「Documentary of artless-飾らない音楽のゆくえ-」は、山梨県の山中湖で6日間にわたり行われたWONKの最新アルバム「artless」の制作合宿に宮川監督が密着したドキュメンタリー作品。WONKとまったく面識がなかった宮川監督が、この合宿を通じて捉えたメンバーの飾らない姿が約60分に凝縮されている。
ドルビーアトモスで本編が上映されたのち、満員の客席の前にWONKと宮川監督が登場。荒田洸(Dr)が「いいなあ。俺も(客席で)観たかったな」とうらやましがると、井上幹(B)も「もちろんスタジオやAirPodsでドルビーアトモスの音源を聴いてもすごいと思ったけど、映画館で聴くと全然違う! 場所によって違う味わいが楽しめるというのは新しいですよね。皆さんにこういう機会をお届けできて本当にうれしいです」と語った。
また、映画の題材となる合宿が行われることになった経緯について尋ねられると江崎文武(Key)が「荒田が映画館でライブをしたいと言っていたんですよ。すごく素敵なアイデアだなと思って。ちょうどドルビーアトモスを導入した『artless』を作っていたタイミングだったので、ライブは無理かもしれないけど、お客さんに映画館で音源を聴いてもらうことはできるかもしれないと思って、映画館のドルビーアトモス環境下でアルバムの試聴会をやらない?と提案したのが始まりでした」「同じ時期にミュージシャンのドキュメンタリーを観るのにハマっていたこともあって、どうせならアルバム制作のドキュメンタリーを作って公開したら映画鑑賞と音楽鑑賞がハイブリッドできていいんじゃないかと考えたんです」と説明。しかもこの提案が、合宿が行われるわずか6日前に江崎からメンバーへ投げかけられたことも明かされ、観客を驚かせた。
合宿を見守ってきた宮川監督から「メンバーから焦りをあまり感じなかった」と言われたWONKは口々に「いやいや、焦りまくりでしたよ!」と猛否定。長塚健斗(Vo)が「朝4時までカードゲームとかしていたからかな」と苦笑いすると、江崎が「(ゲームしている様子も)撮っておいてもらえばよかった。一番飾らない姿で白熱してたのに(笑)」と冗談めかすひと幕もあった。さらに江崎は、メンバー全員が無理だと思っていた「合宿の初日までに歌詞を書いてくる」という長塚への課題が達成された盛り上がりのシーンが映画の序盤に登場することに触れ、「いきなりサビみたいな(笑)。今の音楽シーンと同期してます」と解説している。一方、長塚はこの合宿で得たものについて「歌の大事さにメンバーみんなが同じレベルで気付けました。今回のアルバムは『4人で再現できる音で作ろう』と考えて作ったものだったので、実現できてよかったです」と振り返った。
なお、映画「Documentary of artless-飾らない音楽のゆくえ-」の上映会は10月に大阪・梅田ブルク7、福岡・T・ジョイ博多、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋でも行われる。
※江崎文武の「崎」は立つ崎が正式表記。
Documentary of artless-飾らない音楽のゆくえ-
2022年10月14日(金)大阪府 梅田ブルク7
2022年10月21日(金)福岡県 T・ジョイ博多
2022年10月22日(土)東京都 グランドシネマサンシャイン 池袋
2022年10月23日(日)東京都 グランドシネマサンシャイン 池袋
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