先攻で登場したニューロティカは、アツシ(Vo)が「最後まで自分のスタイルで楽しんでください! 本日もみなさんのご機嫌を伺いながら、めいっぱい若作りしてがんばります(笑)」と挨拶。そしてNABO(Dr)のドラムセットの前に設置されたシンバルをハイキックし「今回氣志團は本家のシンバルキックの人とも対バンすると思うんですけど、俺が先にやっちゃいました(笑)」とうれしそうに笑った。
5月4日にリリースされたばかりのニューアルバム「俺達が歩く道」から、「イライラEVERY DAY!!」「殴り合いより踊りあかそうぜ」といった新曲も披露。MCでアツシは氣志團との出会いを語り、「レコード会社の人からCDをもらって『これは売れるな』と思って、新宿LOFTの企画に出てもらったり一緒に東名阪ツアーをやったりしたんですけど。ツアーを決めて、実際回る頃には彼らはもう雲の上の人でした(笑)」などと話して双方のファンを笑わせていた。
その後もアツシのMCは止まらず、カタル(B)から「時間オーバーしてるから氣志團の曲1曲削るってよ?」と言われて慌てる一幕も。ラストは「限界ギリギリMY LIFE REVOLUTION」「飾らないままに」の2曲を披露し、「楽しかった! また会いましょう!」という言葉とともにステージを去っていった。
続く氣志團のステージは、冒頭から立て続けに「Let's Dance」「湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー'94」「ゴッド・スピード・ユー!」を演奏。綾小路翔(Vo)と早乙女光(Dance, Scream)はモニターに登り、後方のオーディエンスを煽る。冒頭のMCで綾小路は今回の企画について「今回、最初は別の企画を考えていたんですけど、なんか燃えなかったんです。燃えてないと心のエンジンも熱くならない、そう考えて、俺たちが思うマジで熱いアーティストにお手合わせ願おうということでこの企画を立てました」と説明。そして「ニューロティカは中学の頃から本当に大好きなアーティストなんですけど、今日はショックを受けています(笑)。だって面白すぎるでしょ!? ライブ終わってから『あんた達やりすぎだろ!』って言いましたもん(笑)」と、大先輩の振り切れっぷりに対する感想を述べていた。
ライブ中盤ではニューロティカのナンバー「こんなもんじゃねぇだろう1」をカバーし、双方のファンを驚かせる。さらに星グランマニエ(G)がソロボーカルで「330」を歌い、フロアを魅了した。赤と青の学ランにそれぞれチェンジした綾小路と早乙女がステージに戻ると、「恋人」「木更津サリー」と一体感を増すナンバーを次々に演奏し、場内は再び大盛り上がりに。「One Night Carnival」の間には綾小路がこの日のセットリストに関するトークを長々と繰り広げ、オーディエンスを苦笑させる場面もあった。
ラストは「愛 羅 武 勇」「MY WAY」を演奏。「こんなに長くなる予定じゃなかったんだけど(笑)。ニューロティカのみなさん、本当にありがとう!」という綾小路の挨拶で彼らのステージが締めくくられた。
アンコールの拍手に応え、再び氣志團の6人がステージに現れる。東日本大震災を受けて3rdシングル「スウィンギング・ニッポン」をアレンジした応援ソング「スタンディング・ニッポン」や「BOYS BRAVO!」で会場を盛り上げた。そして綾小路の呼び込みに応え、ニューロティカのメンバーもステージに登場。アツシとシズヲ(G)、カタルが星条旗柄の学ラン、NABOが氣志團の白鳥雪之丞(Dr)と同じ黄色いライン入りの学ランに身を包んでの登場に、場内は大いに沸き返った。
2バンドのセッションで繰り広げられたラストナンバーはニューロティカの「絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ」。最後はアツシが音頭を取っての「俺たちいつでも?」「ロックバカ!」というオーディエンス全員の絶叫で、約4時間にわたる対バンが終了した。
ライブのほかにもファン垂涎の演出が多数繰り広げられたこの日の企画。今後も魅力的なゲストを迎えての公演が多数予定されているので、これから参加するKISSESは楽しみにしておこう。
リンク
- MIDNIGHT SPECIAL THE KNIGHTS KISHIDAN FROM ROUTE 127 OF FAIRIES.
- ニューロティカOFFICIAL WEBSITE
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
氣志團対バンシリーズ、ニューロティカ迎え豪華幕開け http://natalie.mu/music/news/49194