マハラージャンが7月22日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、8月5日に大阪・BIGCATで初のワンマンライブ「レッツ・ターバン!」を開催。この記事では昨日22日に行われた東京公演の模様をレポートする。
マハラージャンはバンドメンバーとホーン隊とともにステージに登場。拡声器とマイクを操りながら7月6日にリリースしたばかりのアルバムの表題曲「正気じゃいられない」を披露してオーディエンスをカオティックで心地のいい空間へと引き込んだ。マハラージャンは「インディーズ時代は下北沢で10人くらいのお客さんを前に、金のラジカセで音を出してギターを弾いて歌っていたんですよ」と懐かしそうに振り返り、「今日はこんな大きいところでやらせてもらっています。ありがとうございます!」とうれしそうに会場を見渡した。
ライブ中盤にはマハラージャンが「初心に返って1人でやらせてもらいます」と告げ、ミュージシャンとして生きていくと決めたときの心境が込められたナンバー「空ノムコウ」をアコースティックギター1本で弾き語る場面も。そして皆川真人(Key)と竹上良成(Sax)の2人をステージに呼び込んで披露したのは「比べてもしょうがない」。幻想的で美しい鍵盤とサックスの音色、情緒的な歌声に観客はじっくりと聴き入っていた。その後、ステージにバンドメンバーが再び出そろうと、グルーヴ感のある演奏によって会場はダンスフロアと化していく。「鼻の奥に米がいる状態」ではオーディエンスが音に身を委ねて自由に体を揺らし、「先に言って欲しかった」ではマハラージャンの熱いシャウトが会場をヒートアップさせた。マハラージャンが「最初の頃は社会に対する不満を歌う曲が多かったんですけど、最近……恋愛の曲を始めました。みんなは別れた恋人の歯ブラシで便器を磨いたことはありますか? 僕はあります」と自ら告白して歌い始めたのは「君の歯ブラシ」。さらに彼は恋愛をモチーフにしたダンサブルなナンバー「その気にさせないで」を続けて演奏してオーディエンスを楽しませた。
ライブ終盤、まきやまはる菜(B)がステージにいないことに気付いたマハラージャン。彼は「あれ? いないよ。すみません、どなたかベース弾ける方はいらっしゃいますか?」と観客に問いかけ、客席で手を挙げる1人の男性をステージに招く。男性はステージに上がるとマスクを外して「東京でバンドをやらせていただいています。OKAMOTO’Sのハマ・オカモトと申します」と素性を明かし、オーディエンスの驚きと興奮に満ちた大きな拍手を浴びた。マハラージャンは数多くの楽曲に参加してもらったハマと思い出話を繰り広げたあと、バンドメンバーに彼を加えて「貞☆子」を楽しげにパフォーマンス。「セーラ☆ムン太郎」ではハマとまきやまのツインベースでソロバトルも繰り広げられ、場内は大盛り上がりとなった。
アンコールでマハラージャンは「本当に今日はありがとうございます。初めてのワンマンライブをこういった形でやらせてもらえて感謝しています。今日のこの時間は自分の中では情熱のリレーみたいなものなんじゃないかなと思っていて。僕は会社員をやっていたんですけど、どうしても音楽をやりたかったんです」と述べ、「情熱があったからここまで来れたっていうのがあって。みんなにもその情熱が少しでも伝わって、やりたいことをやってみようと思えるような力になっていたらうれしいです!」と感慨深げに語る。そして彼は最後までバンドメンバーと生き生きと音楽を奏で、晴れやかに初のワンマンライブを終えた。
マハラージャンは11月から12月にかけて初の全国ツアー「夢」を開催することを発表した。マハラージャンのオフィシャルサイトでは、8月7日までチケットの先行予約を受け付けている。
マハラージャン「夢」
2022年11月23日(水・祝)北海道 cube garden
2022年12月1日(木)東京都 LIQUIDROOM
2022年12月2日(金)愛知県 名古屋ReNY limited
2022年12月7日(水)大阪府 Music Club JANUS
2022年12月8日(木)福岡県 DRUM Be-1
マハラージャン@7/21~Billboard Tour @MoeChu4
昨日のライブレポ公開になりました!
改めて、楽しかった!!!!!!😆 https://t.co/vSoyD7nHmQ