リーダーのホンジュンを中心に、ソンファ、ユンホ、ヨサン、サン、ミンギ、ウヨン、ジョンホという面々で結成されたATEEZは、2018年10月に韓国でデビューし、2019年12月には日本でもデビュー。ATINY(ATEEZファンの呼称)待望の単独来日コンサートは、1月に韓国・ソウルで開幕したワールドツアー「ATEEZ 2022 WORLD TOUR [THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END]の一環として行われるもので、全日程のチケットがソールドアウトしている。
初日公演は、開演前から観客のテンションはマックスで、会場はただならぬ熱気に包まれていた。オープニング映像に登場したLIGHTINY(ATEEZ公式ペンライト)と、会場でATINYが持つペンライトが連動する演出がオーディエンスの期待感を高める中で、紗幕に浮かび上がる8つのシルエット。紗幕が振り落とされ、その姿があらわになると、彼らは「WONDERLAND」で開演の狼煙を上げた。ソンファを筆頭に繰り広げられたソードを持ったパフォーマンスやATEEZの代名詞とも言える激しすぎるほどのダンスが早速披露されると、会場はさらにヒートアップ。ジョンホの美しいハイトーンボイスも決まり、吹き上がる炎にも負けない熱量の8人のパフォーマンスに応えようと、ATINYはLIGHTINYを力強く振った。
激しいステージパフォーマンスと裏腹に、最初のMCでホンジュンは「ひさしぶりですよー」とゆるい挨拶をATINYに送って会場を和ませる。ホンジュンは「キャプテンのホンジュンです。皆さん会いたかったですね!」、ソンファは「日本のATINY! ソンファです! 会いたかったです!」、ユンホも「こんばんはー! コンサートを一生懸命準備したユンホです。今日のコンサート楽しんでくださいね」と日本語でそれぞれ挨拶。ヨサンは「ひさしぶりに日本に来てドキドキしています! ドーベルマンのヨサンです。愛してるよ!」と自身のキャラクターをアピールし、ミンギは「皆さん、盛り上がる準備はできましたか?」とATINYに呼びかけた。ウヨンは「日本のATINYの皆さん、本当に会いたかった!」と笑顔を見せ、ジョンホは「皆さん元気ですか? ジョンホと一緒に遊びましょう!」とマンネ(最年少)らしく愛嬌たっぷりに挨拶した。
サンが“衣装の調整”のため、退場していることをホンジュンが説明したあとも、メンバーは日本語中心の会話でATINYに思いを伝える。ヨサンは「僕だけこんなに緊張しているのかな? ATINYも緊張しているよね?」と汗をぬぐい、ミンギも「お会いするまでに時間がかかった分、僕たちもドキドキする気持ちでステージに立ちました」と緊張しながらこの日を迎えたことを告白した。7人がATINYと拍手で意思疎通を図っていると、ようやくサンがステージに復帰。サンは「こんばんは! もうズボンが破れてしまって着替えてきたんです!」と、ATEEZ一の激しいダンスで知られる彼らしい退場の理由を明かし、会場を笑わせる。そして8人そろったところで改めてATEEZは挨拶をし、ライブを再開した。
黒い衣装から白い衣装に着替えたATEEZは、「Better」や「Still Here」「Dreamers」といった日本語曲を披露。8人の歌唱力を存分にアピールした「Better」では、高身長のミンギがホンジュンにマイクを渡すまいとふざけてATINYを熱狂させ、「Still Here」では、メンバーがステージいっぱいに広がってATINYに視線を送りながら甘い歌声を届ける。トロピカルサウンドの「Dreamers」では「Ooh-la-la, ooh-la-la」と気持ちよさそうに体を揺らしながら歌い、会場との一体感を高めた。
ホンジュンは「『Still Here』を作詞してるときに『Still be your side』という歌詞に『僕はいつもATINYの隣りにいるよ』という意味を込めたのですが、ついに直接伝えることができました。会いたかったですね。日本のオリジナル曲の中で一番好きな曲になりそうです」と歌詞に込めた思いを述べ、ヨサンも「歌うと幸せな気持ちになります」と微笑む。またホンジュンはヨーロッパツアーのリハーサル時のエピソードとして「ミンギさんが日本に行きたすぎて、日本語で歌ってしまったんです」と話し、ミンギは「いつも心の中に日本のATINYがあります。愛してるよ」と照れくさそうに笑った。
シンフォニックなサウンドの中でキレのあるダンスを見せる「INCEPTION」、ヨサンの“腹筋見せ”をはじめ、妖艶なパフォーマンスが光る「Deja Vu」と、ATEEZらしいステージが続いたあとは、ミラーのパネルを使って「Take Me Home」が披露された。メンバーがパネルから出たり入ったりしながら繰り広げるこのパフォーマンスはATINYの目を奪い、最後はパネルごとメンバーがステージから姿を消した。
「Dreamers」がテレビアニメ「デジモンアドベンチャー:」のエンディングテーマであることに触れたのをきっかけに、ATEEZは好きな日本のアニメについてトーク。ウヨンは「ポーニョポーニョポニョ♪」と歌い出し、「崖の上のポニョ」が好きなアニメであることを明かす。横でそれを聴いていたホンジュンもそれに同意した。サンは「僕は『SPY×FAMILY』! アーニャちゃん!」と話したあと「ハイキュー!」にも言及し、バレーボールのアタックを披露。「時をかける少女」が好きだというソンファはウヨンから「有名なセリフがありますよね?」と「見せて」コールを巻き起こし、ソンファはヨサンを相手に「未来で待ってる」と名ゼリフを放つ。続けて「今日のコンサートが終わっても“未来で待ってる”。次会う日までよそ見しちゃダメだよ。ATINY」とメッセージを送り、ATINYを沸かせた。
「Desire」「HALA HALA」で熱いパフォーマンスを見せたあとは、ATEEZ楽曲のプロデュースにも携わるシンガーソングライター・Maddoxにバトンタッチ。Maddoxは2曲披露し、ATEEZの日本単独コンサートにゲストとして華を添えた。
“HALATEEZ”と呼ばれる黒ずくめの8人組とATEEZが共演する映像が流れたあと、ATEEZはカジュアルな衣装に着替えてライブの後半戦をスタート。ジョンホが「ATEEZと言えばパワフルな男たちではないでしょうか?」言ったように、後半では「Fireworks(I'm The One)」や「TO THE BEAT」といった8人のパワーが存分に発揮される楽曲が続く。底知れない体力を持つ8人はさらに全力のパフォーマンスをたたみかけ、5月にリリースされた日本2ndミニアルバム「BEYOND : ZERO」のリード曲「ROCKY(Boxers Ver.)」や不良ドラマ風の世界観のミュージックビデオが日本でも大きな話題となった「The Real(흥:興 Ver.)」といったエネルギッシュな楽曲で本編を締めくくった。
アンコールでは清涼感たっぷりの「Eternal Sunshine」や「Dancing Like Butterfly Wings」などが披露された。最後のMCでジョンホは「日本のATINYに直接会えてうれしかったです。いつ、どこででもお会いしてくれるATINYのおかげで今日の公演も楽しくできました。ありがとうございました」、ウヨンは「ATINY今日のコンサートはどうでしたか? 近いうちにまたお会いできるとうれしいです。今日も本当にありがとうございました」、ミンギは「今回のコンサートは本当に最高でした。こうして近くで皆さんの顔を見られたのは約2年ぶり。またこうして会えてうれしかったです。ミンギがまた日本のステージに戻ってきます」とコメント。サンは「ATINYがいなければATEEZが存在できないのはわかりますよね? 僕たちがATINYと一緒に行く道を作っておくのでこれからもATEEZと一緒にいてください。ありがとうございました。ワクワク!」、ヨサンは「僕は今日ATINYと一緒に過ごした1日を忘れられないと思います。ATINYはどうですか? ATINY本当にありがとうございました。また会いましょう」、ウヨンは「ATINY待っていてくれてありがとうございます。今日ATINYと一緒に過ごした1日を絶対に忘れません。これからも幸せにするのでATINYのそばには僕がいるということを忘れないでください。愛してるよ、ATINY」と語る。
ウヨンは「ATINY、待っていてくれてありがとうございます。今日ATINYと一緒に過ごした1日を絶対に忘れません。これからも幸せにするのでATINYのそばには僕がいるということを忘れないでください。愛してるよ、ATINY」、ソンファは「今日も私たちとATINYとLIGHTINYは星よりも輝いていました。僕たちはいつも皆さんのそばにいます。今日1日ご一緒してくださりありがとうございました」とそれぞれ思いを伝え、最後にホンジュンは「長い間待っていてくれて感謝しています。これからもたくさん会えるとうれしいです。コロナ禍になる前、最後の海外が日本だったんですが、そのときの記憶が強く残っていたせいか、約2年間、日本のATINYの皆さんのことを思い出していました。初めてこんなに大きな会場でコンサートができると聞いたときは驚きました。これからも僕たちはがんばります。本当にありがとうございます」と挨拶を締めくくった。
「ATEEZ 2022 WORLD TOUR [THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END] in JAPAN」の最終日18日公演の模様は、WOWOWで生中継される。
WOWOW「生中継!ATEEZ 2022 WORLD TOUR [THE FELLOWSHIP : BEGINNING OF THE END] in JAPAN」
2022年7月18日(月・祝)16:00~
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