Chilli Beans.とKlang Rulerが出会いの地で満員のオーディエンス踊らせた「Dancing Room 002」

Chilli Beans.が6月19日に東京・WWW Xで自主企画「Dancing Room 002」を開催した。

「Dancing Room」はChilli Beans.が3月にスタートした自主企画。第2回となる今回はKlang Rulerを迎えてライブが行われた。

本公演のチケットは完売となり、フロアは多くのファンで埋め尽くされていた。先攻のKlang Rulerは「iCON」でライブをスタートさせ、「レイドバックヒーロー」「幻想を買え」といったノリのいいナンバーを連投。yonkey（Vo）とやすだちひろ（Vo）は美しいハーモニーを響かせながら観客のクラップやハンズアップを煽り、会場の熱気を高めていった。

Chilli Beans.とKlang Rulerの出会いは、昨年12月にWWW Xで開催された企画「oto to e to… ～ART×MUSIC」。やすだはChilli Beans.による企画での競演を喜び、「今日はチリビが出てくる前に場を温めるというミッションがあるので、最後までよろしくお願いします！」と意気込んだ。続いてKlang Rulerはメロディが強く耳に残る新曲「Set Me Free」を初披露。さらにロマンチックな「ジェネリックラブ」からブラックビスケッツ「タイミング ～Timing～」のカバーにノンストップで移行し、フロアを沸かせた。その後も肩の力の抜けた、心地よいダンスナンバーをプレイしたKlang Ruler。最後はアップチューン「ミレニアムキッズショウ」で会場に一体感をもたらし、Chilli Beans.にバトンを渡した。

Moto（Vo）が「いっせーの」と合図を送り、Chilli Beans.のステージは「マイボーイ」でさわやかに幕開け。Maika（B, Vo）のスラップベースとLily（G, Vo）のカッティングギターが絡み合う「It's ME」が始まると、Motoはステージ上を動き回り、情熱的なステージングを見せた。「アンドロン」「Vacance」で広がった哀愁は、四つ打ちのダンスナンバー「Tremolo」で一転して陽気なムードに変わる。続く「lemonade」ではMotoの指揮で観客が一斉にサイドステップを踏み、フロアに一体感が生み出された。

Maikaは「今日はKlang Rulerと対バンでした。最高でしたね！」とKlang Rulerをたたえる。またKlang Rulerのメンバー・やすだのソロプロジェクトでありファッションブランド・POLYの洋服を身につけていることもアピールした。2組の良好な関係がうかがえるMCを経て、Chilli Beans.はライブにラストスパートをかける。「シェキララ」「See C Love」をグルーヴ感たっぷりに披露し、「Digital Persona」で会場を大いに盛り上げステージをあとにした。

アンコールで再登場したChilli Beans.は7月13日リリースの1stフルアルバム「Chilli Beans.」からリラックスムードの新曲「L.I.B」を披露。さらに、このアルバムを携えて11月にスタートさせるワンマンツアー「Hi, TOUR」の詳細と、オフィシャルファンクラブ「Club Beans.」がオープンすることを発表し、観客から大きな拍手を浴びた。そして彼女たちはラストに「School」をはつらつと演奏し、「Dancing Room 002」を笑顔で締めくくった。

Chilli Beans.はアルバムリリースを記念して9月9日に東京・LIQUIDROOMで初のワンマンライブを開催する。なお本日6月25日には大阪・Shangri-Laでego apartmentを迎えての「Dancing Room 002」大阪公演が予定されていたが、Chilli Beans.のMotoの新型コロナウイルス感染により開催見合わせに。チケット払い戻しに関しては改めてアナウンスされる。