NCT 127ドームツアー後の目標は「幸せな気持ちでいること」大阪公演初日が終了

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NCT 127が本日6月25日に大阪・京セラドーム大阪にて、初のドームツアー「NCT 127 2ND TOUR 'NEO CITY:JAPAN - THE LINK'」のセミファイナル公演を開催した。

NCT 127(撮影:田中聖太郎)

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NCT 127(撮影:田中聖太郎)

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「NCT 127 2ND TOUR 'NEO CITY:JAPAN - THE LINK'」は、NCT 127にとって約2年3カ月ぶりの来日公演。5月の愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演、東京ドーム2DAYS公演を経て、京セラドーム大阪でも本日と明日6月26日に公演を行い、計22万人を動員する予定だ。本ツアーは「メンバーの夢の世界へ来場者を引き込み、同じ夢の体験をする」というコンセプトのもと、メンバーとシズニ(NCTファンの呼称)が共感し合い“つながる”ことを表現した「THE LINK」というタイトルにぴったりな内容。セミファイナル公演でも、YouTubeに公開されたミュージックビデオが1億5000万回以上再生されている人気曲「英雄; Kick It」や、昨年発売の日本2ndミニアルバム「LOVEHOLIC」のリード曲「gimme gimme」など、全35曲からなるヒット曲満載のセットリストのパフォーマンスで会場に駆け付けたシズニを盛り上げた。

NCT 127

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NCT 127がシズニを夢の中へと誘うオープニング映像を経て、巨大なLEDモニタが左右に開くと、オールホワイトの衣装に身を包み、異なるフォルムのゴンドラに乗った9人が登場。昇降するゴンドラの中のメンバーを1人ひとりカメラが捉え、表情がモニターに映し出されると、シズニたちの歓声が思わずこぼれる。京セラドームいっぱいに銅鑼の音が鳴り響き、NCTのイメージカラーである黄緑色だったペンライトが真っ赤に染まったのを合図に、9人はゴンドラからメインステージへと降り立った。ステージを挟む巨大モニターに「英雄」の文字が浮かび上がり始まったのは「英雄; Kick It」。NCT 127の楽曲タイトルがちりばめられたネオンの街並みの映像をバックに、9人はエネルギッシュにパフォーマンスし、満員のシズニを歓迎した。

ジョンウ(NCT 127)

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メンバーの足元部分がリフトアップし、メインステージに置かれたボックス型のステージに移動したNCT 127は重低音が響く「gimme gimme」を披露。コンパクトなスペースで繰り広げる9人の息の合ったパフォーマンスだけでも十分すぎるほどの魅力が詰まった「gimme gimme」のステージだが、仲宗根梨乃による規格外の演出も見逃せない。楽曲がサビに入ると、9人が乗ったボックス型のステージは右上がり、そして左上がりと激しく駆動。その上で彼らは一糸乱れぬダンスを繰り広げ、パワフルに歌い続けた。

ユウタ(NCT 127)

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「大阪! 皆さん楽しんでますか?」とハイテンションなメンバーたち。ユウタは「京セラの熱気がすごいわ……今日は相当すごいぞ!」と、額に汗をにじませながら異様な熱気に包まれた京セラドームを見渡す。ドヨンは「皆さんのおかげでこの場が盛り上がっていますね!」と笑顔を見せ、ジョンウは「皆さん、こんにちは!ジョンウでーす!」と元気いっぱい。「ただいま!」と地元大阪でのライブを喜んだユウタは「最後までよろしく!」とピースサインを突き出し、テヨンは「大阪の皆さん、好きやで」と関西弁と両手で作ったハートマークでシズニを悩殺する。ジャニーは髪をかき上げながら「外は雨が降っているそうですが、それとは関係なく僕は雨に濡れたようになる予定です。皆さんも一緒に汗をかいてくれますか?」と客席に呼びかけた。

ジャニー(NCT 127)

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トロッコに乗ってアリーナを回ったあと、彼らはソロ曲とユニット曲を次々と披露。メンバー全員が歌唱力に優れたNCT 127の中でも際立った歌唱力を持つテイルとヘチャンは美しいハーモニーを響かせ、テヨンとマークは得意のラップで会場の雰囲気をまるでヒップホップのライブかのように様変わりさせる。ジョンウは独創的で魅力のあふれるダンスステージをソロでパフォーマンス。ジャニーはバスルームのようなスケルトンボックスの中でセクシーなダンスと肉体美を披露し、シズニを熱狂させる。テイル、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、ヘチャンの歌に特化したユニットステージやドヨンによるトロット風の歌唱が光るソロステージも見逃せないパフォーマンスとなった。

テヨン(NCT 127)

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9人がパープルやブラックの衣装に着替えて始まった情熱的なラブソング「Favorite(Vampire)」は、予想できない展開の楽曲に艶っぽい歌やパワフルなダンスが合わさったNCT 127の真骨頂とも言えるナンバー。薔薇の花弁を模した紙吹雪が舞う中で、9人は艷やかなパフォーマンスを繰り広げた。息を切らした9人はそれぞれのソロステージやユニットステージに言及。ステージの中で鍛え上げた上半身を見せたジャニーに「あなた、体のコンディションはどうですか?」とテヨンが聞き、ジャニーは「まあまあ、悪くないですね」と微笑む。マークが「まだ見てないパフォーマンスがありますね?」とまだステージを披露していないユウタに話を振ると、ユウタは自身のソロ曲「Butterfly -JP Ver.-」について、彼が1人で韓国に渡り、そこで感じた苦悩やしがらみから解き放たれたいという思いを込めた楽曲であることを解説。そして「恥ずかしい……」と耳を赤くすると、テヨンは「かわいい!」とユウタの耳をつまんだ。

NCT 127

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「NCT 127 2ND TOUR 'NEO CITY:JAPAN - THE LINK'」の見せ場と言えば「Love on the Floor」のムービングステージを使った演出。センターステージの中央がせり上がり、まるで屋根のような形状になると、9人はその傾斜をすべり台のようにすべったり、寝っ転がったりしながら、パフォーマンスを繰り広げる。回転し、形状が変化し続けるステージの上で彼らは耳打ちをする愛らしい振り付けも披露し、シズニの視線を釘付けにした。ユウタのソロパフォーマンスはメインステージにて始まった。スタンドマイクに手をかけ「Butterfly -JP Ver.-」を歌い始めたユウタは、スタンドからマイクを抜き取ると、美しいハイトーンボイスを響かせる。ダンスパートでは繊細な手付きでシャツをめくりあげ、腰に入った蝶のタトゥーを見せるというユウタらしい耽美な世界観の振り付けでシズニを魅了。最後に口元で手を持っていくと背後のLEDビジョンには1匹の青い蝶が舞った。

後列左からドヨン、ジョンウ。

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メンバーからシズニへの思いを込めたメッセージがLEDビジョンで紹介されたあと、メンバーはデニム素材の衣装にチェンジ。ペンライトを手にシズニと一緒に盛り上がるナンバーやアッパーチューンでさらに会場のテンションを高めていく。NCT 127はこのツアーのために制作された新曲「Colors」をリラックスした表情で歌いながら、トロッコに乗ってアリーナの後方へと移動。2つのトロッコがつながったミニステージで9人はペンライトを手にライブを楽しむNCTのショウタロウを発見。カメラに抜かれたショウタロウは「英雄; Kick It」の振り付けをその場で踊ってみせた。

ヘチャン(NCT 127)

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ヘチャンの「皆さん、今日も本当におおきにー!」という挨拶で始まったアンコールでは「Colors」と同様にこのツアーために制作された新曲「Sunny Road」が披露された。この曲にはひさしぶりに会う日本のシズニへの思いが込められているとユウタは歌い終えたあとに解説した。最後の1曲を残し、メンバーは1人ずつ本日の公演への思いを語る。メンバーはユウタの故郷で大きな公演ができることを喜び、ユウタを次々とハグ。8人に囲まれたユウタは「ちょっとみんなべたべたやな」と笑いながら、「このメンバーとともにこれからも駆け巡っていくので皆さんこれからも応援してください。暑かったから終わったらいっぱい水飲んでね」とファンにメッセージを送った。最後の楽曲では9人がオープニングと同じようにゴンドラに乗り込む。ステージ上空で名残り惜しそうに手を振る中で両サイドのLEDビジョンが閉まっていき、最後にユウタは「みんなありがとう!」と絶叫した。

NCT 127

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なおNCT 127は公演前にマスコミ向けの囲み取材に出席。ユウタは地元大阪でのドーム公演について「2年3カ月ぶりのツアーの最後に京セラドームでライブができることになってすごくうれしいです。何より待っていてくれたファンの皆さんのためにステージをがんばって準備をしたので、あとはもう楽しむだけ。一緒に楽しい時間を作りたいという気持ちでいっぱいです」と声をはずませる。記者がテヨンに東京ドーム公演で涙した理由について聞くと、メンバーたちは「아이고……」(あぁ……)とその光景を思い出した様子。テヨンは「お話するのも照れくさい気持ちですが、前日、ホテルにいたときからステージに上がった僕らの姿を想像しただけで胸がいっぱいになったんです。メンバーとここまで来るまでには多くの努力があったし、多くの人たちが努力をしてくださって……みんなが努力をしたからこそ可能だったことを考えたら感動して涙が出ました」と真摯に思いを語った。

ヘチャンは「日本で活動する中で初めて個人的に外に出る時間を持てました。お兄さんたちとショッピングをしたり美味しいものをたくさん食べたりNCT127というグループについてもたくさん話すことができてよかったと思っています。何より日本食が好きなんですが、いろいろな日本の食べ物を味わえたことを覚えています」とこのツアーでの思い出を振り返る。東京公演の開催時にはメンバーが手を重ね合う写真がNCT 127のSNSにて公開されたが、この写真が撮影された経緯が記者から問われるとユウタが「僕ら、コンサート前に絶対『Let’s 가자!』(さあ行くぞ!)って気合い入れをやるんですよ。さっきテヨンが言ったように、これまでいろんなことがあったんですが、しんどいときも楽しいときもメンバーと一緒に過ごしてきました。そして今回のドームでより一層、僕以外のメンバーやスタッフの皆さんがいないと僕自身が成り立たないんだなと思ったんです。感謝の気持ちが一番芽生えたドームツアーだったので、皆さんに僕がメンバーを身近に感じる瞬間をお見せしたくて」とその理由を述べた。

ジェヒョン(NCT 127)

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ジェヒョンは「コロナ禍以降ひさびさの海外ツアーの第1弾が日本だったので、みんなで心を合わせて本当にワクワクときめくような気持ちで準備をしていました。ひさびさに会う日本のファンの皆さん、そして全世界のファンの皆さんにいい姿をお見せしたいという気持ちでした。公演では僕らもファンの皆さんも楽しめたと思います」と日本ツアーのファイナルを目前にした今の思いを語る。ドヨンも「僕らはひさしぶりの日本公演でワクワクするような楽しいうれしい気持ちで準備をしました。きっとファンの皆さんはそのステージを観て楽しんで喜んでいたと思います。そしてそれと同時に僕らもファンの姿を見て幸せな気持ちになりました。日本ではうちわや可愛い小道具を使ってくれるので公演中僕らも楽しむことができました」とうれしそうに話した。

ドヨン(NCT 127)

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今回のツアーの見せ場である「Love on the Floor」のパフォーマンスについてテヨンは「僕らの先生である(仲宗根)梨乃さんは、どこにポイントを置いたらいいかを念頭に置いてステージを作ってくださるんです。前回のツアー『The Origin'』(2019年に開催された『NCT 127 Arena Tour 'NEO CITY : JAPAN – The Origin'』)では、ジャングルジムを使いましたが、今回は『Love on the Floor』で見たことがないような非常に大きな仕掛けを用意してくださって、僕らはそこでパフォーマンスをします。コンサート中に大きなステージの仕掛けがあることで、僕らも緊張感が保てる気がしますし、もっとカッコいい姿をお見せできると思います」と説明。凱旋公演の開催について家族や友人からエールはあったのかという質問にユウタは「昨日と一昨日、一緒にごはんを食べる時間があって、僕が16歳で韓国に行ったときから今までの苦労やお母さんとお父さんに助けてもらった話をしました。いろんな話をしたけど、やっぱり最後に言われるのは『よくがんばったね』でした。『私たちにとっては誇りだよ』と言ってもらえてうれしいですね。友達にも『よくがんばってるな』と言われるので、そんな話をしながらがんばらなって思っています」とエピソードを明かした。

テイル(NCT 127)

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ドームツアーを完走したNCT 127の目標について記者から問われたテヨンは「目標とは違うかもしれませんが……もちろんスタジアムツアーもしたいですし、高い記録も樹立したいですが、それよりも全員が望んでいるのは『幸せでいよう』ということ。どんなステージに立っても、幸せな気持ちでいることが目標です。ステージに立てるのは幸せなことなので、長くステージに立つことが目標です」と語る。ユウタも「ドームすごいねとかいろいろ言われるんですけど、僕ら自身はこれからがスタートだと思っています。僕らを知らない人もいますし、先輩たちはすごい記録を持っているので、これからもっともっとそれを塗り替えられるくらいの記録を作れたらいいですけどね。大きい目標を目指すのは大変ですけど、振り返ってみると、楽しい思い出になっているんです。なので、挑戦を恐れず9人でもっと高みを目指していけたら」と意気込んだ。

マーク(NCT 127)

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ファイナル公演への意気込みとファンへのメッセージを問われたジャニは「カッコいい姿やがんばっている姿をお見せしたいです。僕らが感じている幸せな気持ちを最大限伝えられたら。これからも一生懸命がんばりますので引き続き期待していてください」、マークは「長く待っていてくださっていたので、大阪のファンのために熱いライブを披露します。ユウタさんのホームグラウンドでもありますのでがんばってステージをお見せしたいです」とそれぞれコメント。ユウタは「後悔がないようにみんなと一緒に素敵な時間を作っていきたいと思います!」と言い、ドヨンは「大阪の皆さん、長い間待っていてくださってありがとうございます。ユウタ兄さんのふるさとなので緊張しますが今日はがんばります!」と述べた。ジョンウは「ドームのステージに立てて感慨深いです。公演のために一生懸命準備をしてきたので、この瞬間を思い切り心から楽しみたいです。時間は決して戻らないので悔いの残らない公演をしたいです。あとTMIを1つ。今日はエナジードリンクを飲む予定です。ユンケルはもう飲みました。レッドブルも飲む予定です」とお茶目に語る。

テイルは「大阪のファンの皆さんが楽しめて忘れられないステージになってほしいと思っています。そのために悔いの残らない公演をしたいです」とコメント。テヨンは「日本のファンの皆さん、全部愛してる、です! えっと……愛してるです。そして愛してるです」と日本語でメッセージを残した。ジェヒョンは「公演中は感動できる曲もエキサイトできる曲もある。うれしくなる曲もある。そのたびにファンの皆さんと同じ気持ちを感じて公演が終わるとファンと同じように寂しい気持ちを感じます。今はファンの皆さんと同じようにとてもワクワクしています」と話し、最後にヘチャンは「会場いっぱいを埋め尽くしたファンに感謝を伝えたいです。今日は悔いがなく楽しいステージを作りたいですね。日本のシズニの多くの皆さんも時間を割いて来ているので悔いのないようにしてほしいです。ドームツアーができることに対しても感謝をしています。ドームツアーができるグループだとお見せできるようにベストを尽くしたいと思っています」と締めくくった。

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