4月に東京・中野サンプラザで初のホールワンマンライブを成功させたばかりのBUDDiiS。前回のライブから1カ月と19日後の開催となった横浜武道館でのワンマンもチケットがソールドアウトし、公演は生配信も行われた。また、彼らの公演は横浜武道館で行われた初の男性アーティストのライブとなった。
横浜武道館に足を踏み入れると、海賊船を模した巨大なセットがバディ(BUDDiiSファンの呼称)を迎えた。開演時間になると“帆”の部分に設置されたLEDビジョンに「BUDDiiS」と書かれた船が錨を上げて出港する映像が映し出され、ライブの幕開けを知らせる。“甲板”に姿を見せたメンバーは船の先端へと歩みを進めたFUMINORIの合図に合わせ、新曲「YO HO」を1曲目に届けた。
この「YO HO」は、KEVINがこの日のために書き下ろした新曲。会場を見渡すステージ最上段に立ったKEVINは「ヨーホー」というフレーズに合わせて舵輪を回し、メンバーは気性の荒い海賊たちのケンカを思わせるようなダンスバトル、ラップバトルを展開した。続くロマンチックなラブソング「ALIEN BOY」では、ラップを披露するSEIYAの青いヘアカラーに会場からどよめきが起きる場面も。「To The Top」ではMORRIEがハイトーンボーカルを高らかに響かせ、場内の熱気はぐんぐんと高まっていった。
3曲を終えてのMCでは、広い客席を見渡して笑顔で自己紹介を行った10人。KEVINはここで「YO HO」を2日で書き上げたことを明かし「今回時間がなかった!(笑)でもけっこう覚えやすい曲だと思うので、一緒に振りとかできたらと思います!」とファンに呼びかけた。横浜出身のKEVIN、YUMA、HARUKIが地元トークで盛り上がったのち、FUMINORIは「最高のボヤージュ、最高の航海にしていけたらいいなと思っています」と意気込み。「横浜武道館、みんなのバイブスを僕たちにぶつけてきてください!」と呼びかけ、新曲「BEAST2」へとつなげた。
この日が初披露となった「BEAST2」はFUMIYAのパワフルなラップパートで幕を開ける、エッジーなダンスナンバー。無数のレーザーが走るステージ上、10人はワイルドなパフォーマンスで観客を圧倒する。「Dream Love」では一転、KEVINとMORRIEが美しくも迫力のあるハーモニーを響かせ、アーバンR&B「ON & ON」ではメロウなムードで会場を包み込んだ。
「ENCHANT」や「JEALOUS」といったダンスナンバーでしっかりと会場を盛り上げたあと、FUMINORIは「僕たちとみんなで最高の航海にしたいと思います。ペンライトを水色にしてもらえますか?」とバディに呼びかけた。彼の言葉に応じたファンが客席を“青い海”へと変貌させるとFUMINORIは「みんなが会いに来てくれたように、僕たちがみんなに会いに行きます。BUDDiiS出航!」と声を上げる。ここから10人は5台のトロッコに分乗してアリーナの客席へ。涼やかな“夏曲”「Under The Sea」を歌いながら、バディと間近で視線を交わしたり“指ハート”を送ったりしてコミュニケーションを楽しんだ。青い光が揺らめく会場を見渡したメンバーは「きれい!」と次々に興奮を口にし、表情をほころばせる。「ALRIGHT」ではKEVINが歌うサビに合わせてバディが大きくジャンプし、会場は大きな一体感に包まれた。
BUDDiiSにとって初めてのトロッコ演出を終え、メインステージに戻った10人。ここで彼らはさらなるサプライズをバディへと贈る。両手でマイクを握ったKEVINの「すき! すき! すき! すき!すき! すき!すき! すき!……」の連呼、そして続くFUMINORIの「この気持ちー! 止まりませんー!」という絶叫から、
FUMINORIが「皆さんと僕たちで最高にピースな空間を作りましょう」と語り、ライブ本編は「HOT CHEESE」でクライマックスへ。KEVINやMORRIEが繊細なファルセットボイスでこの曲を歌い上げると、狂おしいほどの愛を歌うラブソング「Beautiful」ではメンバーもバディもクラップでひとつになり、メンバーは「ありがとう!」と客席に呼びかけた。本編ラストに届けられた朗らかなナンバー「Brighter」で、横1列に並んだ10人は観客に向けて手を振りながらパフォーマンス。柔らかなほほえみでバディを見つめながらステージをあとにした。
客席からの大きな手拍子を受けてスタートしたアンコールでは、1曲目に「OZ」が披露された。KEVINが作詞作曲、FUMIYAが振り付けを担当したこの曲は、メンバー全員でマイクリレーをするファン宛てのラブソング。歌詞にはメンバー全員の名前が“隠しフレーズ”として盛り込まれており、先月の中野サンプラザホールワンマンをもって卒業したKANATAが担当していた「遥か彼方進んでいく」というパートは、代わりにYUMAが歌ってみせた。曲を終えると、FUMINORIは全国5カ所を巡るZeppツアー「BUDDiiS vol.03 -JOURNiiY-」が8月から行われることを告知。そして、彼が「今回横浜武道館でやらせてもらったけど、日本武道館でもできたらいいね」と夢を口にすると、メンバーは「行きましょう!」「やっちゃいましょう!」と盛り上がった。この日のラストナンバーは、BUDDiiS初のオリジナルソングである「CLICK ME」。客席はグループカラーの黄色の光一色に染まり、メンバーはたかぶる感情のまま、エモーショナルな歌とダンスで楽曲を表現する。FUMINORIが「BUDDiiS、大好きだ!」と叫び、SEIYAとSHOWがダイナミックな前方宙返りを繰り出すと、ステージ前方からはテープキャノンが放たれて金と銀のテープが客席に舞い落ちる。晴れやかなムードの中でBUDDiiSの“航海”は終わりを告げ、メンバーの顔には万感の表情が浮かぶ。最後にFUMINORIは「皆さんと過ごす時間は幸せで、楽しくて、愛おしいなと思っております」と感謝の気持ちを伝え、「次はZeppツアーで会いましょう!」とバディに約束。10人は客席に何度も手を振りながら、ステージの奥へと姿を消した。
なお、本公演は6月5日(日)までアーカイブ配信中。
FUMINORI コメント
10人体制になって初めてのワンマンライブ。
ファンのみんなにとっても、僕たちメンバーにとってもすごくいろんな感情が入り混ざったライブだったと思います。
僕たちとバディの絆はとっても固く揺るぎないものでした。
こうしてステージに立たせてもらえること感謝しております。
次は全国Zeppツアー。
まだお会いできてない方もいると思います。初めましての方もそうでない方もまたお会いできるを楽しみにしてます!
全国ツアーやったるぞ!!!
BUDDiiS「BUDDiiS vol.02 - VOYAGiiE -」2022年5月29日 横浜武道館 セットリスト
01. YO HO
02. ALIEN BOY
03. To The Top
04. BEAST2
05. Dream Love
06. ON & ON
07. ENCHANT
08. JEALOUS
09. Under The Sea
10. ALRIGHT
11. R4U
12. すきっ! ~超ver~
13. HOT CHEESE
14. Beautiful
15. Brighter
<アンコール>
16. OZ
17. CLICK ME
BUDDiiS vol.03 Zepp Tour - JOURNiiY -
2022年8月28日(日)北海道 Zepp Sapporo
[第1部]OPEN13:15 / START14:00
[第2部]OPEN 17:15 / START18:00
2022年9月2日(金)愛知県 Zepp Nagoya
OPEN 17:45 / START18:30
2022年9月3日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside
[第1部]OPEN13:15 / START14:00
[第2部]OPEN 17:15 / START18:00
2022年9月11日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
[第1部]OPEN13:15 / START14:00
[第2部]OPEN 17:15 / START18:00
2022年9月18日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
[第1部]OPEN13:15 / START14:00
[第2部]OPEN 17:15 / START18:00
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横浜武道館に広がった青い光の海、BUDDiiSが飾った晴れやかな船出!とき宣「すきっ!」カバーも https://t.co/CWihYKLyYT