うす暗い照明の中、重厚かつ荘厳な音に導かれるように大きなフラッグを持って現れた鈴木。彼女はステージ上段にゆっくりと進むとフラッグを勢いよく地に突き刺し、最新アルバムとツアーのタイトルにもなっている“Belle révolte=美しい反抗”というテーマを体現した演出でライブの幕を開けた。オープニングナンバー「WONDER MAP」を披露したあと、鈴木は「暁のdetermination」「遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように」をエモーショナルに歌唱。そして最新アルバムについて「私の大好きなゴシックな世界観がたっぷり詰まった1枚になっています」とコメントし、本作の中から「RED BLAZE : BLUE FLAME」「Cocoon」「月夜見Moonlight」を届けた。
「antique memory」では鈴木がワルツのリズムに合わせてマリオネットになったかのような動きを見せ、幻想的な空間を生み出していく。さらに「魔女ノ策略」で彼女はさまようようにステージ上を歩き回り、演劇的な要素を取り入れて楽曲の世界観を表現した。
白のドレスへと衣装をチェンジした鈴木は「横浜、もっともっといくよ!」と観客を煽り、「Reverse-Rebirth」をパフォーマンス。会場のボルテージを上げると、続いて拳を振り上げながら「Endless Pain」を歌唱した。ライブ終盤、鈴木は「isolation」で心の葛藤やもどかしさを歌い上げたあと、「もっと高く」で壮大なサウンドに乗せてポジティブな思いを届ける。最後に鈴木は応援してくれているすべての人に感謝の気持ちを伝えて「私にできるのはその恩を歌で返すこと」と話し、“奇跡の仲間との出会い”を描いた楽曲「愛の名が響く場所」を歌唱した。
アンコールで「ありがとにゃー!」と叫びながら再びステージに登場した鈴木は、「えとにゃんらん」で猫のポーズを交えたダンスを披露。MCではツアーを振り返り、「1stライブツアーのときは、楽しむより緊張や不安のほうが強かったなって思うんです。でも今回は、皆さんと一緒に物語を作っていることを実感し、『ツアーってこんなに楽しいものなんだ!』と思えて、どの公演もリラックスして挑めました」と気持ちの変化や自身の成長を語った。その後、鈴木は「これからもいい歌をたくさん歌っていきたい」と述べ、「今日のわたしをこえて」を歌唱。そしてこれまでもツアーの最後を飾ってきた楽曲「ヒカリイロの歌」を歌い、ライブを締めくくった。
鈴木愛奈「Aina Suzuki 2nd Live Tour Belle révolte -Invitation to Conquest-」2022年5月29日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト
01. WONDER MAP
02. 暁のdetermination
03. 遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように
04. RED BLAZE : BLUE FLAME
05. Cocoon
06. 月夜見Moonlight
07. Happiness
08. やさしさの名前
09. antique memory
10. 魔女ノ策略
11. Reverse-Rebirth
12. Endless Pain
13. 祭リズム
14. isolation
15. もっと高く
16. 愛の名が響く場所
<アンコール>
17. えとにゃんらん
18. 今日のわたしをこえて
19. ヒカリイロの歌
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鈴木愛奈の2ndライブツアー終幕、磨きのかかった表現力でファン魅了 https://t.co/gfXdsXSFJ6