「夏のバカ騒ぎ」「ももいろクリスマス」に並ぶ、ももクロ3大ライブの1つである「春の一大事」。2017年からは全国の自治体からオファーを募り、“笑顔のチカラ つなげるオモイ”をテーマに地方都市とタッグを組む形で開催されている。埼玉・富士見市、滋賀・東近江市、富山・黒部市とつないできた“笑顔のバトン”は、今回「春の一大事」史上初の楢葉町、広野町、浪江町による“三町合同大会”という形で福島へ。当初は2020年に公演が行われる予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響により2度延期になり、2019年の「ももクロ 春の一大事 2019 in 黒部市」以来3年ぶりの開催となった。当日、外周パークの「きてくんちぇパーク」にはアイドルによる観覧無料のライブステージや、ももクログッズの販売ブース、ファンクラブブース、地元の物産ブースや飲食ブースが立ち並び、広大なJ-VILLAGEが誰もが笑顔で楽しめる大きなテーマパークに。2日間合わせて計1万7403人が来場した。この記事ではニコニコ生放送で生配信も行われた昨日の2日目公演の模様をレポートする。
ライブは楢葉町長、広野町長、浪江町長代理による開会宣言で幕を開ける。ももクロのコンサートでお馴染みの登場SE「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が会場に響き渡ると、浪江町の町花であるコスモス、楢葉町と広野町の町花であるヤマユリがデザインされたワンピース衣装のメンバーがステージへ。4人は田中将大投手の登場曲として制作された「何時だって挑戦者」「吼えろ」で力強くパフォーマンスをスタートさせ、会場の熱を一気に引き上げてみせる。さらに初期からのライブの定番曲「ツヨクツヨク」、子供向けプロジェクトユニット“ももくろちゃんZ”の楽曲「HERO」、Nintendo Switch用ゲームソフト「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」とのコラボソングで、5月17発売のニューアルバム「祝典」に収録されることが決定している「BUTTOBI!」と、新旧織り交ぜた多種多様な楽曲を間髪いれずに披露した。
最初のMCではリーダーの百田夏菜子が「楢葉町、広野町、浪江町“三町合同大会”ということで、たくさんの方にご協力いただいて今回もライブをすることができました。町長からありがたいお言葉とパワーをもらったので、このパワーを皆さんにずどーんとお届けしたいと思います!」と晴れやかに挨拶。また4人は「ニコ生の皆さん盛り上がってますかー!」とニコニコ生放送の視聴者に向かって画面越しに呼びかけ、コメントを読み上げるなどして全国のモノノフ(ももクロファンの呼称)とのコミュニケーションを楽しんだ。和気あいあいとしたMCが終わると、ももクロはライブ初披露となった太田胃散「太田漢方胃腸薬II」のタイアップソング「HAND」でパフォーマンスを再開。ストレスで悩んでいる人に「我慢せずに頼れる人やモノを頼ってほしい」と寄り添う気持ちを表した歌詞、R&B調のサウンドに乗せたラップ、お互いに手をつなぐ振り付けでハートフルなステージを展開したかと思えば、続く「DECORATION」ではキレのあるダンスパフォーマンス、「背番号」ではパワフルでまっすぐな歌声でモノノフを夢中にさせた。
公演中盤にはももクロのバックバンド・ダウンタウンももクロバンドの音楽監督としてもお馴染みの宗本康兵がステージに登場し、4人のライブに加わる。宗本によってピアノの音色が奏でられる中、メンバーカラーを基調としたツートーンの衣装に着替えたももクロが順々に現れ、しっとりとした雰囲気のナンバー「希望の向こうへ」を優しく温かい歌声で歌唱。「行く春来る春」も「春の一大事」用にピアノアレンジを加えたバージョンで披露し、モノノフを夢見心地にさせた。春にぴったりなステージを繰り広げた4人は続いてトロッコに乗り込み、観客の近くへ。手を振りながら「走れ! -ZZ ver.-」「勝手に君に」を歌って客席の隅々まで笑顔を届け、各メンバーカラーを盛り込んだ歌詞に合わせてモノノフがペンライトの色を変えるのが恒例の「モノクロデッサン -ZZ ver.-」、サビで一斉にジャンプする「ザ・ゴールデン・ヒストリー」で会場の一体感をより一層強固なものにした。
その後のMCでも、“お子様ファミリー席”の子供たちに「ももクロちゃん、かわいいと思う人ー!」「立派なノフさんになるんだよ!」と呼びかけるなど、いつものように天真爛漫に観客とコミュニケーションを取るももクロ。「短い時間ではありますが福島を堪能しております。皆さんにとっても楽しい思い出がたくさんできたらいいなと思いますので、最後まで楽しんで観てください!」という言葉とともに次のパートに移った彼女たちは、「PLAY!」「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」の2曲を澄み切った笑顔で歌唱し、会場の観客と生配信の視聴者、どちらの心もボーダーレスに魅了する。そして4人は「デモンストレーション」で会場を大いに盛り上げ、ステージをあとにした。
アンコールでは「ENCOREoverture」が流れたあと、ももクロが観客の期待に応えて再びステージに姿を現す。4人は昨年TikTok上で世界的にブームになった「ニッポン笑顔百景 -ZZ ver.-」を披露したほか、再びトロッコで会場内を移動しながら「コノウタ」を歌唱。最後は宗本を迎えて春のナンバー「Link Link」をさわやかに響かせ、アンコールでも“笑顔のチカラ つなげるオモイ”というライブコンセプト通りの清々しいパフォーマンスを展開した。
ラストのMCでは佐々木彩夏が「『春一』を通して、福島県とももクロ、皆さんと福島県、そしてモノノフさん同士の出会いがいろんな形でつながっていくことがうれしいです。モノノフさんがお邪魔しますという気持ちでライブに参加してくれるおかげで私たちも自信を持って日本の各地でライブができることがうれしい」と感謝の気持ちを述べ、「日本中の町と両思いになれたらいいなと思います!」と意気込みを言葉に。百田は「去年、一昨年と2度の延期を経て、2年が経ち、少しは世の中の状況が変わっていたりして、同じ時間を過ごすこういう時間が少しずつ戻ってきて幸せな気持ちをいっぱいもらいました」と2日間のライブの感想を語った。そしてももクロは「勝手にスケジュールだけ空けちゃいました!」と2023年4月22、23日に次回の「春の一大事」の開催が決定したことを発表。「会場は決まっておりませんので、『うちの近くにいいとこあるよ!』『ここを一緒に盛り上げたい!』 など、受け入れてくださる地域の方々がいらっしゃれば連絡ください!」と呼びかけ、これからも笑顔のバトンをつないでいくことを宣言した。
またこのライブでは、ももクロの大型ライブの開催が続々と発表された。ももクロは7月30、31日に埼玉・ベルーナドームで夏の大型ライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022」、12月24、25日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでクリスマスライブ「ももいろクリスマス2022」、12月31日に東京・日本武道館で年越しカウントダウンライブ「第6回ももいろ歌合戦」を開催。さらに7月18日に東京・東京ガーデンシアターで佐々木のソロコンサート「AYAKA NATION2022」が行われることもが決定した。6月11日には昨年開催された「AYAKA NATION2021」のBlu-ray / DVDがももクロのオフィシャルファンクラブ「ANGEL EYES」限定で発売される。
ももいろクローバーZ「ももクロ 春の一大事2022 ~笑顔のチカラ つなげるオモイ in 楢葉・広野・浪江 三町合同大会~」DAY2 2022年4月24日 J-VILLAGE セットリスト
01. 何時だって挑戦者
02. 吼えろ
03. ツヨクツヨク
04. HERO
05. BUTTOBI!
06. HAND
07. DECORATION
08. 背番号
09. 希望の向こうへ
10. 行く春来る春
11. 走れ! -ZZ ver.-
12. 勝手に君に
13. モノクロデッサン -ZZ ver.-
14. ザ・ゴールデン・ヒストリー
15. PLAY!
16. 笑一笑 ~シャオイーシャオ!~
17. デモンストレーション
<アンコール>
18. ニッポン笑顔百景 -ZZ ver.-
19. コノウタ
20. Link Link
AYAKA NATION 2022
2022年7月18日(月)東京都 東京ガーデンシアター
ももクロ夏のバカ騒ぎ2022
2022年7月30日(土)埼玉県 ベルーナドーム
2022年7月31日(日)埼玉県 ベルーナドーム
ももいろクリスマス2022
2022年12月24日(土)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2022年12月25日(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
第6回ももいろ歌合戦
2022年12月31日(土)東京都 日本武道館
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