「Giant Killing」はマイファスによる企画シリーズ。第1回は2020年2月に東京・Zepp DiverCity TOKYOでゲストにTHE ORAL CIGARETTESを迎えて行われた。この公演以来、2年2カ月ぶりとなる今回の「Giant Killing」には
先攻のVaundyは軽やかなメロディが心地いいナンバーやじっくり歌声を聴かせる楽曲を次々に届けた。冒頭ではSpotify PremiumのCMソングとしても注目を集めたミドルナンバー「不可幸力」を気だるげに歌い上げ、徐々に観客のテンションを引き上げる。続いて浮遊感のあるサウンドの上に柔らかい歌声が重なる「踊り子」で会場にさわやかなムードを醸し出した。MCではVaundyが「俺のことをあんまり知らない人が多いと思うんだけど、ワンマンのつもりでやるんで」と闘志をむき出しに。その言葉通り、煌びやかなサウンドや甘い歌詞が印象的な「恋風邪にのせて」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」CMソングとしてVaundyが提供し、milet、Aimer、幾田りらがボーカルを務めた「おもかげ(produced by Vaundy)」のセルフカバーをパワフルにパフォーマンス。Vaundyの渾身の熱演を受けて場内にはにわかに熱気が立ち込めた。
Vaundyは「MY FIRST STORY 、呼んでいただきありがとうございます」と感謝を述べたあと、「本気でみんなと向き合いますからみんなも本気で向き合ってくれ」と観客に向けて真摯に訴えかける。そして「短かったなあ。今日は」と名残惜しんでからダンサブルなビートの「soramimi」の演奏へ。アイロニカルな歌詞でダークな世界観を描き、サビではキレのあるステップを踏みながらオーディエンスにもジャンプを促して会場を大きく揺らした。力強くハンズアップするオーディエンスを見たVaundyは「いいね」と満足げに笑い、彼は最後に日本テレビ系ドラマ「ボクの殺意が恋をした」の主題歌「花占い」を晴れやかに歌唱。存分に観客をヒートアップさせてマイファスにバトンをつないだ。
バトンを受け取ったマイファスはVaundyに対抗するかのように、ストレートなバンドサウンドの楽曲ではなくポップな音色やシンセサウンドが冴えるダンサブルなナンバーを中心にセットリストを構成。Hiro(Vo)はリズミカルな「ACCIDENT」で色気のある歌声を響かせたあと、Vaundyについて「今日が初めましてなんですよ。すごいよね。よく出てくれたしよくオファーしたよ」と語る。そしてバンドは切ないムードの漂うメロディアスな「I'm a mess」、2月に配信リリースされたエレクトロニックナンバー「Dreaming of you」をプレイ。さらに映画「マトリックス レザレクションズ」の世界観を彷彿させるグリーンのライトに照らされた4人は、同映画の日本版インスパイアソング「PARADOX」でスケール感のあるサウンドを鳴らした。
MCでは、Hiro、そして彼の兄で4月17日が誕生日の Taka(
「MY FIRST STORY Presents『Giant Killing』Vol.2」4月17日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト
Vaundy
01. 不可幸力
02. 踊り子
03. napori
04. 東京フラッシュ
05. 恋風邪にのせて
06. おもかげ -self cover-
07. しわあわせ
08. 裸の勇者
09. 泣き地蔵
10. soramimi
11. 花占い
MY FIRST STORY
01. アンダーグラウンド
02. 大迷惑
03. ACCIDENT
04. I'm a mess
05. Dreaming of you
06. moonlight
07. PARADOX
08. モノクロエフェクター
09. MONSTER
10. 猿真似ドロップアウト
11. REVIVER
12. 不可逆リプレイス
13. 怪獣の花唄(オリジナル:
sho00001 @sho00001
【ライブレポート】MY FIRST STORYがVaundyと火花散らした2年ぶり「Giant Killing」終幕、あの曲でコラボも(写真14枚) https://t.co/GJnlnQLtFS