MIGMA SHELTERタマネ、生誕記念でスカイダイビング挑戦しソロ曲披露「今年も好き勝手やっていく」

MIGMA SHELTERのタマネの生誕レイヴ「HALLUCINORANGE vol.3」が3月26日に新宿BLAZEで開催された。

開演時刻を迎えるとスクリーンに映像が流れ、この日の主役であるタマネの姿が映し出される。これから彼女は20歳の誕生日の記念に念願のスカイダイビングに初挑戦するという。タマネが意気揚々と乗り込んだ飛行機はそのまま3200メートルの高さまで上昇していくが、スタッフとハイタッチするなどリラックスした様子の彼女は、インストラクターのかけ声から晴れわたった青い空へとダイブ。強烈な風を受けて顔をクシャクシャにしながらも「最高！ すごい！」と気持ちよさそうに叫んで無事に着地した。

スクリーンの裏から「みんなもやったほうがいいよ！ やろうよ、死ぬまでに！」と呼びかけたタマネは、この日のために用意されたソロ衣装をまとってステージに登場。オレンジ色のサイリウムに照らされながらパフォーマンスを開始した彼女は「Amazing Grow」と「Mo' Strain」の振り付けと歌唱を巧みに織り交ぜ、幼少の頃から鍛え上げたダンススキルを存分に見せつける。続けて彼女は昨年の生誕で制作されたDubscribeプロデュースの迫力あるソロ曲「Hey」を1年ぶりにパフォーマンスし、息を切らせつつファンに挨拶。念願のスカイダイビングについて「17くらいの頃から20歳になるまでは飛ぶかー、って思ってたんですけど実現できてよかったです」と笑顔で語った。その後、ぬいぐるみを握り締めて元気を充電したタマネは、ケンカイヨシが作編曲、空五倍子が作詞、「Hey」と同じくナンシーが振り付けを担当したパーティチューン「どういうこと？」を初披露。広いステージを駆け回って元気いっぱいに歌い踊った。

続いて登場したゲストのヤなことそっとミュートのライブは、タマネの担当カラーにちなみ「orange」でスタート。「タマネさん生誕ライブ、ハッピーな時間にしていきましょう！」と呼びかけた彼女たちは、「Passenger」「uronos」といったナンバーで一気にクライマックスのような盛り上がりを作り上げる。MCでは打って変わってのほほんとしたムードでメンバー1人ずつ自己紹介し、タマネを祝福した4人は「ホロスコープ」でパフォーマンスを再開。「最果ての海」「レイライン」を経て「No Known」に突入し、MIGMA SHELTERとは対照的なロックサウンドで会場を沸かせた。

パーカッシブなSEに神秘的なメロディが絡む荘厳な雰囲気の中、ステージに現れたMIGMA SHELTERは「Spider Line」でレイヴを開始。「Baron」「Rabiddo」を畳みかけ、一気にフロアのボルテージを引き上げていく。「Unbirthday」に「NAME」のイントロが重なり始め、曲が切り替わると、体調不良のため活動休止中のユブネが事前の予告通り登場。「Egg Head」ではステージにそろった6人の笑顔が弾け、続く「69」ではファンも手を突き上げて飛び跳ねる。レーレの派手なポーズも決まり、会場には熱気があふれた。

ユブネ退場後、5人はダウナーな「Deeper」に続けて「theAnswer」を披露。サイケデリックなムードを作り上げ、「Cosmic Forest」から「Coro Da Noite」へつなぐなど、予測不可能な展開でファンを驚かせる。さらに5人は「Amazing Grow」「Paralyzing」「Road」とアグレッシブなナンバーを連発。70分以上ノンストップで踊り続け、“アタマぶっ壊れるまで踊れ”というグループのコンセプトを体現する状態になった彼女たちは、先ほど途中までしか披露されなかった「Cosmic Forest」の続きになだれ込む。そして定番の「TOKYO SQUARE」「Joint」で大いに盛り上がったあと、「あー！ 疲れたー！」と素直な感想を述べたタマネが「みんなも疲れたと思うんだけど、最後まで楽しんでってくださーい！」と呼びかけると「Y」へ。間奏ではタマネが跳ねるようなソロダンスを繰り広げ、約90分間のステージは幕を閉じた。

パフォーマンスを終えたタマネは「去年の生誕Tシャツとか一昨年のTシャツとか、今年のやつ着てくれてる人とか、光る棒とか、うれしいです！ありがとうございます」とファンに感謝を伝えて深くお辞儀。メンバーの呼び込みからユブネも「おめでとう！」と元気に再登場し、「出会ったときは16歳だったタマネちゃんが20歳の誕生日ということで、数曲だけなんですけど踊らせていただきました。本当におめでとう！」と改めてお祝いの言葉を贈った。ナーナナラが運び込んだサプライズの誕生日ケーキを前にして「命、命、命です、ありがとう」とうれしさを噛み締めたタマネは「知っての通り好き勝手やってるんですけど、今年も好き勝手やっていくんで、ついてきてもらえるようにがんばります！」とコメント。「去年は頼りになる人になりますって言ったんですけど、なれましたか？」と問いかけ、ファンが大きな拍手で応えると「ありがとうございまーす！ 今年ももっと頼りになれるようにがんばっていきます！ 以上です！」と力強く締めくくった。

なお5月1日にはミミミユの生誕レイヴが東京・LIQUIDROOMで開催される。