昨日3月23日に東京・WWW Xでライブナタリーによるライブシリーズ「TOUCH」第4回が開催され、
「TOUCH」はカルチャーの街・渋谷を舞台にアーティストの“今”に触れるシリーズ企画。芦沢ムネト(
定刻になるとステージ下手のブースにて「ON AIR」のランプが灯り、芦沢が「東京WWW Xから生放送でお届けてしています」とラジオ風に挨拶。そして芦沢の呼び込みでアコースティックギターを手にした川崎が軽やかな足取りで登場した。「特別な1日にしたいと思ってます。僕のライブを立って観るのも珍しい。そういうところも楽しんでもらえたら」と語った彼がオープニングナンバーに選んだのは「君の為のキミノウタ」。ハスキーで豊かな歌声と、弾き語りでストレートに届く、出会いの尊さについて歌う歌詞によって、会場は早くも感動的なムードに包まれた。
演奏後、芦沢がいるトークブースに移動した川崎が「よろしくお願いしますー!」と笑顔で挨拶すると、場内の空気は一気に朗らかに。その後、彼は芦沢との軽妙なトークを挟みながら、マンガ「眠れないオオカミ」のテーマソングとして書き下ろした「Answer」、大ヒット曲「魔法の絨毯」を情感たっぷりに熱唱した。
「俺、思ったんですけど、トークパートがあることで皆さん泣けない感じになってます?」と、川崎はこの日の選曲が「泣ける歌」であるにもかかわらず、観客の涙の気配がないことに不安をにじませる。1曲ごとにトークを挟むという構成は自身が提案したことを明かし、「普段とは違うものがやりたい!と思ったんですよね」とこだわりを語っていた。
続いてファンから募集したエピソードを紹介するコーナーへ。息子の高校の卒業式で涙した女性からのエピソードが読み上げられたのち、川崎は母親への感謝の気持ちをつづった「拝啓、ひまわり」を披露。「子供のイヤイヤ期がしんどくて泣きました」という女性からの投稿には、子育て中である川崎は共感を示し、「ぼくのきもち」を柔らかい表情で弾き語った。「ぼくのきもち」は「赤ちゃんの泣き声に感謝の気持ちが含まれていたら」という願いが込められた楽曲。川崎は「うちの子はメガネをかけている人全員を『パパ!』と呼ぶ。ムネトさんのこともきっと呼びますよ」と話し、同じく小さな子供を持つ芦沢と子育てトークで盛り上がっていた。
その後もステージとブースを行き来し、笑いあふれるトークと、エモーショナルな演奏を交互に繰り広げた川崎。彼がおすすめのリップクリームを紹介するひと幕もあった。「皆さんの脚が疲れてきたかもしれないので、ちょっとパワーをいただきましょう」という芦沢の紹介で始まったのは、エールソング「ひとりの戦士」。川崎は自身の作詞作曲で、武井壮、アスリートとともに歌ったこの曲を力強く、とびきり楽しそうに弾き語った。
残すところあと1曲となった頃、「友達からの誕生日サプライズに泣きました」というファンのエピソードを受け、川崎は友達についてのトークを展開。上京する際、友達からの「がんばれ」という言葉がプレッシャーになっていたことを回想する。「でも思い返せば、あの言葉があったからこそ、ここまで来られたのかもって思ったんですよね。だから、この曲もそんなふうに誰かが振り返ったときに響けばいいな」と話した彼は、「がんばれ」という言葉をあえて多用したという「またね、ヒーロー」を情熱的に歌い、ライブを終えた。
一旦ブースに着席したものの、芦沢と観客からアンコールを求められた川崎は再びステージに戻り、この季節にぴったりの卒業ソング「サクラウサギ」をしっとりと歌唱。さらに「最後、泣かせる気はありません! 明日からあなたたちが笑えるように。今日ここに来て、僕の歌を聴いて、昨日より今日、今日より明日、笑える日を過ごせたらいいなと思います」と語ったのち「ほろ酔いラブソング」を熱唱した。ミラーボールの光に照らされ、観客のクラップのリズムを感じながら、弾ける笑顔を見せる川崎。彼は「また遊ぼうね! 全然泣いてへんやん!」と満面の笑みを浮かべてイベントを締めくくった。
配信チケットの購入者は3月30日(水)23:59までアーカイブの視聴が可能。配信チケットは30日20:00まで販売されている。
「TOUCH “川崎鷹也”」2022年3月23日 WWW X セットリスト
01. 君の為のキミノウタ
02. Answer
03. 魔法の絨毯
04. 拝啓、ひまわり
05. ぼくのきもち
06. 愛の灯
07. ひとりの戦士
08. またね、ヒーロー
<アンコール>
09. サクラウサギ
10. ほろ酔いラブソング
川崎鷹也🦅 @kawasaki_takaya
昨日の余韻すご、、、🥲
このレポート書いてくださった方、よく見てるなぁ。そして分かってるなぁ。
愛の伝わる記事をありがとうございます🙏 https://t.co/An3UiZ1VA1