ヒューマントラストシネマ渋谷では3月24日まで、TBSによる報道ドキュメンタリーを映画という形で劇場上映する企画「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」を開催中。そのうちの1作品としてラインナップされた「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~」は、30代を目前にしたももクロがどこへ向かい、何を見せようとしているのか、メンバーや関係者へのインタビューを通じて紐解く内容となっている。
ももクロメンバーは19日より毎日1人ずつ舞台挨拶に登場。トリを飾った玉井は酒井祐輔監督とともにモノノフ(ももクロファンの呼称)の前に姿を現し、監督の合いの手、観客の手拍子に合わせて、連日の舞台挨拶で恒例となっているロングバージョンの自己紹介を披露した。冒頭の挨拶が終わると、酒井監督は映画の中に玉井1人にスポットが当たっているシーンがないことについて謝罪。昨年秋に東京・明治座で上演される予定だった舞台「第2回 ももクロ一座 特別公演」に密着し、座長の玉井に話を聞く予定だったが、同公演が新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となったことによりその機会を失ったと弁明しつつ、「4人の取材を進めていく中で、玉井さんの存在感ってやっぱりすごく強いなと思いまして。4人の座談会でもキーとなるコメントを連発していたし、最終的に映像をつないだときに物足りないってことはないんじゃないかなと思って」とあえて新たに撮影を行わなかったことを説明した。
玉井は「正直私たちってすごいストイックというわけでもないし、ドキュメンタリーとして密着されて見応えのあるものになるのかどうか、自分たちではわからなくて。そもそも映画というものは観たいと思ってもらって映画館に足を運んでもらわないと届かないものじゃないですか。だから大きな賭けに出たなと思いました(笑)。でも普段、密着のカメラが入ったり、インタビューをしていただたりする機会は多いんですけど、初めて聞かれる突っ込んだ質問も多くて。答えながらドキッとしちゃいました」と感想を言葉に。さらに「全体を通して過去を振り返るというよりは現在、そして未来に焦点を当てた部分が多かったので、今の自分たちの姿を改めて見つめ直す機会になったというか。普段メンバーのインタビュー映像を観る機会もないですし、同じ質問でもメンバーによって答え方が違う中で、向いている方向は一緒だなと思ってなんだかうれしくなりました」と続けた。
また酒井監督が「ファインダーを覗いていて、玉井さんすごくきれいだなと思って。今更ですけど(笑)。日本って女性も男性も若さ信仰みたいなのがあるじゃないですか。でも、玉井さんはどんどん美しくなっていって。ひょっとして玉井さんって美しさのピークが来ないくらい、どんどん美しくなっていくんじゃないかなと思います」と玉井のことを絶賛すると、客席から大きな拍手が沸き起こる。玉井は「イエーイ!」と喜びつつ、「ももクロは今年で14周年なんですけど、14年って1人の人間が成長するには十分すぎる年数で。その間ずっと見ていただいているというのは恥ずかしさもありながらも、保護者がたくさんいる感覚で、小さい頃から見てくださっているからこそ、カメラが入っていても常に自然体でいられるのかなと思います」と感慨深い様子で語った。
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玉井詩織、ももクロの向かう先に迫ったドキュメンタリーに「ドキッとしちゃいました」 https://t.co/xyTmEhPRi8