「slo-mo replay」は3月19日にスタートするツアー「GOMES THE HITMAN SPRING FAIR tour」の会場にて先行販売される。本作には1997年リリースのアルバム「GOMES THE HITMAN in arpeggio」と、1998年発表のアルバム「down the river to the sea」の収録曲を現在のバンド編成でセルフカバーした音源を収録。これまでデモ音源しか存在しなかった「スミス」「青年船に乗る」も収められる。
GOMES THE HITMAN「slo-mo replay」収録曲
DISC1
01. 僕はネオアコで人生を語る
02. 朝の幸せ
03. レモンひときれ
04. スミス
05. オレンジ~真実
06. 遅れてきた青春
07. 寒い夜だよ
08. 青年船に乗る
DISC2
01. believe in magic in summertime?
02. 平和なるサバービア
03. 海があればよかった
04. 真夏のスキャット
05. センチメンタル・ジャーニー
06. 会えないかな
07. 溶けて死ぬのさ
08. coffee
山田稔明(Vo, G) コメント
ずっとインディーズ時代の2枚に収録された楽曲を録り直したいと思っていた。右も左もわからないまま徹夜して作った「
山田稔明(vocal, guitar)、堀越和子(keyboards, chorus)、高橋結子(drums, percussions, chorus)、須藤俊明(bass, chorus)の4人は同じ大学の同じ軽音楽サークル出身、付き合いも30年近くになるけれど、インディー時代は現在のラインナップと異なりオリジナルメンバーは山田と堀越のみ。高橋はゲストとしてパーカッションで参加、須藤は脱退したメンバーに替わり加入したので、本作16曲をこのメンバーで録音するのは初めてのことだった。「tsubomi」はメジャーデビュー時に新録したので、今回は「スミス」がその位置を引き継いだ。GOMES THE HITMANで一番古い曲だけれど、バンド名義で録音するのはこれが初めて。「青年船に乗る」も初めて正式に録音した。「寒い夜だよ」だけ山田稔明ひとりでの多重録音で、これは「死にそう過ぎて再現不可」と言われた超初期デモバージョンと同じキーと雰囲気で再演を試みたもの。現在でもステージで演奏される頻度の高い曲に関してはライブアレンジに近いかたちで演奏されているけれど、基本的にはオリジナル盤に忠実なアレンジで収録したので、僕にはかつてのメンバーたちが鳴らした音が亡霊のように(みんな元気に生きてるけどね)宙空に漂っているのを感じる。
全16曲、2枚組の大作となったこのレコードに「slo-mo replay」というタイトルをつけた。「走馬灯」みたいに四半世紀前の風景が2022年にスロー再生されるイメージ。だいたいどの曲も早急すぎたテンポを適正なところまで少し落ち着かせてることにもかけているけれど、ここで鳴らされる音は成熟や老成とは程遠いモラトリアムと焦燥と青春の音楽だ。長いこと逡巡したけれど、この再録音盤を作り上げて僕自身の青春をもう一度やり直してる感覚すらある。「遅れてきた青春」とはよく言ったものだ。人生はこれから先もカレンダーのように続いていく。振り返ることだって悪いことじゃないだろう。昔からのファンの人も最近僕らのことを知ってくれた人にも懐かしさと新しさを感じてもらえたら嬉しいし、なにより僕自身がこのCDを爆音でカーステで鳴らしながら海とか山とか、いろんなところへ行きたい。2022年は去年より一昨年よりご機嫌な年だった、とまたいつか振り返りたい。
GOMES THE HITMAN SPRING FAIR tour
2022年3月19日(土)愛知県 K.D.ハポン
2022年3月20日(日)京都府 紫明会館
2022年3月21日(月・祝)兵庫県 旧グッゲンハイム邸
2022年3月27日(日)東京都 STAR PINE'S CAFE
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GOMES THE HITMAN「slo-mo replay」
[CD] 2022年3月19日発売 / GTHC-0020
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GOMES THE HITMAN、四半世紀前の楽曲をセルフカバーした2枚組アルバム発売 https://t.co/DJcl4tkvch