昨年7月にソロプロジェクトの始動をアナウンスし、8月にデビュー曲「Easy」を発表したTAIKING。ファーストライブとして昨年8月開催の野外フェス「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2021 -25th ANNIVERSARY-」への出演が決定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりフェスは中止となっていた。収容人数の調整など感染症対策を講じたうえでの開催となった本公演では、会場に足を運べないファンに向けてライブ配信も実施。会場に集まった観客だけでなく、全国のファンがTAIKINGの初ソロライブを見守った。
定刻となり照明が落ちると、TAIKINGがサポートメンバーであるオカモトコウキ(G /
メンバー紹介を終えたところで配信トラブルが発生し、調整のためMCの時間を延長することに。オカモトが「本当に歌ってたんですね?」と話を振ると、TAIKINGは「そうなんですよ。YONCEを見てたら『こいつやっぱかっけえな』と。『俺もそれやる!』と思って始めました(笑)。これからもたくさん曲作るのでよろしくお願いします!」と、ソロプロジェクト始動の経緯を笑顔で語った。彼はライブ中盤、きらびやかなサウンドが印象的な「Sunshine」や、アダルトなボーカルが光る「BET」といった新曲をパフォーマンスして観客を喜ばせる。そして本編の最後に「Humming Birds」「Space Traveler」「SPOT LIGHT」といった楽曲を畳みかけるようにプレイし、ステージをあとにした。
アンコールを求める鳴り止まない拍手の中、TAIKINGは1人きりでステージに現れた。彼は「弾き語りで1曲やってもいいですか?」とフロアに呼びかけると、暖色のライティングに照らされながら「走馬灯」をパフォーマンス。TAIKINGの表現力豊かなボーカルと、温かなアコースティックギターの音色が相まって場内は穏やかな雰囲気に包まれた。演奏が終わりバンドメンバーが合流すると、TAIKINGがこの日のライブを振り返りながら「こうやってボーカルをやってみてすごく感じたことがあるんだけど、やっぱりボーカルって違うエネルギーを使うんだなと思いました」と語り始める。彼は「YONCEに対して『しっかりやれよ』と思っていたけど、あいつたぶんすげえわ(笑)」と話して会場の笑いを誘った。TAIKINGが「残り2曲やってもいいですか?」と呼びかけ、一拍置いて演奏がスタートしたのはSuchmosの代表曲の1つ「STAY TUNE」。これにはオーディエンスも驚いた様子で、場内に大きなどよめきが起こった。そしてTAIKINGはここまでライブを見守ってきてくれた観客と、画面越しの視聴者に感謝を伝えて「SHIP」をプレイ。場内をロマンチックなムードに染め上げ、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。
配信ライブのチケットは3月4日21:00までイープラスで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できる。またApple Music、Spotify、LINE MUSIC、AWAといったサブスクリプションサービスでは、本公演のセットリストで構成されたプレイリストを公開中。
TAIKING 1st LIVE「Feel So Easy」2022年2月26日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. Easy
02. VOICE
03. A Walk
04. Sunshine
05. Present
06. BET
07. FIRE
08. Humming Birds
09. Space Traveler
10. SPOT LIGHT
<アンコール>
11. 走馬灯
12. STAY TUNE
13. SHIP
リンク
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】Suchmos・TAIKINGが“歌”と向き合った1stライブ、「STAY TUNE」セルフカバー含む13曲熱演(写真18枚)
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