Creepy Nutsとウルフルズのツーマンが2年の時を経て実現、最後はあの曲でコラボ

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ライブナタリー企画のCreepy Nutsウルフルズによるツーマンライブが、2月18日に東京・中野サンプラザホールで行われた。

「大阪ストラット」でコラボするCreepy Nutsとウルフルズ。(撮影:西槇太一)

「大阪ストラット」でコラボするCreepy Nutsとウルフルズ。(撮影:西槇太一)

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Creepy Nutsとウルフルズ。(撮影:西槇太一)

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2020年3月に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた2組のツーマン。このたび約2年の時を経て彼らの競演が実現することとなり、待ちに待ったツーマンを目に焼き付けようとおよそ2000人が中野サンプラザホールに集まった。

R-指定(Creepy Nuts)。(撮影:西槇太一)

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一番手を務めたのはCreepy Nuts。大きな拍手に迎えられて舞台に現れたR-指定とDJ 松永は、ライブのオープニングとして定番の「板の上の魔物」で口火を切った。間髪入れずに披露された「助演男優賞」では、ジャンプやハンズアップで高揚感を伝える観客に刺激されたのか、2人のパフォーマンスはより一層熱を帯びていった。そのままの勢いで「よふかしのうた」へと突入すると、R-指定が「中野の溜まり場」とリリックを変えて歌いオーディエンスを歓喜させた。

DJ 松永(Creepy Nuts)。(撮影:西槇太一)

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ライブの盛り上がりを肌で感じ、「めちゃくちゃええ感じです」と感情をあらわにしたR-指定。彼はウルフルズとの競演について「光栄すぎます。とんでもない人たちと対バンすることになってしまいました……」と恐縮した様子を見せる。さらにR-指定はウルフルズがいかにレジェンドであるかを熱弁し、2組が出演した2014年の「FUJI ROCK FESTIVAL」を回想。DJ 松永も「昼間のステージでウルフルズを観たんですけど、あれは食らったよね」と懐かしんだ。トークを終えた2人は「金は人を帝王にする」というリリックで始まる「紙様」でライブを再開し、ジャジーなムードの「阿婆擦れ」をパフォーマンス。ここでR-指定は、ツーマンが当初実施される予定だった2020年3月から現在までの2年間を振り返る。彼は「この2年で俺たちもラッパー、DJとして進歩した状態でウルフルズと競演できるのがうれしいです」と改めて喜びを噛み締め、2人は「かつて天才だった俺たちへ」「Bad Orangez」と近年の楽曲を畳みかけた。そしてCreepy Nutsは、R-指定が30歳を迎える心境を綴った「のびしろ」で出番を終えた。

トータス松本(Vo / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)

トータス松本(Vo / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)[拡大]

ウルフルズの出番になると、ジェームス・ブラウン「Cross Firing」のSEが流れ始める。トータス松本(Vo)、ジョンB(B)、サンコンJr.(Dr)、サポートの桜井秀俊(G / 真心ブラザーズ)と浦清英(Key)が持ち場につくと、まずは名刺代わりに「バンザイ~好きでよかった~」を演奏。サビのパートではオーディエンスが一斉に両手を上げ、ホール内に一体感がもたらされた。ファンキーな「バカサバイバー」を披露したあと、トータスはギターの弦を弾きながら歩を進め、その音に合わせてオーディエンスが手を叩くというやりとりが。観客との“コミュニケーション”をひとしきり楽しんだトータスはステージ中央に戻ると、「金の切れ目は? 縁の切れ目ー!」とお決まりのフレーズを叫ぶ。そしてメンバーはCreepy Nuts「紙様」に対抗するように、「借金大王」で痛快なロックンロールを響かせた。

ジョンB(B / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)

ジョンB(B / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)[拡大]

サンコンJr.(Dr / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)

サンコンJr.(Dr / ウルフルズ)。(撮影:西槇太一)[拡大]

ミラーボールの光に照らされながら「チークタイム」を艷やかに届けたのち、「サムライソウル」で無骨なバンドサウンドを鳴らしたメンバー。彼らの実直なパフォーマンスに観客は静かに拍手を送り続ける。そんな光景を見たトータスは「ひさしぶりすぎて勘が鈍ってるわ。緊張もしてるし」と照れくさそうな様子を見せた。その後、彼らはCreepy Nutsのライブの話題へ。サンコンJr.は「歌詞はどうなってんの……? 本当にすごかった。僕らも負けないようにがんばります」とCreepy Nutsのパフォーマンスに触発されたようで、ジョンBは「松永くんの手つきは色気ありましたね。手元ばっかり見てた」「R-指定くんは僕の一生分くらい声を発してましたよ」と2人のスキルを称えた。そしてメンバーはコロナ禍にリモートで制作した「タタカエブリバディ」、代表曲の1つ「ガッツだぜ!!」で観客にパワーを注入。「ええねん」をストレートに届け、本編を締めくくった。

DJ用ケーブルの高価さを伝えるウルフルズのトータス松本(Vo)。(撮影:西槇太一)

DJ用ケーブルの高価さを伝えるウルフルズのトータス松本(Vo)。(撮影:西槇太一)[拡大]

オーディエンスの鳴り止まない拍手に応え、舞台に戻ってきたウルフルズ。用意されたDJセットを見たトータスは「俺のテリトリーに入ってて、そっち行かれへんやないかい」と冗談交じりにクレームを入れる。そしてCreepy Nutsを迎え入れると、2組はウルフルズ「大阪ストラット」でコラボレーション。曲中には桜井がアグレッシブなギタープレイを、DJ 松永がテクニカルなスクラッチを見せ、R-指定は「借金大王」「ええねん」などウルフルズの披露曲を盛り込んだフリースタイルラップで双方のファンを沸かせた。すべての演目が終わったと同時にホール内には大量の金テープが舞い、ステージではCreepy Nutsとウルフルズが互いにパフォーマンスを称え合うように拍手を送った。

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ライブナタリー “Creepy Nuts × ウルフルズ” 2022年2月18日 中野サンプラザホール セットリスト

Creepy Nuts

01. 板の上の魔物
02. 助演男優賞
03. よふかしのうた
04. 合法的トビ方ノススメ
05. 紙様
06. 犬も食わない
07. 阿婆擦れ
08. かつて天才だった俺たちへ
09. Bad Orangez
10. のびしろ

ウルフルズ

01. バンザイ~好きでよかった~
02. バカサバイバー
03. 借金大王
04. チークタイム
05. サムライソウル
06. 笑えれば
07. タタカエブリバディ
08. ガッツだぜ!!
09. ええねん
<アンコール>
10. 大阪ストラット(with Creepy Nuts

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ライブナタリー @live_natalie_mu

【明後日まで!】
「ライブナタリー “#CreepyNuts × #ウルフルズ”」
プレゼント企画の受付は明後日28日(月)23:59まで。

▼熱狂が伝わるライブレポはこちらをご覧ください!
https://t.co/SBZzEtcr8o

撮影:西槇太一 https://t.co/Mz7tVkko1u https://t.co/QqUoM9L6mv

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