Kroi、対バンツアー「Dig the Deep」最終公演で敬愛する在日ファンクと激突

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Kroiが1月9日に東京・渋谷CLUB QUATTROで対バンツアー「Kroi Live Tour 2021-2022 "Dig the Deep"」の最終公演を開催した。

Kroi(Photo by Momo Angela)

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「Dig the Deep」は、Kroiが活動初期より不定期で開催している対バンライブ企画。今回のツアーは最新音源「nerd」が昨年11月にリリースされたことを記念したもので、Kroiはどんぐりず、韻シスト、ニガミ17才、CHAI、マハラージャンといった個性豊かなアーティストと全国各地で競演した。ツアーファイナルのゲストは、内田怜央(Vo)が「日本でファンクを聴きたいと思ったら絶対通る」と語るファンクバンド・在日ファンク。2組は大勢のファンが見守る中、白熱のパフォーマンスを繰り広げた。

在日ファンク(Photo by Momo Angela)

在日ファンク(Photo by Momo Angela)[拡大]

大きな拍手を浴びながらステージに現れた先行の在日ファンクは「ダンボール肉まん」でライブの口火を切ると、エネルギッシュなファンクサウンド、浜野謙太(Vo)のキレのあるボーカルとダンスで序盤から観客のボルテージを上昇させてく。「ぬるまゆファンク」では、心地よいグルーヴを奏でてオーディエンスをゆったりと踊らせた。MCでは浜野がホストであるKroiに感謝を伝えた後、「うれしいですよ。カッコいいバンドが誘ってくれるなんてね。おじさんがいきり立っちゃうとカッコ悪いから押し殺してたんだけど、やっぱりいきり立っちゃってましたかね?(笑)」と話して会場の笑いを誘う。

浜野謙太(Vo)(Photo by Momo Angela)

浜野謙太(Vo)(Photo by Momo Angela)[拡大]

在日ファンクはコロナ禍に制作したという新曲「いけしゃあしゃあ」でライブを再開すると、「或いは」「足元」「爆弾こわい」といった人気ナンバーを次々にプレイ。最後は浜野が「今年は新曲を出すので聴いてください。サブスクのフォロワー数が全然動かなくてさ(笑)、だからみんな起爆剤になってくれ!」と観客に呼びかけると、「それぞれのうた」を壮大な演奏に乗せてパフォーマンスしてステージをあとにした。

長谷部悠生(G)(Photo by Momo Angela)

長谷部悠生(G)(Photo by Momo Angela)[拡大]

Kroiは本公演で長谷部悠生(G)がDJを担当するラジオ番組風のBGMを転換中に流すなど、彼ららしいユーモアあふれる演出で会場に集ったファンを楽しませた。BGMが終了し、メンバーがステージに現れると会場は大きな拍手に包まれる。Kroiは内田の「皆さんブチ上がってますか? もうすでにめちゃめちゃ最高な夜になってるんじゃないんですか?(笑)」という呼びかけを合図に、「Fire Brain」でライブを開始。そのまま「Balmy Life」「selva」といったキラーチューンをプレイして観客の体を揺らした。MCでは内田が「対バンツアーファイナルということでもちろん我々も気合入ってますけど、在日ファンク最高すぎなかった? ヤバくなかった?」と、在日ファンクとの競演について興奮気味にひと言。彼は「高校1年の頃に『フジロック』(『FUJI ROCK FESTIVAL』)で在日ファンクさんのステージを観て、大食らった記憶が鮮明に思い出されました。なのでその分をお返ししたいというか、しっかりファンクをやらせていただきたいと思います」と話すと、「おなじだと」「Juden」「Custard」でファンキーなボーカルを会場に響かせた。

「Monster Play」でギターソロを弾く益田英知(Dr)。(Photo by Momo Angela)

「Monster Play」でギターソロを弾く益田英知(Dr)。(Photo by Momo Angela)[拡大]

ライブ中盤のMCでは、コロナ禍で体重が15キロ増えたという長谷部が「5月25日までに10キロ落とせなかったら、足の先から頭の先まで体の毛を全部半分に剃ります」と宣言。ほかのメンバーが「それでカッコよくなっちゃったら悔しいよね」「普通にカッコいいと思うから、髪、眉毛、ヒゲみたいに交互にしようぜ」と意見を飛ばすと、長谷部が「いや忘れてると思うけど、半分剃るときの俺はデブなんだよ?」と返して会場の笑いを誘った。Kroiは和気あいあいとしたやり取りを挟み、「Rafflesia」でライブを再開。次曲「Monster Play」では、内田、長谷部、益田英知(Dr)のうち誰が曲中のギターソロを弾くが決めるジャンケンが行われ、見事勝利を掴んだ益田がブルージーなギターソロを鳴らす姿も見られた。最後は内田が「ラスト3曲ですので、皆さんブチ踊って帰ってください」とフロアに呼びかけると、「Network」「HORN」「WATAGUMO」とタイプの異なる3曲をパフォーマンスしてライブ本編を終えた。

千葉大樹(Key)(Photo by Momo Angela)

千葉大樹(Key)(Photo by Momo Angela)[拡大]

関将典(B)(Photo by Momo Angela)

関将典(B)(Photo by Momo Angela)[拡大]

アンコールでは、まず長谷部が1人きりでステージに登場。今回のツアーから物販の“広告担当大臣”になったという長谷部は、独特かつコミカルな口調でツアーグッズを紹介した。その後メンバー全員がステージに合流したKroiは、4月から5月にかけてライブツアー「Kroi Live Tour 2022 "Survive"」を開催すること発表。東京公演の会場がバンドにとって最大キャパとなる東京・Zepp DiverCity(TOKYO)であることがアナウンスされると、オーディエンスからは大きな拍手が沸き起こった。そしてラストに披露された「Shincha」では、曲中に内田がライブを見守ってきたファンに感謝の気持ちを伝え、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

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「Kroi Live Tour 2021-2022 "Dig the Deep"」2022年1月9日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

在日ファンク

01. イントロ
02. ダンボール肉まん
03. ちっちゃい
04. ぬるまゆファンク
05. いけしゃあしゃあ
06. 或いは
07. 京都
08. 足元
09. 爆弾こわい
10. それぞれのうた

Kroi

01. Fire Brain
02. Balmy Life
03. selva
04. Page
05. おなじだと
06. Juden
07. Custard
08. Rafflesia
09. Monster Play
10. a force
11. 夜明け
12. Network
13. HORN
14. WATAGUMO
<アンコール>
15. Shincha

Kroi「Kroi Live Tour 2022 "Survive"」

2022年4月23日(土)大阪府 BIGCAT
2022年5月25日(水)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

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※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正します。

内田怜央(Vo)、長谷部悠生(G)、関将典(B)、益田英知(Dr)、千葉大樹(Key)

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