本ツアーのコンセプトは“学校”。ステージには荘厳な私立学園をモチーフとしたセットが組まれ、スクリーンにはオープニングムービーとして学校の校舎で撮影されたメンバーの自己紹介映像が映し出される。映像が終わると、制服姿のメンバー4人が登場し、彼らは相合傘を描くような動きを取り入れたキュートな振り付けを交えながら「世界で一番好きな名前」をパフォーマンス。さらに彼らは間髪いれずに「Save Me」へとつなぎ、最新アルバム「L∞VE」の楽曲を収録曲順に披露してオーディエンスを熱狂させた。4人の力強いユニゾンから始まる「SHOW MUST GO ON!!」では4人が花道を駆け出し、周囲をオーディエンスに囲まれながら歌唱。となりの坂田。による「お前ら今日は楽しもうぜ!」という呼びかけから披露された「Dreamer」では、大きい会場ならではのきらびやかな照明がステージ上を照らし、会場内はライブのクライマックスかのような盛り上がりを見せていた。
5曲を歌い上げたところでライブはソロコーナーへ。先陣を切った志麻は得意なロックナンバー「Tokyo Deadman's Wonderland」で会場内をイメージカラーの紫に染め上げた。ステージ上部の照明が赤くきらめくと、坂田が登場。彼はシャウトを交えながらsyudou提供の「荒波」を熱唱。浦島坂田船としての活動を航海に見立てた歌詞を力強いボーカルで歌い上げ、ライブに勢いを付けた。センラはバックダンサーを従え、ダンスを交えながら「Sugary」を披露。ダンサーと動きをシンクロさせた見事なパフォーマンスでファンの心をつかんだ。3人がアッパーチューンを披露する中、うらたぬきはシンプルな照明のもとバラードナンバー「Colors」をしっとりと歌い上げる。胸に手を当てたうらたぬきはファンへの思いを込めた歌声でオーディエンスの胸を打った。
ソロコーナーとユニットコーナーを経て、自己紹介を含めた短いMCを挟んだ浦島坂田船は「SWEET TASTE PRESENT」を皮切りに再びグループでのパフォーマンスを展開する。センラの「ファイヤー!」というかけ声とともに炎が上がる「明日へのBye Bye」、“七夕の恋”をモチーフにした夏ツアーの定番曲「年に一夜の恋模様」が披露されると、浦島坂田船のワンマンライブで恒例となっているVTRの上映へ。“物ボケ”で学園のマドンナを笑わせるという企画に挑戦するも、4人全員がこの課題に苦戦。厳しい判定の末、全メンバーがビンタをされるという結果になってしまうも、オーディエンスは笑顔で彼らの奮闘を見守っていた。
私服風の衣装に着替えた4人は、盟友・まふまふの提供曲である「シザーナイフ」でパフォーマンスを再開。奏音69提供の「フランマ」では、4人が物憂げな表情を浮かべながら舞い踊るダンスでオーディエンスを魅了した。「最強ライバル」の演奏が始まると4人はトロッコに乗り込み、ステージよりも近い場所でファンと笑顔を交わした。まくし立てるようなラップやメンバーそれぞれのセリフを取り入れた浦島坂田船の新たなキラーチューン「ワナビークインビー」を経て、長めのMCへ。うらたぬきは2020年の春ツアーの中止や夏ツアーが開催できなかったことに触れ「とても悔しかった。だからこそ、今こうやってライブができることが幸せ」と、語り始める。「過去は過去であって忘れてはならないものだけど、俺たちの時間は止まらないから。ずっとずっと進み続けていきます。みんなには俺らがいる。浦島坂田船という光がみんなの背中を押すから、ついてきてくれ」と、1万人の観衆を前に自身の思いを口にした。メンバー1人ひとりが順番にマイクを取るバラードナンバー「ROULETTE」をじっくり聴かせた彼らは、ライブ本編の最後に「シンデレラステップ」を披露。計25曲を歌いつないだ4人がステージセットの奥にある扉の中に入り、その扉が閉められたところでライブ本編の幕が閉じられた。
アンコールに応えて再度登場した浦島坂田船は、再びトロッコに乗り込んで「Sailor’s High」をパフォーマンス。最後のMCでセンラは「この景色が見れて本当に幸せです。まだまだやれることはたくさんある」と、コロナ禍でも止まらずに活動し続けてきた手応えをオーディエンスに伝えた。坂田は「1曲1曲を見送るような気持ちで、ありがたさを実感しながら歌いました。年末までフルでコイツらとライブができてよかった」と笑顔で語る。志麻は「戦いの先にこんな素敵なライブがあって、この状況下で戦い続けて、こんなライブができてるのはすごいことだから、誇りに思ってください。俺たちもみんなのこと、誇りに思っています」と胸を張ってファンへの思いを口にした。うらたぬきは「日常を取り戻して、また声を出せるライブができたらと思っていますので、皆さんこれから先もついてきてください」とファンにメッセージを送った。スクリーンに季節外れの花火の映像が映る中で「恋色花火」の演奏が始まると、坂田は「最高に楽しい2021年でした」とシャウト。4人は声を合わせてこの曲を歌い、ライブをフィナーレに向けて盛り上げていく。この曲でライブ終了、と思いきや最後にうらたぬきが「これで終わっていいのか? これじゃ終われないよな?」と発言し、ラストナンバー「SAILING!!!!!」の演奏へとなだれ込む。1万人のオーディエンスを見渡しながら最後に浦島坂田船はオフマイクで感謝の言葉を伝え、長きにわたった夏ツアーをフィナーレに導いた。
浦島坂田船「浦島坂田船 SUMMER TOUR 2021 ~甘い∞(はち)密のような♡(恋)をしない?キミの放課後はボクのモノ♡無限大の♡(LOVE)STARTぉ☆~」2021年12月28日 幕張メッセ 9~11ホール セットリスト
01. 世界で一番好きな名前
02. Save Me
03. 最強Drive!!
04. SHOW MUST GO ON!!
05. Dreamer
06. Tokyo Deadman's Wonderland / 志麻
07. 荒波 / となりの坂田。
08. Sugary / センラ
09. Colors / うらたぬき
10. 青空ピカソ / 志麻、センラ
11. 生涯ライバル / うらたぬき、となりの坂田。
12. SWEET TASTE PRESENT
13. 明日へのBye Bye
14. 年に一夜の恋模様
15. シザーナイフ
16. フランマ
17. 月夜
18. プレゼント
19. ARK
20. 最強ライバル
21. Shoutër
22. PIRATES A GO GO
23. ワナビークインビー
24. ROULETTE
25. シンデレラステップ
<アンコール>
26. Sailor’s High
27. 恋色花火
28. SAILING!!!!!
関連商品
彩綾(あや) @x96to46x
この写真の中のもう一枚のさかたんを待受に設定したけど美し過ぎて見惚れる。
早く円盤で夏ツライブ見たいーーー! https://t.co/eQBB3YxVxS