Diosは、たなか(前職:ぼくのりりっくのぼうよみ)、ギタリスト・Ichika Nito(ichikoro)、トラックメイカー / シンガーソングライターのササノマリイによって今年3月に結成されたバンド。このたび開催された「Dios 1st OneMan Live "DAWN"」は、彼らにとって初のワンマンライブだ。
開演時刻を迎えると、「劇場」でライブは幕開け。洒脱なキーボードの音色と複雑に動き回るギターの旋律に乗せて、たなかが歌声を紡ぐ。その後たなかは「このステージからもっと遠くの誰も知らないような場所へ、この3人で今日来てくれているみんなと一緒に行ければと思ってます。よろしくお願いします」と挨拶し、「逃避行」「試作機」を立て続けにパフォーマンス。その後、たなかに初ライブの実感を聞かれたIchikaは「こうやって初めて自分たちの作った音楽を人前で披露できて、うれしいという気持ちが一番あります」、ササノは「表現したくても自分じゃできなかったことをできるようになって、感謝しかないです」と率直に心境を語った。
中盤では、たなかの「メンバーそれぞれのパワーや、本当のすごさを味わってもらおうと思います。とくとご覧あれ」という言葉に続けて、Ichikaが椅子に腰かけながら繊細な音色をしばし爪弾き、その流れで3人は「room」をセッション。そのまま「いのち」をパフォーマンスし、たなかが伸びやかな高音をエモーショナルに響かせた。また「鬼よ」の激しいパフォーマンスのあとには、たなかが「すげえ楽しいな」と、初ライブへの興奮を垣間見せる場面も。Ichikaとの共作曲「misery」では、ラップ調の歌唱やファルセット交じりのボーカリゼーションなど多彩な歌声で観客を魅了した。
ライブは早くも終盤を迎え、「ダークルーム」のあとには、たなかがアルバムの構想について「みんなの心の中にある水辺みたいな場所に立っている古風な城のようなアルバムを、がんばって作っているのでお楽しみに」と語る。その後「その“城”から新しい曲をやりたいと思います」と「virtual castle」をパフォーマンス。最後に3人はめまぐるしい展開を繰り広げる構成が特徴的な「紙飛行機」をプレイし、初ライブを締めくくった。
LIVEMINEでは、この公演のアーカイブ映像を1月10日23:59まで公開中。チケットは同日の同時刻まで販売されている。なお現在YouTubeでは、同公演より「misery」「ダークルーム」のライブ音源が公開されている。
「Dios 1st OneMan Live "DAWN"」2021年12月23日 WWW X セットリスト
01. 劇場
02. 逃避行
03. 試作機
04. いのち
05. 鬼よ
06. misery
07. ダークルーム
08. virtual castle
09. 紙飛行機
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DiosがWWW Xで初ワンマン「このステージからもっと遠い場所へ」 https://t.co/uii7qRXqMB