Devil ANTHEM.2回目のコースト公演「デビタゴン祭2021」、大勢の観客を楽しませた7周年の実力

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Devil ANTHEM.の結成7周年記念ワンマンライブ「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」が12月24日に東京・USEN STUDIO COASTで開催された。

観客と記念撮影するDevil ANTHEM.。(撮影:笹森健一)

観客と記念撮影するDevil ANTHEM.。(撮影:笹森健一)

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デビアンはちょうど1年前の昨年12月24日にも同会場でワンマンライブを開催。その後、1年をかけてライブの動員数を順調に増やし続け、新メンバーに藤澤ひよりを迎えてさらなる進化を遂げてきた。2022年1月末をもってUSEN STUDIO COASTが閉館することもあり、彼女たちは昨年以上の並々ならぬ気合いで今回のライブに臨み、会場が誇る34機の真っ赤なフルレンジアンプスピーカー、通称“オクタゴンスピーカー”が放つパワフルな音圧を味方に渾身のパフォーマンスを繰り広げた。

「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」の様子。(撮影:笹森健一)

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開演前にはクリスマスソングがBGMとして流れ、場内にゆったりしたムードが漂っていたが、開演時刻を迎えると同時にスクリーンにクールなオープニング映像が映し出され、その空気が一変。観客はおなじみのオープニングSEに合わせて一斉にクラップを鳴らし、全身真っ赤な衣装に身を包んだデビアンを出迎えた。6人は人気曲の1つ「Fake Factor」で勢いよくライブの口火を切り、レーザー照明が交錯する非日常的な空間の中、ファンとともに人差し指を頭上に掲げて早くも会場に興奮と一体感を生み出す。さらに「えっとねれみしー」「minnadeiko」「LINK」などを間髪入れずに畳みかけ、オクタゴンスピーカーから響き渡るしびれるような爆音に合わせて堂々たるステージを展開。最初のMCでは水野瞳が昨年以上の数の観客で端まで埋まったフロアを見渡し、「対バンじゃないのに、こんなにお客さんが集まってくれるなんて……」 と感動を顔ににじませた。

「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」の様子。(撮影:笹森健一)

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次のブロックではオクタゴンスピーカーを温存し、通常の音響システムを使用した状態でライブが進行していくが、デビアンが生み出す熱量は増すばかり。アッパーチューン「OMONPAKARU」「Dark"s"side」や、メロディアスなナンバー「STARLIGHT CIRCUS」が休みなく続くステージに観客は夢中になり、メンバーの踊りに合わせて体を動かしながらこの瞬間を思う存分楽しんだ。個別インタビュー映像の上映後には6人が白の新衣装に身を包んでステージに姿を現し、再びオクタゴンスピーカーの全身を震わせるようなパワーを自分たちのパフォーマンスに上乗せ。初期曲「あなたにANTHEM」などを通して、スピーカーの音圧に負けないダイナミックな歌とダンスを届け、場内のボルテージをより一層上昇させていった。

「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」の様子。(撮影:笹森健一)

「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」の様子。(撮影:笹森健一)[拡大]

その後、疾走感あふれるバンドサウンドの楽曲「ストレライド」を皮切りにライブは怒涛のラストスパートへ。「EMOTIONAL」の曲中には、竹本あいりが「デビアンにはいろんな歴史があるけど、今この瞬間も一瞬一瞬歴史に刻まれています。私たちは今は全力で生きています! みんなそばにいてくれてありがとう! 新木場ありがとう!」という魂の叫びを響かせる。さらにデビアンは最新アルバム「らいなう」の収録曲「ミッドナイトドライブ」、これまで大事に歌ってきたエモーショナルな1曲「(1)(2)(3)(4)(5)(6)」と続け、さっそうとステージをあとにした。

アンコール前には2月15日にニューシングル「Reflect Winter」がリリースされること、全7公演の春ツアーが行われることが発表され、場内が万雷の拍手で包まれる。そしてデビアンは初期にSEとして使用していた「Archangel」でライブを再開。会場中央の巨大なウーハーから迫力ある低音が発せられる中、フロアの頭上からオクタゴンスピーカーがゆっくりと下降し、ステージ上の6人が醸し出す毅然としたオーラを強調した。

竹越くるみ(撮影:笹森健一)

竹越くるみ(撮影:笹森健一)[拡大]

彼女たちは「絆という羽」を歌ったのち、1人ずつ順番にファンへ向けて挨拶。藤澤は「私は5月に加入して、これまでいろんなライブをしてきたんですけど、いろいろと悔いが残ることが多くて。でもこのワンマンライブの開催が決まったことをきっかけに、自分の本気度というか、どれだけ熱い思いを懸けているのかが伝わるように今日までがんばってきました。来年はもっとみんなに追いついて自分の武器を磨いていきたいです」と意気込みを述べ、竹越くるみは「7周年ということで、デビアンはアイドル界の中でベテランのほうになるんじゃないかなと思うんですね。なので、もっと目に見えて成果を残せるように、来年は1年間突っ走っていきたいと思います。今年はコロナで思うように動けなかったところもあるんですけど、それでもこれだけたくさんの人が集まってくれたことが、この1年間の成果なのかなと思います。来年はもっと大きな会場でもっとたくさんの方たちと楽しい思い出を作れたらと思います」と頼もしい言葉を口にした。

それぞれ胸の内を伝え終えた6人は、ニューシングルの表題曲「Reflect Winter」をさっそくライブ初披露。ラストはデビアンの代名詞とも言える鉄板曲「Fever」を投下し、曲に合わせてジャンプするオーディエンスとともにUSEN STUDIO COASTを高揚感でいっぱいに。メンバーは「デビアンことDevil ANTHEM.でした!」というお決まりの挨拶を決め、「デビタゴン祭2021」を締めくくると同時に8年目のスタートダッシュを切った。

YouTubeでは本公演より 「Archangel」のライブ映像を公開中。

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Devil ANTHEM.「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」2021年12月24日 USEN STUDIO COAST セットリスト

01. Fake Factor
02. えっとねれみしー
03. MY WAY
04. minnadeiko
05. LINK
06. OMONPAKARU
07. Only Your Angel
08. 恋する乙女のクライシス。
09. Dark"s"side
10. STARLIGHT CIRCUS
11. あなたにANTHEM
12. VS
13. ユカイダンサー
14. Replay
15. SS
16. ストレライド
17. ココロカラ
18. EMOTIONAL
19. ミッドナイトドライブ
20. (1)(2)(3)(4)(5)(6)
<アンコール>
21. Archangel
22. 絆という羽
23. Reflect Winter
24. Fever

Devil ANTHEM. SPRING TOUR 2022

2022年3月27日(日)東京都 Spotify O-WEST
2022年4月3日(日)大阪府 Music Club JANUS
2022年4月9日(土)福岡県 BEAT STATION
2022年4月24日(日)愛知県 名古屋ReNY limited
2022年4月29日(金・祝)広島県 広島CLUB QUATTRO
2022年5月4日(水・祝)宮城県 Rensa
2022年5月13日(金)東京都 Spotify O-EAST

※「(1)(2)(3)(4)(5)(6)」は丸数字が正式表記。

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