この公演は、andropが主題歌「Hikari」を提供したフジテレビ系ドラマ「グッド・ドクター」でプロデューサーを務めた藤野良太氏(storyboard代表取締役社長)が、andorpの楽曲をベースに脚本を書き、andropのライブ演奏を融合させた舞台を繰り広げるというもの。藤野氏は「ライブと演劇の融合ステージは、まだ新しいジャンルではあるが、いつか“music story”として確立されたジャンルになる予感すら感じる」と意気込み、その思いにandropの内澤崇仁(Vo, G)は「音楽にはさまざまな表現方法があります。これまでとは違う伝え方で心に届ける方法、それが“music story”となれたら」と応えた。
公演はandropによる「Know How」の演奏で開幕。曲の途中でステージの手前に設置されたラジオブースに明かりが灯り、
DJは杏奈を番組のゲストに迎え、彼女の心境や思いを汲んで楽曲を紹介。そのやり取りを経て少しずつ杏奈の記憶が戻り、彼女の過去と現在が明らかになっていく。DJが紹介していくのはどれもandopの楽曲。曲が紹介されるとandropのライブがスタートし、演劇と演奏を交互に繰り返しながら公演は進んでいく。
公演の最後に披露されたのは、コロナ禍の中で生まれた楽曲「SuperCar」。劇中のセリフ「どんなにつらいことがあっても、苦しいことがあっても、いつかきっと笑える日が来る」にさまざまな思いが込められていることを感じ取ってか、会場は温かなムードに包まれた。
終演後のステージではandrop、松風、中島が勢ぞろいし、代表して内澤が挨拶した。そして彼が「最後にandropからのクリスマスプレゼントとしてもう1曲を披露します」と告げると、バンドは“終わり”とその先の“始まり”を歌った曲「End roll」をパフォーマンス。andropにとって初の試みとなった「music story」の幕を下ろした。
なお、本日12月24日の公演はライブ配信が行われており、12月31日までアーカイブが配信されている。
「androp“music story”act1 ~Christmas Radio~」2021年12月23・24日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト
演劇シーン【Part1】
01. Know How
演劇シーン【Part2】
02. hana
演劇シーン【Part3】
03. Iro
演劇シーン【Part4】
04. Beautiful Beautiful
演劇シーン【Part5】
05. Moonlight
演劇シーン【Part6】
06. Hikari
演劇シーン【Part7】
07. SuperCar
演劇シーン【Part8】
08. End roll
藤野良太氏コメント
andropさんから本公演の企画を依頼された時、“バンドミュージックとストーリーの融合”という新しい試みに挑みたいという彼らの想いに、全力で答えたいと思いました。内澤さんと企画の方向性を話している時に、“生命力”というコンセプトが決まりました。そして、「どんなに苦しいこと、辛いことからでも光を見つけることができる。それが人の持つ生命力」というメッセージを伝えるべくストーリーをつくっていきました。当初の想定よりもストーリー部分が膨らんでしまったのですが、松風さんと中島さんのお二人は、素晴らしい演技でメッセージを体現してくださいました。andropが奏でる音楽と、2人の演技。何かひとつでも皆様の記憶に残り、人生を生きる力になってくれたらと、心から願っています。
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】andropがライブと演劇を融合させた新たな試みに挑戦、クリスマスの夜に感動を届ける(写真21枚)
https://t.co/4XrCeaUH3u
#androp #松風理咲 #中島亜梨沙 #musicstory https://t.co/lMOLJO839v