あーりんプロデュース浪江女子発組合、組合員みんなと共有した浪江町への“あいのりきっぷ”

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ももいろクローバーZ佐々木彩夏が総合プロデューサーを務める浪江女子発組合のワンマンライブ「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」が昨日12月11日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された。

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

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浪江女子発組合は「浪江発の風に乗せて、あなたに届きますように」をキャッチフレーズに掲げ、福島県双葉郡浪江町を中心に活動しているアイドルグループ。メンバーは佐々木のほか、同じくスターダストプロモーションのアイドルセクション「STARDUST PLANET」に所属するアメフラっシの愛来、市川優月、小島はな、鈴木萌花、B.O.L.Tの内藤るな、高井千帆、元Awww!の播磨かなからなる。LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演では新型コロナウイルス感染拡大防止のための運営ガイドラインを策定したうえで集客が行われ、uP!!!を通してライブの生配信も実施。会場に集まった多くの組合員(浪江女子発組合ファンの呼称)や、浪江町の住人を含む生配信の視聴者に向けてパフォーマンスが届けられた。

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

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開演時刻になると同時に「Overture」が鳴り響き、開演を待ちわびていた観客の拍手に包まれながらメンバーが1人ずつステージへ。グループの原点であるデビュー曲「なみえのわ」でライブの幕を開けた。浪江町の花とされているコスモスのピンク色の衣装を身にまとった8人は、裾をひるがえしながら華麗なパフォーマンスを繰り広げ、瞬く間に組合員たちを魅了。そのままの流れで「あるけあるけ」を2曲目に歌い、清々しく力強いで客席を包み込んだ。

左から小島はな、鈴木萌花、高井千帆、市川優月。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

左から小島はな、鈴木萌花、高井千帆、市川優月。(Photo by RYOHEI TSUKADA)[拡大]

ステージ上のスクリーンにメンバーの幼少期の写真が映し出され、8人のにぎやかなナレーションが流れたあとは、サンタクロースやトナカイの衣装に身を包んでのクリスマスメドレーがスタート。まずは鈴木と高井、市川と小島がそれぞれペアになって登場し、サンタを楽しみに待つ女の子を演じながら「きよしこの夜」を歌唱した。「ジングルベル」ではサンタとトナカイに扮した佐々木と内藤、愛来と播磨のペアが笑顔いっぱいに仲よくダンス。最後は「We Wish You A Merry Christmas」がメンバー全員で披露され、「きよしこの夜」を歌った4人にサンタ役の佐々木と愛来がクリスマスプレゼントを手渡す。メドレー3曲を通して心温まるストーリーが届けられ、会場が和やかなクリスマスムードで染め上げられた。

チロ(内藤るな)に抱きつく佐々木彩夏。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

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メドレーが終わると、今度は各メンバーが自らセレクトしたカバー曲を順番に披露する。ハイチェアに座った愛来は、子供の頃に母親が車の中でよく流していたという安室奈美恵「White Light」をささやくような甘い声で歌い上げ、クマのカチューシャを付けた内藤は幼稚園の頃に初めて人前で歌った楽曲、宇多田ヒカル「ぼくはくま」を愛嬌たっぷりにパフォーマンス。鈴木はAI「ハピネス」をアコースティックギターで弾き語り、客席に手拍子を促しながら見事な歌声と演奏を響かせた。続いてステージには佐々木が「今年はちゃんと私にクリスマスプレゼント来るかなー?」と不安な顔を浮かべながら登場。そこに大きなプレゼントボックスが運び込まれ、その中から佐々木の大切な“愛犬”である犬のぬいぐるみ・チロちゃんになりきった内藤が現れた。2人はユニット曲「ほれ、あいべ!」を歌い、かわいらしい振り付けや明るい歌声で組合員を笑顔にさせる。さらに佐々木は松浦亜弥「LOVE涙色」をカバーし、後輩たちに負けない唯一無二のアイドル性で楽曲を自分のものにしてみせた。

フラッグを振って「鋼の意志」をパフォーマンスする元3B juniorメンバーの7人。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

フラッグを振って「鋼の意志」をパフォーマンスする元3B juniorメンバーの7人。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

次に登場した播磨は佐々木のソロ曲「ハッピー♡スイート♡バースデー!」をオリジナルのクリスマスバージョンに変えて披露。シャンパンの妖精とチキンの妖精に扮した佐々木と鈴木にうちわを扇がせ、持ち味の“圧”の強さを存分に見せつけるユーモアなステージングで組合員を楽しませた。また市川は3B junior時代のクリスマスソング「ベリメリ・クリスマス」を歌い、当時のグッズ「抱きしめたくな~れ!魔法のスティックライト」を振る小島、高井、播磨とともにファンを懐かしい気持ちに浸らせる。高井によるももクロ「労働讃歌」のパフォーマンスには、途中から佐々木も合流。3Bメンバーも参加した「ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会~桃神祭~」のオマージュとして、サングラスをかけて勇ましく歌う演出も盛り込まれた。そしてこのブロックのラストを飾ったのは、小島がガッツあふれる歌声で披露したももクロ「鋼の意思」。元3Bメンバーの7人が勢いよくフラッグを振って「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会」のワンシーンを再現し、会場全体のテンションを上昇させた。

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

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グループ名をあしらったフラッグをステージ後方に飾り立て、カバー曲の選曲理由をそれぞれ説明した8人は、青を基調とした風雅な新衣装に着替えてライブの後半戦を開始。浪江の海をイメージし、水玉柄のオーガンジーを重ねたロングスカートが組合員の目を引く中、浪江女子発組合の楽曲の中でもっともハイテンポな疾走感あふれる新曲「それぞれのハタ」を初パフォーマンスした。エネルギッシュな迫力あるダンスが魅力的なこの楽曲は、浪江町を含む相馬地方で毎年夏頃に行われる伝統行事「相馬野馬追」がテーマで、甲冑競馬に挑む騎馬武者たちの闘争心やプライドが描かれている。さらにメンバーは自己紹介ソングである新曲「桜梅桃李夢物語」も初披露。各メンバーを花に例えてそれぞれの持ち味やキャラクターを表現し、8人の才能をひとつに合わせて「浪江町から笑顔を届ける」という夢、目標を叶えていくことを改めて示した。

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の様子。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

新曲を連発して場内の盛り上がりを加速させた浪江女子発組合は、ライブの定番曲である「ミライイロの花」「またキミと。」と畳みかけ、組合員との一体感をより強固なものに。佐々木の「たくさんの方と“あいのり”して、みんなと一緒に浪江町に行きたいなっていう今回のテーマにぴったりな1曲です。たくさんの方に私たちの気持ちが届くように歌いたいと思います」という言葉を合図に、浪江町で毎年4月に行われている春の花火大会の情景をテーマに“再会”を描いた「つながる、ウンメイ」を心をこめて歌い上げ、空に鮮やかな花火が打ち上がる情景を観る者の頭の中に浮かび上がらせた。

PPPの佐々木彩夏。(Photo by RYOHEI TSUKADA)

PPPの佐々木彩夏。(Photo by RYOHEI TSUKADA)[拡大]

8人は盛大な拍手に包まれながら退場するも、アンコールに応えて再びステージに上がり、“浪江町の前向きな心情”を歌った楽曲「いつかまた浪江の空を」でライブを再開する。この曲は浪江町出身のシンガーソングライター・牛来美佳が2015年に制作したナンバーで、地元を離れて暮らさざるを得なかったときの思い、前を向いて進んでいくという意志がつづられたバラードソング。メンバーは手話を取り入れた振り付けで歌詞に込められた感情を丁寧に表現した。曲が終わると、佐々木は「いつかまた浪江の空を」をカバーした思いを「浪江町出身のメンバーはいなくても、この曲を通して浪江町のことを感じたり、勉強したりできるし、私たちを通して浪江町のことを知ってくれたらと思ってカバーさせていただきました」と説明。また1月30日に浪江町での定期大会、2月20日に宮城県・チームスマイル・仙台PITでワンマンライブ「あいのりきっぷ 花咲む」、3月20日に浪江町での過去最大キャパシティのライブ「JA浪江 しらうお祭り」が行われること、12月31日に東京・日本武道館で開催される「第5回 ももいろ歌合戦」に出演することを次々に発表し、組合員の胸を躍らせた。

組合員に手を振る浪江女子発組合。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

組合員に手を振る浪江女子発組合。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

最後、浪江女子発組合はグループを代表する1曲「なみえのわ」を再び歌唱。メンバー1人ひとりがライブの感想を述べるMCでは、今年7月に新メンバーとして加入した播磨が「自分がこのステージに立って歌って踊ってることが夢みたいで、本当に幸せだなと思いました。新メンバーとして温かく受け入れてくださった皆さん……本当にありがとうございます。浪江女子発組合に入れて本当によかったなと思いました」と感謝の思いを口にし、それまでの快活な姿から一転、目にいっぱいの涙を浮かべる。そして、メンバーから親しみを込めてPPP(ピンクプレイングプロデューサー)と呼ばれている佐々木は、「私たちのことを知りたいな、私たちのライブを観たいなと思ってくださる方を増やして、もっともっとたくさん活動していきたいなと改めて思いました。浪江町でライブをやるのも私たちの活動の大事な軸だし、こうやって関東でもたくさんライブをやっていって、アイドルとしての成長を皆さんに見ていただけるようにもっとがんばります。今日は集まってくださって本当にありがとうございました!」と挨拶。会場を温かい空気で満たして「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」の幕を閉じた。

なお、uP!!!では12月22日12:00から1月23日23:59までこのライブのアーカイブ映像を配信。2月23日には浪江女子発組合の1stアルバム「花咲む」がリリースされる。

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浪江女子発組合「2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ」2021年12月11日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト

SE. Overture
01. なみえのわ
02. あるけあるけ
03. X'masメドレー(きよしこの夜~ジングルベル~We Wish You A Merry Christmas)
04. White Light(オリジナル:安室奈美恵) / 愛来
05. ぼくはくま(オリジナル:宇多田ヒカル) / 内藤るな
06. ハピネス(オリジナル:AI) / 鈴木萌花
07. ほれ、あいべ! / 佐々木彩夏、内藤るな
08. LOVE涙色(オリジナル:松浦亜弥) / 佐々木彩夏
09. ハッピー♡スイート♡バースデー!(オリジナル:佐々木彩夏) / 播磨かな
10. ベリメリ・クリスマス(オリジナル:3B junior) / 市川優月、小島はな、高井千帆、播磨かな
11. 労働讃歌(オリジナル:ももいろクローバーZ) / 高井千帆、佐々木彩夏
12. 鋼の意志(オリジナル:ももいろクローバーZ) / 小島はな
13. それぞれのハタ
14. 桜梅桃李夢物語
15. ミライイロの花
16. またキミと。
17. つながる、ウンメイ
<アンコール>
18. いつかまた浪江の空を
19. なみえのわ

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