ヒップホップイベント「THE CREW」が11月21日に大阪・Zepp Osaka Bayside、12月4日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。
本公演には日本のヒップホップシーンの最前線で活躍する
BAD HOP
イベントのトップバッターは双子の
銃声のSEが鳴り響く中、「I Feel Like Goku」「2018」といった人気曲を畳みかけ、観客を圧倒し続けたBAD HOP。ライブ後半には開放感あふれる「Ocean View」やTiji Jojoが切なく歌い上げる「Suicide」でムードを切り替え、ポジティブなメッセージが込められた「Bayside Dream」をしっかりと聴かせる。そして最後は「Kawasaki Drift」。全員参加のマイクリレーで、クルーとしての完成度の高さを見せつけた。
KANDYTOWN
2番手を務めたのは、東京・世田谷エリア発のヒップホップクルーKANDYTOWN。ストリートに根差して活動しつつ、2016年にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューを果たした。今回出演した4つのクルーでもっとも大所帯だが、DJとラップするメンバーのみがステージに登場するスタイルで、クールにパフォーマンスを展開。メンバー全員が一斉に飛び出し勢いあふれるライブを繰り広げたBAD HOPとは対照的だが、ソウルフルなトラックと熱いリリックで観客の心を動かしていく。
中盤には
CreativeDrugStore
続いて登場したのはCreativeDrugStore。ほかの3つのクルーとはやや雰囲気が異なり、親しみやすいポップな魅力にあふれたチームだ。DJの
観客を驚かせたのは中盤に披露された「Theme Song」。この曲はヒップホップレーベルSUMMITのポッセカットであり、オリジナルバージョンにはBIMとin-dのみが参加しているが、VaVaとJUBEEも「FUJI ROCK FESTIVAL '21」で初披露したヴァースでフロアを盛り上げた。「活動し始めたときはヒップホップの輪の中に入れないコンプレックスがあった」と明かし、このステージでほかのクルーと競演できたことを感謝したBIMは、最後に「Bonita」をほかのメンバーとともにパフォーマンス。リラックスしたムードでライブを終えた。
YENTOWN
そしてイベントのトリを務めたのは、
AwichはYENTOWNについて「どこの馬の骨かもわからないようなやつらが同じ場所に集まって応援し合って、それぞれの道を進んでいく。そのツールに音楽を選んだ。そういう仲間です」と説明し、MONYPETZJNKMNとのコラボ曲「WHOUARE」をパフォーマンス。その後はそれぞれのソロ曲が披露され、歌唱メンバー以外は2階からパフォーマンスを見守る。バラードを中心としたセットリストにより静かな空気が流れるが、kZmの「Aquarius Heaven」やPETZの「CHROME HEARTS」が再び場内の熱気を高めると、Awichの「WHORU?」、MONYPETZJNKMNの「UP IN SMOKE」で爆発的な盛り上がりが生み出された。
イベントはここで終わりかと思いきや「みんなまだ聴きたい曲あるよね?」というAwichの言葉から「Remember」が始まり、彼女はKANDYTOWNのKEIJUと2人でセクシーなパフォーマンスを披露。さらにkZmとBIMによるコラボ曲「Dream Chaser」でエモーショナルなムードが生み出されると、ここでAwichは自身初の東京・日本武道館単独公演を3月14日に開催することを発表した。
「私の武道館、みんな連れてくる。お祭りにする。約束する。もっともっと日本のヒップホップがオーバーグラウンドに行けるように、私は行けるところまで行こうと思ってるので付いてきてくれますか!」という彼女の呼びかけにオーディエンスが拍手で応じると「GILA GILA」に突入。鬼気迫るラップを繰り広げたAwichに続いて、サプライズゲストのJP THE WAVY、そしてBAD HOPのYZERRが個性あふれる巧みなフロウでラップし、熱狂的な空気の中でイベントは締めくくられた。
Awich「Welcome to the Queendom at 日本武道館」
2022年3月14日(月)東京都 日本武道館
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日本のヒップホップシーン代表する4大クルーが夢の共演!Awichはアンコールで日本武道館公演の開催発表 https://t.co/KFbLWY433j