イベントには
高橋は大阪で放送していたラジオに、まだインディーズ時代のくるりが一度だけ出演したことを回想。「その直後に東京へ進出してドーンと売れた」と語り、2001年1月に「ばらの花」がリリースされた頃は、仕事がない自分とくるりの差を感じていたと当時の心境を吐露した。岸田はこの曲を神社で書いたエピソードを語り、歌詞の「ジンジャーエール」と神社がかかっていると解説すると、嶋佐が「ラッパーみたいですね!」と笑顔で感想を挟む場面もあった。
そんな嶋佐は2004年2月にリリースされた「ロックンロール」という楽曲をニューヨークの出囃子として使用するほど大好きな曲だと語る。これを聞いた岸田は2002年に行ったアメリカツアーと、そのツアーで出会ったドラマー、クリストファー・マグワイアとのセッションから多大な影響を受けて完成した楽曲だと当時を振り返った。
終演後の囲み取材では、イベントの感想を求められた岸田が「今まで普通にやってきたので25年の重みと向き合うことはそんなになかったんですけど、今日みたいにファンの皆さんに集まってもらったりすると精進していかないとと改めて思いました」とコメント。高橋は「デビューから知っているので、25周年という節目に同じ場所で話を聞く立場にいれるというのはすごく幸せを感じました」と述べ、嶋佐も「本当に光栄です。10数年前に道端で声をかけた輩がこんなことになるなんて感慨深いです」としみじみ語った。
また25年間の印象的な出来事を聞かれると岸田は「バンドとしてはアメリカツアーが一番大きかった。あれを経験したから今があるなと今でもたまに思い返しますね」と回答。最後に「継続は力なりと言いますけども、『がんばって続けてきた!』とかあまり考えずにやってきたので。メンバーも替わっているし、純粋に同じことをやってきたわけではないんですけど、毎回違うことにチャレンジし続けているということで今までやってこれたんかなあ、という気がしております。まあ気長にやっていければ」と穏やかに語った。なお記者から年末の「M-1グランプリ」について言及された嶋佐は「決勝に行けたらこの『くるりの25回転』Tシャツをワイシャツの中に着させてもらいます(笑)」とコメントした。
渋谷PARCOでは12月14日までくるりのポップアップショップ「くるりの25回転」を開催中。4階のショップスペースではオリジナルグッズが販売されているほか、B1のユニオンレコード渋谷では「くるりのプレイリスト」の展示、立飲みビールボーイではくるりの楽曲をモチーフにした特別コラボメニューが提供されている。
QURULI 25th Anniversary Pop-up Shop「くるりの25回転」
2021年11月27日(土)~12月14日(火)東京都 渋谷PARCO 4F
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岸田繁がトークイベントでファンに感謝、サバンナ高橋&ニューヨーク嶋佐が25年分のくるり愛を語る https://t.co/ByyCxb2L1B