sumika、マカえん、Vaundy、オーラル、サウシーが観客の心をバズらせた「バズリズムLIVE」最終日

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2014

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日本テレビ系の音楽番組「バズリズム02」によるライブイベント「バズリズムLIVE 2021」の最終公演が昨日11月7日に神奈川・横浜アリーナで開催された。

sumika(撮影:山内洋枝)

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左から滝菜月、バカリズム。(撮影:山内洋枝)

左から滝菜月、バカリズム。(撮影:山内洋枝)[拡大]

「バズリズム LIVE」は“今絶対見ておくべきアーティスト”が参加する音楽イベントとして2015年にスタートしたイベント。7回目となる今回は初の3DAYS開催で、最終日にはSaucy DogVaundyマカロニえんぴつTHE ORAL CIGARETTESsumikaの5組が出演した。開演時刻を迎え、MCのバカリズムと滝菜月アナウンサーが登場。新型コロナ禍でコール&レスポンスができないことから、バカリズムは「拍手と念をステージに送ってください!」と観客に呼びかけた。

石原慎也(Vo, G / Saucy Dog)(撮影:山内洋枝)

石原慎也(Vo, G / Saucy Dog)(撮影:山内洋枝)[拡大]

トップバッターのSaucy Dogがオープニングナンバーとしてセレクトしたのは、せとゆいか(Dr, Cho)によるどっしりとしたドラミングで始まる「リスポーン」。磐石のバンドアンサンブルに乗せて石原慎也(Vo, G)がじっくりと歌声を響かせ、オーディエンスのテンションを徐々に引き上げる。続けてバンドは「雀ノ欠伸」「ナイトクロージング」とアッパーな楽曲を連投。観客はリズミカルなビートに合わせてハンドクラップし、場内がにわかに熱を帯びていく。そんな様子を見たせとは観客に感謝を述べたあと「念願の『バズリズムLIVE』のステージに立たせていただいて本当にうれしく思います。一緒に楽しみましょう。よろしくお願いいたします!」と意気込んだ。

Saucy Dog(撮影:山内洋枝)

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そしてサウシーは石原が初めて女性目線で歌詞を書いた、最新ミニアルバム「レイジーサンデー」の収録曲「シンデレラボーイ」をパフォーマンス。歌詞で描かれる切ない恋模様をエモーショナルな歌唱や演奏で表現した。「バンドワゴンに乗って」の激しいステージングで息を切らした石原は「右も左もわからん、迷ってばかりの時期があって、全員じゃないかもしれないけどみんなもそういう時期を通ってると思うんです。僕にはそういう時期が何回かあって、そのときの心境を書いた曲を最後にあなたに送ります」と前置きしてから「レイジーサンデー」よりバラード「東京」を披露。彼は過去の焦燥を振り返る歌詞を力強く歌い上げて、場内に深い余韻を残した。

Vaundy(撮影:山内洋枝)

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バンドメンバーを従えたVaundyは、SpotifyのCMソングとしても注目を集めた「不可幸力」でライブをスタートさせる。リズミカルにステップを刻み、豊かな声量の歌声を響かせたあと、歪んだギターサウンドが印象的な「泣き地蔵」ではパワフルなステージングでオーディエンスを魅了。彼は満員の客席を見渡し「いっぱいいるねえ」と喜んだかと思えば、「ちょっと疲れてきたわ」とつかみどころのないマイペースなテンションで言葉を重ねた。「napori」ではVaundyの艶のある低音ボイスが場内に響き渡り、オーディエンスは彼の歌声をじっくりと堪能。さらにVaundyはスタンドマイクを使用してバラード「しわあわせ」を切々と歌い上げて観客を圧倒した。

Vaundy(撮影:山内洋枝)

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MC中にVaundyは、自身のInstagramにアップするため自撮りに挑戦。広大な横浜アリーナの指定席に座る観客に向かって「全員写真に入らないな。もっと寄って!」と無理難題を突き付けて笑いを誘った。さらにトヨタ「カローラ クロス」のCMソング「Tokimeki」ではハンドクラップをうながして一体感を高め、人気曲「東京フラッシュ」では心地よいメロディでオーディエンスの体を揺らす。Vaundyは「このあと控えてるバンドの分も力を使ってください!ありがとうバズリズム!」と叫んでからアップテンポな「怪獣の花唄」、ホーンの音色が曲に華やかさを添える「花占い」を畳みかけ、多彩なサウンドの8曲を披露して次のアクトにバトンをつないだ。

はっとり(Vo, G / マカロニえんぴつ)(撮影:山内洋枝)

はっとり(Vo, G / マカロニえんぴつ)(撮影:山内洋枝)[拡大]

3番手のマカロニえんぴつは新旧交えたセットリストでファンを楽しませた。はっとりが「待たせたな横浜アリーナ」とクールに言い放ち、ライブは軽やかなキーボードの音色が光る2018年10月リリースの2ndシングル「レモンパイ」で幕開け。めまぐるしく変化するメロディと遊び心のある展開が印象的なこの曲の演奏を経て、バンドは私立恵比寿中学への提供曲「愛のレンタル」のセルフカバーを披露。楽曲の持つ多面的な魅力を引き出してオーディエンスを楽しませた。バンドは勢いを止めることなくそのまま「洗濯機と君とラヂオ」のパフォーマンスへとつなげ、小気味いいビートを刻んだ。

マカロニえんぴつ(撮影:山内洋枝)

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はっとりの「大事な歌ができました」という前置きから披露されたのは、11月3日に配信リリースされたばかりの新曲「なんでもないよ、」。シンプルで洗練されたメロディにはっとりの優しい歌声が寄り添い、オーディエンスは彼らの演奏にうっとりと聴き入った。さらにバンドは温かなサウンドの「恋人ごっこ」で場内をほっこりとしたムードで満たす。MCでは、はっとりが来場者に向かって「出会ってくれてありがとう。出会えたという事実だけでいいんです。でも本当に大事なのはその先だと思います。僕らは簡単に切り捨てられるさみしい音楽になりたくないと思ってます。だからなんとか生き様を歌の中に詰め込んでます」と真摯に語り、最後に「ヤングアダルト」をパフォーマンスしてアクトを終えた。

山中拓也(Vo, G / THE ORAL CIGARETTES)(撮影:山内洋枝)

山中拓也(Vo, G / THE ORAL CIGARETTES)(撮影:山内洋枝)[拡大]

この日一番の重低音を横浜アリーナに轟かせたのはTHE ORAL CIGARETTES。山中拓也(Vo, G)による恒例の“4本打ち”を経て、バンドはさっそく新曲「MACHINEGUN」を披露。序盤からオーラルが持つ魅力の1つであるダークな世界観にオーディエンスを誘った。鈴木重伸(G)のギターが唸りを上げる「Dream In Drive」を経て、山中は「最初メンツ発表されたときさ、『うるさい系俺らだけやん!』と思って。今日は意地でもうるさいのしかやらへんからな! せっかくやから振り切ったろと思って」と息巻いた。その後関西出身である彼ららしいコントのようなトークを挟み、「カンタンナコト」でパフォーマンスを再開。ハードなメロディとリズムに合わせてオーディエンスは激しくヘッドバンギングした。

THE ORAL CIGARETTES(撮影:山内洋枝)

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後半の「狂乱 Hey Kids!!」では、左右にせり出したステージにメンバーが足を運び、華麗なパフォーマンスを見せつけて観客を盛り上げた。映画「亜人」の主題歌として話題を集めた「BLACK MEMORY」では、これまでハンドマイクだった山中がギターを持って硬質な音色を鳴らした。MCで山中が「俺らは強さっていうものは倒す強さじゃなくて守る強さのほうがいいと思ってる。世の中の全員は無理やけど、ファンや今日出会った人は、オーラルは人生懸けて守って、幸せにしていきたいと思ってます」と語り、バンドはツインギターが冴える「Red Criminal」で観客を大いにヒートアップさせてステージをあとにした。

片岡健太(Vo, G / sumika)(撮影:山内洋枝)

片岡健太(Vo, G / sumika)(撮影:山内洋枝)[拡大]

そしてついに3日間の大トリを飾るsumikaが登場。彼らは人気曲「フィクション」でハッピーな雰囲気を作り上げ、ダンサブルな「ふっかつのじゅもん」でオーディエンスを踊らせて序盤から場内をお祭りムードで満たした。「バズリズム LIVE」に2018、2019年と出演し、今回が3度目の参加となるsumika。片岡健太(Vo, G)は「バズリズム02」について「ぶっちゃけ最初はテレビの人は全員敵かもしれないと思っていました。でも『フィクション』を番組で演奏させてもらったときにスタッフの人の優しさを感じて」と柔らかい表情で番組出演時のエピソードを語った。

sumika(撮影:山内洋枝)

sumika(撮影:山内洋枝)[拡大]

sumika(撮影:山内洋枝)

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その後バンドは雪がしんしんと降る夜景の映像をバックに「願い」を披露。情景にぴったりの煌びやかなメロディに片岡による情感たっぷりの歌唱が重なり、場内はロマンチックな雰囲気に。続く新曲「Babel」はTeddyLoidがプロデューサーを手がけた新機軸のサウンドの楽曲。体が震えるような強烈なビートに乗せて片岡が絶唱した。今回の「バズリズムLIVE」に出演するにあたり“バズ”とは何かを改めて考えたという片岡。「きっとそれは、自分の心の中にだけあればいいことなんじゃないかなと思います。数字で測れるものでも誰かの言葉に惑わされるようなものでもない。あなたが好きだと思う気持ちがバズなんじゃないかなと思います」と彼なりの答えを口にした。続けて「ラスト1曲、あなたの心をバズらせるベく命削って歌ってもいいですか?」という前口上からアップテンポの「Shake & Shake」を披露。メンバーは晴れやかな表情でこの曲を演奏し、3日間にわたる「バズリズムLIVE 2021」は大団円を迎えた。

なおこの日のライブの模様は12月10日(金)深夜放送の「バズリズム02」の中で紹介される。日テレプラスでは12月25日(土)に3日間のライブの様子が7時間半にわたって一挙放送されるほか、12月11日(土)からはHuluにて独占配信も行われる。

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「バズリズムLIVE 2021」2021年11月7日 横浜アリーナ セットリスト

Saucy Dog

01. リスポーン
02. 雀ノ欠伸
03. ナイトクロージング
04. シンデレラボーイ
05. ゴーストバスター
06. バンドワゴンに乗って
07. 東京

Vaundy

01. 不可幸力
02. 泣き地蔵
03. napori
04. しわあわせ
05. Tokimeki
06. 東京フラッシュ
07. 怪獣の花唄
08. 花占い

マカロニえんぴつ

01. レモンパイ
02. 愛のレンタル
03. 洗濯機と君とラヂオ
04. なんでもないよ、
05. 恋人ごっこ
06. はしりがき
07. ヤングアダルト

THE ORAL CIGARETTES

01. MACHINEGUN
02. Dream In Drive
03. カンタンナコト
04. 狂乱 Hey Kids!!
05. BLACK MEMORY
06. Red Criminal

sumika

01. フィクション
02. ふっかつのじゅもん
03. イコール
04. 願い
05. Babel
06. Shake & Shake

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音楽ナタリー @natalie_mu

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