マカロニえんぴつがバンドへの愛を再認識したライブハウスツアー、Zepp Tokyoで大団円

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マカロニえんぴつのライブハウスツアー「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」の最終公演が11月2日に東京・Zepp Tokyoで開催された。

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)

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高野賢也(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

高野賢也(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

4月から6月にかけて行われたホールツアー「マカロックツアーvol.11 ~いま会いに行くをする篇~」を成功に収め、「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」では9月の新潟・NIIGATA LOTS公演を皮切りに全国9カ所のライブハウスを回ったマカロニえんぴつ。今回のライブハウスツアーで彼らはアップテンポな楽曲を中心にしたセットリストで集まったマカロッカー(マカロニえんぴつファンの呼称)を踊らせた。

田辺由明(G, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

田辺由明(G, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

SEでThe Beatles「Hey Bulldog」が流れる中、はっとり(Vo, G)、高野賢也(B, Cho)、田辺由明(G, Cho)、長谷川大喜(Key, Cho)、サポートメンバーの高浦“suzzy”充孝(Dr)がステージに登場。ライブアンセムとしてすっかり定着している私立恵比寿中学への提供曲「愛のレンタル」のセルフカバーでマカロッカーを歓迎した。「listen to the radio」でバンドサウンドを高らかに響かせたメンバーは「恋のマジカルミステリー」「洗濯機と君とラヂオ」とインディーズ時代から愛されているフレッシュなロックナンバーを連発。高野は軽やかにステップを踏みながら、田辺は大股で体をのけ反らせながらプレイし、メンバーそれぞれが生き生きとしたステージングを見せた。興奮冷めやらぬ客席を見渡しながらはっとりは「“ヤング”も“アダルト”もいらっしゃって、(マカロニえんぴつが)いよいよ全年齢対象のロックバンドになってきてるんじゃないでしょうか」と観客に問いかけ、「今日も最後まで音楽を届けます」と宣言する。そして「ひふみよ」のカウントで始まったのはマカロニえんぴつの代表曲の1つ「恋人ごっこ」。さらに「two much pain」「幸せやそれに似たもの」といった彼らの代名詞的な失恋ソングも畳みかけられると、場内は深い余韻で満たされた。

長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

温かい拍手を受けてはっとりは「僕らがここZeppで演奏するのは最後かもしれない。10分くらい床すりすりしていい?」と2022年1月1日に閉館するZepp Tokyoへの思いを口に。メンバーが名残惜しそうな表情を浮かべる中、湿っぽいムードを断ち切るように「とにもかくにもどう? ライブ楽しい?」とオーディエンスの反応をうかがう。続けてはっとりは「自分たちで“永遠のニューカマー”と呼んでいて、毎年新人っぽくメディアに出れるのはうれしいことだなと。最近知ってくれた人のためにメンバー紹介をします」と切り出し、田辺を「“フライングV”しか弾かない頑固者」、高野を「影のリーダー。アニメのことなら任せとけ」、長谷川を「新潟が生んだ食いしん坊」とキャッチーコピーを付けるかのように紹介した。各メンバーの個性をアピールしたはっとりが「マカロニのセンター張ってます。ロックスターです」と手短に挨拶したあと、長谷川は今回のツアーで訪れた土地のグルメについて熱弁し始める。ご当地グルメを思う存分食べた結果、7kgも太ったことをカミングアウトした長谷川。「こうやっていい演奏ができてるのもグルメのおかげです。体重の件は水に流しましょう」という彼の言葉をきっかけに、次の曲「Mr.ウォーター」へ。はっとりの表現力豊かなボーカルやジャジーなサウンドがミステリアスな雰囲気を作り出した。

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:酒井ダイスケ)

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

ライブ中盤、特別なアレンジで披露されたのは「裸の旅人」。楽曲の冒頭から彼らはグルーヴィなセッションを繰り広げてオーディエンスを惹き付けた。10月に配信リリースした新曲「トマソン」を皮切りに「ハートロッカー」「ワンドリンク別」とにぎやかなアンサンブルを響かせ、ツアーの終わりに向けて勢いを加速させるマカロニえんぴつ。ビビッドなイエローのライトに包まれながら人気曲「レモンパイ」をパフォーマンスしたあと、マカロニえんぴつの名を全国に知らしめるきっかけとなった映画「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」の主題歌「はしりがき」を真摯に届けた。本編も残すところあと1曲。はっとりはギターを弾きながら胸の内を語り始める。このツアーを通じてバンドへの愛を再認識できたと明かした彼は、「『マカえんの歌の主人公は幸せじゃないんですか?』と言われることがたまにある。幸せを探してる最中なんです。あなたと一緒に」とメッセージを残し、荘厳なシンセサウンドが象徴的な「hope」へ。メンバーは解放感のあるバンドサウンドを惜しみなく鳴らして本編を終えた。

「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」ツアーファイナルの様子。(撮影:酒井ダイスケ)

「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」ツアーファイナルの様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

アンコールを求める拍手に応えてステージに戻ってきたマカロニえんぴつ。深い愛情が表現された11月3日配信の新曲「なんでもないよ、」をお披露目し、マカロッカーを歓喜させた。最後にはっとりは客席をまっすぐ見つめながら「あなたの歌です」とひと言。この言葉を合図にメンバーは無償の愛をテーマにした「ヤングアダルト」を熱く届け、ライブハウスツアーを大団円に導いた。

「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」ツアーファイナルでの記念撮影の様子。(撮影:酒井ダイスケ)

「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」ツアーファイナルでの記念撮影の様子。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

またマカロニえんぴつは2022年1月12日にメジャー1stフルアルバム「ハッピーエンドへの期待は」をリリース。2022年2月から3月にかけて結成10周年を記念したライブツアー「マカロックツアーvol.13 ~あっという間の10周年☆変わらずあなたと鳴らし廻り!篇~」を開催する。

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「マカロックツアーvol.12 ~生き止まらないように走るんだゾ!篇~」2021年11月2日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 愛のレンタル
02. listen to the radio
03. 恋のマジカルミステリー
04. 洗濯機と君とラヂオ
05. 恋人ごっこ
06. two much pain
07. 幸せやそれに似たもの
08. Mr.ウォーター
09. 裸の旅人
10. トマソン
11. ハートロッカー
12. ワンドリンク別
13. レモンパイ
14. はしりがき
15. hope
<アンコール>
16. なんでもないよ、
17. ヤングアダルト

マカロックツアーvol.13 ~あっという間の10周年☆変わらずあなたと鳴らし廻り!篇~

2022年2月15日(火)東京都 日本武道館
2022年2月16日(水)東京都 日本武道館
2022年2月26日(土)山梨県 YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2022年2月27日(日)山梨県 YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2022年3月4日(金)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
2022年3月5日(土)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
2022年3月12日(土)新潟県 新潟テルサ
2022年3月22日(火)大阪府 大阪城ホール
2022年3月23日(水)大阪府 大阪城ホール

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