BiS、2000人の研究員集めた中野サンプラザ単独公演で改めて宣言「BiSは絶対、武道館に立ちます」

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BiSが本日10月23日に東京・中野サンプラザホールでワンマンライブ「BiS STiLL STONE AGE」を開催した。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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BiSは2019年6月に第3期が始動し、同年8月に東京・中野heavysick ZEROで初のワンマンライブを行ってから約2年が経つ。デビューから半年ほどで新型コロナウイルスが日本でも蔓延し始めたため、現在ではコロナ禍が起きた状況での活動期間のほうが長くなった。しかし彼女たちはライブが思うようにできないというもどかしい状況でもできる限りの活動を続け、今年は20カ所40公演の夏ツアーやバンド編成での東北ツアーなど精力的にライブ活動を展開してきた。また新メンバー募集オーディションが行われたため、この先に新メンバーが加入する可能性もあるという状況にして、第3期BiSの過渡期とも言えるこのタイミングで、大一番の中野サンプラザ公演の日を迎えた。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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開演直前、WACK代表でBiSマネージャーの渡辺淳之介がステージに登場。注意事項を話したあと、「どうでもいいことなんですけど、今日は僕の誕生日なんです。37歳になって、この歳になるとおっさんだし、誕生日が全然どうでもいい日ではあるんですけど、今日だけはすごく特別な記念の日になるんだなと思っています。今日、初めての中野サンプラザ、フルキャパでのライブ。2000人の研究員(BiSファンの呼称)! BiS最大規模! となっています。2021年10月23日、BiSが武道館に近付く一歩の記念すべき日になりました。今日この2000人の研究員と、絶対に忘れられない日にすることをBiS一同約束します! ここに来てくれてありがとう! とにかく楽しんで! よろしくお願いします!」と誕生日をアピールしつつ、ついに始まるライブへの期待を煽った。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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ステージのセットは“石器時代”の名を冠した公演名をイメージした石の壁。そこにはメンバー衣装の背中に書かれている「BiTCH」「FUCK」「SEX」「PRETTY」の文字とBiSのロゴが彫られていた。紀元前3万年にタイムスリップするというオープニング映像が流れたあと、ステージの石の壁を蹴破って、BiSが勢いよく登場。イトー・ムセンシティ部、チャントモンキー、ネオ・トゥリーズ、トギーは石器時代の毛皮の衣服を思わせる衣装に身をまとい、「LET'S GO どうも」でライブの口火を切った。研究員はほぼ完璧とも言える具合でメンバーと同じように踊り、ライブ冒頭から場内が熱気で満たされていく。続くキラーチューン「STUPiD」ではフロアが大きく揺れるほどの一体感を生み出していくBiSに負けじと、研究員も全力投球で声の代わりにエールを届けているといった様子だ。四つ打ちビートでシリアスな雰囲気のロックチューン「FOR ME」ではラップを交えて歌う4人のクールな姿をダークでミステリアスな照明が浮かび上がらせた。

自己紹介を挟み、全編英語詞の「HiDE iN SEW」や、ダウナーからアッパーに昇華する展開を繰り返すミクスチャーロック調のナンバー「COLD CAKE」などを届けたBiS。さらにGreen Dayを彷彿とさせるメロディックパンクチューン「BASKET BOX」のあと、「旧石器時代のネアンデルタール人になってもらいます」とチャントモンキー。「1階席のネアンデルタール人! 2階席のネアンデルタール人! そしてここにいるすべてのネアンデルタール人!」と呼びかけた。そして曲に入る前にネアンデルタール人とゲームがしたい」とチャントモンキー。「石器時代に欠かせない3つのものになりきりたい。1個目はマンモス、パオーン! 2個目は火起こし、ボー! 3個目は槍、ヤー!」とそれぞれの動きを会場に集まったネアンデルタール人に指南した。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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しばらくゲームに興じたあと、BiSはポップな楽曲「LOVELY LOVELY」を披露。BiSと研究員は“にゃんにゃんポーズ”をして盛り上がり、ネオとチャントモンキーがBiS楽曲の中でも特にハイトーンのハーモニーを響かせた。「absolutely meeeeee」をパフォーマンスしたあと、BiSはステージの上段に上がり「teacher teacher teacher」を披露。続いて「thousand crickets」ではメンバーが体操をしてウオーミングアップを始め、ステージ後方に「第二回 BiS ガチンコスクワット対決」の文字が。メンバーは曲が終わるまでの残り2分25秒でスクワット対決をスタートさせた。フロアではペンライトが大きく上下に振られており、研究員もスクワットをしてメンバーを応援。順位は1位からトギー、チャントモンキー、ネオ、イトーという結果になった。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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ガチンコスクワット対決が終わったあと、余韻に浸る間もなく「テレフォン」のイントロが流れ出し、トギーがシャウト。4人は足ガクガクの状態でステージ上段から階段を使い、ステージ前方に戻った。昨年12月の東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演で行われたワンマンライブ「The DANGER OF MiXiNG BiS」」内での「第一回 BiS ガチンコスクワット対決」の直後はトギー以外、足の回復まで時間がかかったが、今回のBiSは前回よりも早く本来の動きに戻り、パワーアップした姿を見せた。BiSはラウドなバンドサウンドが破壊力抜群の「FUCKiNG OUT」で力強く叫び、ピアノのリフレインが美しい「つよがりさん」を伸びやかに歌うなど、多彩なボーカル表現で観客を魅了。さらに楽曲の世界観を彩る振り付けは観客が踊りやすいような工夫がなされており、どの楽曲でも研究員の手が大きく上がっていた。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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最後のMCではトギーがコメント。「今日は中野サンプラザに来てくれてありがとうございます。今歌った曲は『つよがりさん』という曲で、どうしようもない自分の弱さを正直に歌った曲です」と楽曲について触れ、「私たちBiSはこの4人で2年間活動してきて、わかり合えなくてぶつかることもありました。今日ここに来てくれた皆さんも、『自分のことをわかってほしい』とか、『人の気持ちをわかりたい』とか思うことがあると思うんですけど、気持ち、性格とか目に見えないものをわかろうとするのってすごく難しいですよね」と観客に語りかけた。さらに「自分ももがきながら、見つけてほしいと思いながら、メンバーとぶつかり合って、走ってきました。研究員の皆さん、BiSを見つけてくれてありがとうございます。そしてBiSが好きって気持ちは、私たちも研究員と一緒です。それだけはわかり合えます。次の曲、心を込めて歌います」と思いを共有し、そんな言葉のあとに「I WANT TO DiE!!!!!」を披露した。ライブ終盤、「TOUCH ME」で一際エモーショナルな雰囲気になったあと、BiSは「this is not a love song」「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」という初期から歌い続けてきた2曲でドラマチックなムードを生み出し、割れんばかりの拍手を浴びてステージを去った。

アンコールではメンバー1人ひとりが挨拶し、チャントモンキーは「今日は信じられないくらいあっという間でした。これから先ももっとやりたいと思いました。だからBiSはこれからも止まらず、ライブし続けます」とコメント。続けてイトーは「ネガティブな考えをなくすくらい、BiSって変な存在」であり、「魔法がBiSにはある」と話す。そして「その魔法は、研究員にもありますよね! だからBiSを続けていられるんだと思います。これからもBiSであきらめず、歌わせてください!」と笑顔を見せた。

続いてネオは「今日、ライブ中、みんなと目と目が合うたびに研究員との尊い時間を大切にしたと何度も思いました。今日来てくれたあなたに感謝の気持ちを伝えようといろんな言葉を考えてきたんですけど、考えれば考えるほど、ありきたりな言葉しか出てこない自分にすごくむしゃくしゃしました。でも伝えさせてください。ありがとうございます」と深く一礼し、「BiSの新たな一歩を踏み出せたこと、うれしく思います。これからもよろしくお願いします」と締めくくった。最後にトギーは元気よく挨拶してから、「1年前の今日くらいの時期は、やっと有観客でライブができるようになった時期で。今日は満員ですごくうれしいです!」と喜びを爆発させた。続けて彼女は未来がどうなるかわからないからといって、不安になるのは違うという思いを述べていく。そして「BiSの未来はBiSにしか作れないから、なんでもできるって信じて言い続けて、いつの日か、今日の言葉が本当になるように、これからも死ぬ気でやります。BiSはもっと大きな場所で歌いたいです。BiSは絶対、武道館に立ちます! 武道館に研究員を連れていきます!」と改めて、BiSの大きな目標の1つである日本武道館公演を実現させると宣言した。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

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アンコールでは「CURTAiN CALL」の披露後、12月1日にBiS初のカバーアルバム「BiS DiVE into ROCKS」がリリースされることと、2022年1月に東名阪ツアーが行われることが告知され、トギーは「2022年もBiS、ブイブイ言わせていただくのでよろしくお願いします!」と意気込んだ。そしてBiSは最後にもう1度「CURTAiN CALL」をパフォーマンスして、ライブを締めくくった。

BiS アンコールMC

チャントモンキー

今日ここに来るまでに皆さんはどんな日々を過ごしていましたでしょうか。いろんな心の声が聞こえてきます。私は23日よ早く来い、早くみんなに会いたいって気持ちと、練習したいからもうちょいあとでもいいという矛盾した気持ちの日々でした。研究員に楽しんでもらいたくて。準備っていくらやっても足りないからね、もっと待ってっていう。でも早く会いたいって、そんな感じでした。そして今日、もう気付いたら信じられないくらいあっという間でした。これから先ももっとやりたいって思いました。だからBiSはこれからも止まらず、ライブし続けます。今日は本当にありがとうございました! また会いましょう!

イトー・ムセンシティ部

私は最近、好きなものを好きでい続けるのは難しいことだなと思いました。私は学生時代にプレッシャーに押し潰されたり、自分には向いていないんだと、止めてしまうことがありました。夢を追い続けるうちに、あの人より劣っているからできないだろうなとあきらめそうになったり、私には才能がないからと考えてしまうことだって何度もありました。でもそんな考えがなくなるくらい、BiSって変な存在だなと思っていて。いろんな個性のメンバーがいて、変なスタッフさんがいて、何か劣っているとか向いてないとか才能がないとか、そんな考えをなくすような魔法がBiSにはあるなって思いました。そんな魔法がBiSにはありますよね? そしてその魔法は、研究員にもありますよね! だからBiSを続けていられるんだと思います。これからもBiSであきらめず、歌わせてください。今日はありがとうございました!

ネオ・トゥリーズ

今日は本当に時間が過ぎるのが早くて、とってもあっという間でした。ライブをしているとき、すごく魔法みたいな時間だなとずっと思っていました。ここにいる1人ひとりがまったく違う人生を送っているけど、こうやってライブで一緒の時間を過ごしていると、音楽を通して心と心がつながっています。ライブ中、みんなと目と目が合うたびに研究員との尊い時間を大切にしたいと何度も思いました。今日来てくれたあなたに感謝の気持ちを伝えようといろんな言葉を考えてきたんですけど、考えれば考えるほど、ありきたりな言葉しか出てこない自分にすごくむしゃくしゃしました。でも伝えさせてください。ありがとうございます。これからも全身全霊、BiSでライブがしたい、音楽を届けていきたいと思いました。今日ここにBiSの新たな一歩を踏み出せたこと、うれしく思います。これからもよろしくお願いします!

トギー

1年前の今日くらいの時期は、やっと有観客でライブができるようになった時期でしたが、今日は満員ですごくうれしいです、ありがとうございます! 最近すごく未来のことって本当に何もわからないなって思うんです。でもわからないからって不安になるのは違うなって思いました。BiSの未来はBiSにしか作れないから、なんでもできるって信じて言い続けて、いつの日か、今日の言葉が本当になるように、これからも死ぬ気でやります。BiSはもっと大きな場所で歌いたいです。BiSは絶対、武道館に立ちます! 武道館に研究員を連れていきます! 今日は本当にありがとうございました! 研究員! これからもよろしくお願いします!

「BiS STiLL STONE AGE」2021年10月23日 中野サンプラザホール セットリスト

01. LET'S GO どうも
02. STUPiD
03. FOR ME
04. HiDE iN SEW
05. I ain't weak maybe..
06. DESTROY
07. COLD CAKE
08. BASKET BOX
09. LOVELY LOVELY
10. absolutely meeeeee
11. teacher teacher teacher
12. thousand crickets
13. テレフォン
14. FUCKiNG OUT
15. つよがりさん
16. I WANT TO DiE!!!!!
17. TOUCH ME
18. this is not a love song
19. BiS-どうやらゾンビのおでまし-
<アンコール>
20. LOVE
21. CURTAiN CALL
22. CURTAiN CALL

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BiS「BiS DiVE into ROCKS」収録内容

CD

01. スモーキン・ビリー(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
02. MAGIC(HAWAIIAN6)
03. 赤いタンバリン(BLANKEY JET CITY)
04. PMA(Positive Mental Attitude)(KEMURI)
05. NUM-AMI-DABUTZ(NUMBER GIRL)
06. BASIS(BRAHMAN)
07. GOOD GIRL(THE MAD CAPSULE MARKETS)
08. 浮き雲(eastern youth)
09. Fantasista(Dragon Ash)
10. Eric. W(the band apart)
11. IMAGINE?(BEAT CRUSADERS)

Blu-ray

・THE DOCUMENT of ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURiTANS-

BiS「NEW GENERATiON BiS TOUR」

2022年1月19日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2022年1月21日(金)大阪府 なんばHatch
2022年1月22日(土)愛知県 Zepp Nagoya

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】BiS、2000人の研究員集めた中野サンプラザ単独公演で改めて宣言「BiSは絶対、武道館に立ちます」(写真12枚 / セットリストあり)
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