「全国おひさま化計画 2021」は、日向坂46が全国の人に“ハッピーオーラ”を届けるべく9月より行ってきたアリーナツアー。6都市で全13公演を行い、全国各地のおひさま(日向坂46ファンの呼称)にパフォーマンスを届けた。また最終公演の模様はStagecrowdにて生配信され、現地のおひさまのみならず、全国のおひさまがアリーナツアーのファイナル公演に参加した。
メインステージにかかった紗幕でオープニングムービーの上映されたあと、その紗幕の向こうからメンバーが登場するかと思いきや、会場中央の可動式ステージに現れるというサプライズでライブはスタート。空柄のドレスに身を包んだ彼女たちはメインステージに向かって移動する可動式ステージの上で「NO WAR in the future 2020」を熱唱し、会場の熱気を高めた。メインステージにたどり着いた日向坂46はライブの開幕を宣言したあと、紗幕の切れ間に入っていく。「OVERTURE」が流れ終わると紗幕が振り落とされ、巨大なセットの中にトリコロールカラーの衣装に着替えたメンバーの姿が。活動休止中の小坂菜緒に代わって金村美玖がセンターポジションに入り、彼女たちは人気曲「青春の馬」を披露した。「Azatokawaii Game」なるゲームの映像が流れる中、メンバーは空色のつなぎに着替えてステージへ。彼女たちは馬跳びをしたり、ボールを避けたりするなど、アクティブな姿を見せながら「アザトカワイイ」を歌った。
3期生の森本茉莉と髙橋未来虹が男女の恋が始まる瞬間を演じた寸劇の中で、2人がデートに出かけたところで「キュン」のパフォーマンスがスタート。森本と髙橋のストーリーを彩るように日向坂46が「キュン」を披露する中、加藤史帆はキラーフレーズ「好きだよ」を「でら愛してる」と名古屋弁バージョンに変えて放った。ステージが照明で真っ赤に染まり巨大なシャンデリアが降りてくると、日向坂46は佐々木美玲のソロダンスをきっかけに彼女がセンターを務める挑発的なナンバー「My fans」を熱演。間奏パートでは布を使ったダンスでもおひさまを魅了した。3期生の寸劇から始まった「ドレミソラシド」は、丹生明里がセンターポジションに。エアリーな衣装を着た彼女たちはしゃぼん玉が舞う幻想的なステージで笑顔でパフォーマンスを繰り広げた。
3期生を迎えた現体制で初めて行ったオンラインライブ「HINATAZAKA46 Live Online, YES!with YOU!~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~」では、“音楽の街の住人“となってグループの楽曲を使って1つの物語を表現した日向坂46。その世界観を引き継いだ朗読劇には松田好花、高本彩花、丹生明里、渡邉美穂、山口陽世が参加し、「全国おひさま化計画」ではなく「全国“おじさま”化計画」なる計画が進んでいるというお話で会場をほっこりとさせた。その後、日向坂46は丹生と佐々木美玲のダブルセンターで「声の足跡」、齊藤京子がセンターを務める「こんなに好きになっちゃっていいの?」を披露。感情豊かな歌唱と洗練されたダンスパフォーマンスで“アザトカワイイ”だけじゃない日向坂46の魅力を発揮してみせた。
おひさまのことをより深く知るべく、各地で行ってきた「ソウゾウ脳で全国を切り拓け!ご当地クイズ」では、メンバーが4チームに分かれて愛知県にまつわるクイズに挑戦。織田信長軍と今川義元軍の戦いの名称を答えるクイズでは佐々木美玲の「天王寺の変」や加藤史帆の「壮絶な戦い」など珍回答が続出。司会の佐々木久美からのヒントを受けた森本は「桶狭間の戦い」と答えるところを自信満々に「“おけはばま”の戦い」と答えたが、おまけで正解というジャッジとなった。名古屋弁の「おぼこい」の意味を答えるというクイズでは、佐々木美玲が「幼い」と一発正解。ラスト問題のボーナスで5ポイント獲得し、チームを優勝へと導いた。
後半戦は、上村ひなのがセンターを務める楽曲「何度でも何度でも」でスタート。佐々木美玲、河田陽菜、濱岸ひより、山口からなる“みーぱんファミリー”のユニット曲「酸っぱい自己嫌悪」で会場にさわやかな風を吹かせたあと、ステージに2期生が現れる。8人は小坂の不在を埋めるセンターを作らないフォーメーションで「世界にはThank you!が溢れている」を熱唱した。加藤がセンターを務める「君しか勝たん」は、ギミック満載のミュージックビデオが話題を集めたが、ステージ上でもカラフルなセットやパネルを使ってにぎやかなステージを展開。配信では小坂が大好きなトリケラトプスのぬいぐるみがカメラに抜かれるシーンもあり、グループの絆を感じさせた。ダンストラックでは映像や照明とシンクロしたパフォーマンスでおひさまを魅了。続いてパワフルな歌声が印象的な「膨大な夢に押し潰されて」を披露した。ギターサウンドが光る「キツネ」でライブはさらにヒートアップ。ダンスブレイクパートでは激しいダンスを繰り広げた。会場の熱気がグングン高まる中で日向坂46は、キラーチューン「誰よりも高く跳べ!2020」を投下。メンバーに負けじとおひさまも力いっぱいジャンプをして会場を揺らした。
客席にペンライトの光で大きな虹がかかる「JOYFUL LOVE」を経て、日向坂46は10月27日にリリースする6thシングルの表題曲「ってか」を披露。センターの金村を筆頭に、日向坂46はマーメイドラインのパンツ衣装という珍しいスタイルで、迫力のあるパフォーマンスを届け、本編の幕を閉じた。アンコールは「ソンナコトナイヨ」でスタート。センターポジションは、小坂に代わって東村芽依が務めた。最後の挨拶で佐々木美玲は「無事みんなで最後を迎えられたことをうれしく思います。おひさまの皆さんが足を運んでくださるおかげでライブができますし、配信を観てくださっている皆さんも全員含めてラブです」と手でハートを作る。上村は「アイドルは笑顔を皆さんにお届けするお仕事なのに、逆におひさまにたくさん笑顔をもらいました。この関係って素敵だなと思いましたし、おひさまの輪をもっとこれからもずっとつないでいけたらいいなと思いました」と意欲を明かした。佐々木久美はコロナ禍で昨年のツアーが中止となり、体力面や精神面での不安がある中で日向坂46としては初のツアーを完走できたことへの安堵の思いを語ったあと「いろんな場所でおひさまの皆さんに会って、おひさまの皆さんがいる空間を通してメンバーも1つになった気がします。このツアーをできてよかった。私たちは皆さんがいないとダメなんです。おひさまの皆さんに支えられて活動ができます。皆さんは(日向坂46のおかげで)笑顔になれると言ってくださるんですけど、それは私たちのセリフ。皆さんに支えられて楽しい時間を過ごせているんだとツアーを通して思いました」と瞳を潤ませた。
日向坂46は東京ドームでのライブを夢に掲げているが、次回のライブにあたる12月24、25日のクリスマスライブ「ひなくり2021」は千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催される。このことについて佐々木久美は「夢の場所をあきらめたわけではもちろんない。今ここにいるのは21人なんですけど、約束のあの場所でライブをするときは全員で力を合わせて景色を見られたらと思っています」と小坂も含めた22人で東京ドームの舞台に立つことをおひさまと約束した。そして「約束の地はもうすぐだと思います。そう信じてみんなで最後にあの“約束の歌”を」とペンライトを手に「約束の卵 2020」を披露。温かな空気に包まれながらライブの幕は閉じられた。
日向坂46「全国おひさま化計画 2021」2021年10月20日 日本ガイシホール セットリスト
01. NO WAR in the future 2020~OVERTURE
02. 青春の馬
03. アザトカワイイ
04. キュン
05. My fans
06. ドレミソラシド
07. 声の足跡
08. こんなに好きになっちゃっていいの?
09. 何度でも何度でも
10. 酸っぱい自己嫌悪
11. 世界にはThank you!が溢れている
12. 君しか勝たん
13. 膨大な夢に押し潰されて
14. キツネ
15. 誰よりも高く跳べ!2020
16. JOYFUL LOVE
17. ってか
<アンコール>
18. ソンナコトナイヨ
19. 約束の卵 2020
※記事初出時、写真キャプションの人物名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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