ゆるめるモ!けちょん&しふぉん涙の卒業、新体制の5人が「武道館に立つ夢を引き継いで必ず叶えます」

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ゆるめるモ!が、9月15日発売のミニアルバム「DELIVERY LIFESAVERS ~ゆるめるモ!を止めないで~」を携えて開催中のライブツアー「DELIVERY LIFESAVERS TOUR~ゆるめるモ!を止めないで~」の前半戦ファイナル公演を、10月10日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催。この日をもって、けちょん、しふぉんの2人が卒業した。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

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ゆるめるモ(撮影:曽我美芽)

ゆるめるモ(撮影:曽我美芽)[拡大]

登場曲「ゆるトロ (slo-モ!)」がかかり、声を出せない観客が拳を上げて応える中、メンバーはこの日お披露目となるパジャマ風の衣装で登場。まずは「極東47の街」で、各県の名物などを矢継ぎ早に歌いあげる。「サプライザー!」「WOW WOW WAR ~スカ・チャンポン斉唱戦線~」「令和ワンダー」とアッパーな曲を畳みかけ、序盤からフロアは熱気でいっぱいに。MCでは、なにが「7人でZeppに立つのは初めてで最後なんです!」と言い、新加入のまつりは「去年向こう(客席)で観てたのが不思議な感じ」と語る。しふぉんが「緊急事態宣言が明けたのになぜ電車止まる!」と、ライブ当日にJR東日本の変電所の火災で電車が運転見合わせになったことにツッコミを入れ、「けちょん、しふぉんにとっては最後ですが、5人にとっては今日のライブは通過点になります!」と説明した。

左からしふぉん、けちょん。(撮影:曽我美芽)

左からしふぉん、けちょん。(撮影:曽我美芽)[拡大]

なにが「よかったら一緒に踊ってほしいでござるよ」と呼びかけて始まった「DELIVERY LIFESAVERS ~ゆるめるモ!を止めないで~」では、メンバーはサビで「ゆるめるモ!を止めないで」と連呼。「ガチャガキ」のあとで7人が一度退場すると、「洗うんだワールド」のロングバージョンに合わせて、メンバー紹介と今回のツアーの映像がスクリーンに流れた。映像が終わるとサイレンの音が会場に響き渡り、キョロキョロしながらメンバーが登場。しふぉんが「みんな! 助けにきたぞ! ゆるめるモ!だ!」と言って、「緊急事態のときは自分自身を守るためにエスケープしよう」という内容の「緊急避難速報」を歌った。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

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「NEW WAVE STAR」で、しふぉんが「みんな声出せないけど、エアで肩組んで横に揺れてね!」と煽ると観客も一緒にダンス。会場中で一斉にタオルを回した「Youとピアザ」を経て「ミュージック 3、4分で終わっちまうよね」に突入すると、しふぉんが「たいしたことできもしなかったのに10年間なんでアイドルやってきたんだよ!」と歌詞を変えて歌い、ほかのメンバーは泣きじゃくりながら歌い叫んだ。しふぉんはその後のMCで「忘れてた! 顔がグチャグチャになる前に撮ろうと言ってたのに手遅れだ」と言いながら、冒頭に撮る予定だったという写真を撮影。「これから歌っていく5人に向けても、ファンの人に向けても大事な曲を持って来ました」という曲紹介から始まった「私へ」では、アウトロでメンバーが花の入ったカゴをしふぉんに渡し、それを受け取ったしふぉんが花びらをステージ上に撒いた。「私の話、これでおしまい」では7人で輪を作り、けちょんとしふぉんの2人がユニゾンで歌唱。「嫌だけど」では事前にファンから募集したコーラスの音源が会場に響き渡った。

左からけちょん、しふぉん。(撮影:曽我美芽)

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「Only You」が始まると、メンバーはそれぞれ思い思いの感情を吐き出すように絶叫。間奏でしふぉんは「全部破壊して5人で作り上げてく今日の場をみんなで共有できることがうれしいです。クラップ聞かせてくれ! 声出せなくても楽しめること知ってるよ。うちらゆるめるモ!はそうやってきた。明日のことなんて一切考えるんじゃねえ。高く跳べ!」と煽る。落ちサビではけちょんとしふぉんがパートを分けて歌い、会場には赤と紫のサイリウムが美しく光った。ラストに「Only You」と繰り返しながら、メンバー全員の目には涙が流れている。「今までありがとう。これから5人がうちらの作ってきた道を引き継いで続いて、一緒に作り上げてくれよ。最後のお願い、ゆるめるモ!をよろしく!」としふぉんが言うと、そのままラストの曲「(除菌99.9)で、また会おう」がスタート。そんなしふぉんだが、最後の挨拶で「以上、ゆるもモ」と噛んでしまい、「ヤバい、やっちゃった。クソダサ」と笑いながら退場した。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

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アンコールを求める拍手に応えて、ツアーTシャツに着替えたメンバーが再び登場。しふぉんが「2人で伝えたいことがある」と切り出すと、けちょんが「話したいこといっぱいあったんだけどさ」と涙を流しながら、「最後まで泣かずに笑って終わる予定だったんですが、9年間ゆるめるモ!のけちょんとして活動させてくれてありがとうございました。ずっと応援し続けてくれた人がいたから、今日もこうやってステージに立つことができました。投げ出したいこともたくさんあったけど、ゆるめるモ!がいつも居場所だったんだよね。くじけそうなとき、しほちゃんが隣にいて笑わせてくれて、新しいメンバーも入ってきてくれて、初めは不安だったけど、いつの間にかこんなに成長してくれてママはうれしいよ。これからも5人のゆるめるモ!がすごく楽しみだって思えるようになってきて。続いてくゆるめるモ!をよろしく頼むよ。9年間、一瞬でもこの時間を一緒に過ごしてこれて、私はとっても幸せでした」と挨拶。

しふぉん(撮影:曽我美芽)

しふぉん(撮影:曽我美芽)[拡大]

しふぉんも「気付いたら、自分の人生の大事な時期をゆるめるモ!に捧げて、とは思ってないけど、一緒に過ごしてきたので、本当に大事なものです。Zeppでワンマンするのが夢だったから、何回も毎年Zeppでワンマンできるアーティストになれたことを誇りに思います。夢もたくさん叶えました。みんなが一緒に歩んできたから叶えられた夢です。けちょもずっと一緒にがんばってきてくれてありがとう。自分たちが作り上げてきたことが形になったとき、本当にやってきてよかったなと思います」とこれまでの活動を振り返り、「私は本当にゆるめるモ!にいたことを誇りに思いますし、今までいたメンバーが辞めるたびに、とても寂しかった。でも続けてこれたのは、ゆるめるモ!の曲が自分を救ってくれたから。今度はみんなのことを救いたいと心から思っていたからです。もともとアイドルに向いてなかったのに、アイドルにしてくれたのはみんなです。だから最後もハーフツインとか爪キラキラにしたりしてみたの。一旦、7人は終わりだし、過去に囚われなくていいから、5人のゆるめるモ!を大事に作っていってください。必ずできます。今日はバトンタッチの日、見届けてくれて本当に本当にありがとうございました。幸せでした」と話した。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

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けちょんの「ゆるめるモ!がずっと大事にしてきた曲です」という曲紹介で始まった「逃げろ!!」では、しふぉんが落ちサビを歌唱。「さよならばかちゃん」では、間奏でしふぉんが「皆さん、今までけちょんとしふぉんを愛してくれて本当にありがとうございました。みんなの人生が幸せになることを願ってます。そして5人はさよならじゃなく、これからも続いてくから、しっかり見てあげてください。最後のお願いです!」と観客に語りかけ、けちょんとしふぉんが2人で落ちサビを歌った。そして「あ!世界は広いすごい」のイントロでしふぉんは「ありがとう×100!」と感謝を伝え、オーディエンスはその思いに手を振って応えた。

スクリーンを観るしふぉんとけちょん。(撮影:曽我美芽)

スクリーンを観るしふぉんとけちょん。(撮影:曽我美芽)[拡大]

2度目のアンコールで、なにが「ここで5人から見せたい映像があるんです」と、卒業する2人へのサプライズがあることを報告。スクリーンに新体制の5人が過去のゆるめるモ!の聖地巡礼に行く映像が流れた。けちょんとしふぉんは「これZeppで流す映像じゃないって。恥ず!」と笑いながら観ていたが、映像の中で5人は最後に日本武道館の前に立ち「けちょんさんとしふぉんさんが叶えたかった武道館に立つという夢を、引き継いで必ず叶えます」と宣言。その言葉を聞いたしふぉんは「武道館連れっててね」と言って涙を拭った。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

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そこになにとねるんが花束を持ってきて、卒業する2人にその他のメンバー1人ひとりが言葉を伝える。へそは「ゆるめるモ!は7人では終わりだけど、まる(。)ではなく点(、)で、そこから明日からまた始まるから、皆さんもこれからも見続けてくれるとうれしい」と言い、まつりは「またライブを観に来て、成長した姿を見てください」と泣く。めありは「この短期間で、すごい成長させてくださって感謝してます。今まで支えてきてくれたゆるめるモ!をずっと残せるように、私たちががんばっていくので見守っていてください」と感謝の言葉を送った。

左からけちょん、めあり、へそ。(撮影:曽我美芽)

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左からしふぉん、ねるん、なに。(撮影:曽我美芽)

左からしふぉん、ねるん、なに。(撮影:曽我美芽)[拡大]

なには「初期のメンバーがいなくなったらゆるめるモ!じゃないじゃんとか言われるのが、私すごい嫌なんですよ。だってゆるめるモ!が好きで、信念をなくしたくなくて、がんばって音楽を届けてるのに、なんでそういうこと言うのかなって。そんなこと言うやつが誰一人いなくなるくらいに、5人がマジで新しいゆるめるモ!を作っていくって私は覚悟したんで。もうゆるめるモ!じゃないって言わないでください。ゆるめるモ!として見てください。ここまで続けてきて、バトンを私たちにパスしてくれてありがとうございます。渡してくれたバトンを絶対に離さないように、私たちが卒業することになっても次の世代にバトンを渡せるようにしますし、武道館に立つ夢も叶えます」と涙を流しながら熱弁した。ねるんも泣きながら「これを機に、離れてしまう方もいるという話を聞いたりするんですけど、今後のゆるめるモ!も、まだまだ私自身も、全然これからの人なので、今を見て決めるとかではなく、また来たいなって思わせるようなグループになれるよう、偉大なお二人が抜けても加速するようにがんばるので、みんなまた来てください」と締めた。

左からしふぉん、けちょん。(撮影:曽我美芽)

左からしふぉん、けちょん。(撮影:曽我美芽)[拡大]

その言葉に対してしふぉんが「ありがとう。あとは頼んだ! とても期待してます。5人なら大丈夫。あとは任せました。残り数曲やらしてもらって、けちょしほは終わりです。5人はもっといいライブやれるように期待してます」と返すと、ねるんは「がんばります」と力強く答え、彼女たちは「逃げない!!」を歌唱。さらに涙を浮かべながら「Refresh Your Jewellery Box」を笑顔で歌い抜き、最後にビーチボールや浮き輪で遊びながら「なつ おん ぶる ー」をパフォーマンスした。しふぉんは名残惜しそうにしながら「マジで幸せになってね、みんな貯金するんだよ。たくさんの愛をありがとうございます。ありがとうしか出ねえ」とメンバーに伝えながら退場。2時間50分におよぶ長丁場のライブが終了し、ステージからメンバーが誰もいなくなると、5人の新体制で回るツアー後半戦の日程がスクリーンに映し出された。

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ゆるめるモ!「DELIVERY LIFESAVERS TOUR~ゆるめるモ!を止めないで~」2021年10月10日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. ゆるトロ (slo-モ!)
02. 極東47の街
03. サプライザー!
04. WOW WOW WAR ~スカ・チャンポン斉唱戦線~
05. 令和ワンダー 
06. DELIVERY LIFESAVERS ~ゆるめるモ!を止めないで~
07. さよなら世界
08. 永遠の瞬間
09. ガチャガキ
10. 緊急避難速報
11. Hamidasumo!
12. NEW WAVE STAR
13. Youとピアザ
14. ミュージック 3、4分で終わっちまうよね
15. 私へ
16. 私の話、これでおしまい
17. 嫌だけど
18. Only You
19. (除菌99.9)で、また会おう
<アンコール>
20. 逃げろ!!
21. さよならばかちゃん
22. あ!世界は広いすごい
<ダブルアンコール>
23. 逃げない!!
24. Refresh Your Jewellery Box
25. なつ おん ぶる ー

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おぱぎa.k.aクソリプラー @ohaagi_official

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ここに写真もあるから是非!記事も良い

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