この公演は鈴木にとって約2年ぶりとなる単独ライブ。公演タイトル「~26/27~」には、26、27歳でいた昨年と今年、コロナ禍でライブやCDリリースなどの活動がなかなかできなかった鈴木の自身の“今”を届けたいという思いが込められおり、ライブでは主に彼女がこの2年間にコツコツ発表してきた楽曲が披露された。武道館のステージに立つのは約3年ぶりとなる彼女の姿を見届けようと、小雨が降りしきる中、会場には約5000人のファンが駆けつけた。
ライブがスタートすると、ボリューミーなフリルが印象的な純白のドレスに身を包んだ鈴木は1曲目「Be Brave」をパフォーマンス。会場いっぱいに灯るペンライトの明かりを見つめながら、バンドメンバーをバックに伸びやかな歌声を響かせた。10月9日にミュージックビデオが公開されたばかりの新曲「rescue」に突入すると、「みんなちゃんと予習してきてくれたかな? 踊るよ!」と笑顔を見せ、サビの振り付けやハンドクラップなどを観客と一緒に楽しんだ。
鈴木は会場に足を運んでくれたファンに感謝を述べ、「℃-uteのメンバーだった頃、グループの中に『大きな会場でライブをする日に雨が降るとそのライブが成功する』というよくわからない説がありまして。それが続いてると思うと、雨雲に『愛理ちゃんがんばれよー』と言ってもらえているのかなと思います」「こうやって皆さんと同じ空間にいながらひさしぶりにライブができることを、地球全体が喜んでいるような気がして、この雨すら愛おしく感じます」とおどけてみせた。またライブ当日を迎えられた喜びを語り、「皆さんと会えない間も、鈴木愛理はあんなこともこんなこともやってきたよ。そういう曲を今日は披露して、みんなと音楽でひとつになれるような素敵な時間を過ごせたら」と微笑んだ。
ライブ中盤で2020年のコロナ禍を振り返った鈴木は、昨年3月に神奈川・横浜アリーナで開催予定だった自身の単独公演が中止になったことに言及。世の中に思い通りにいかないことや苦しいことが多くあった年と振り返りながら、「次に歌う曲は、ちょうどそういう時期にいただいた曲です」と
アンコールで鈴木は、今日の公演で初披露曲を4曲歌唱できたうれしさとともに、来年ニューアルバム(タイトル未定)をリリースすることを発表した。「コロナ禍に入って自分に向き合って気付いたのは、やっぱり私は歌うことが好きだということ。それに、私の歌で皆さんを喜ばせるのが、私が本当にやりたいことなんだと思いました」「この2年、私の存在する意味って何かなと考えてきたけど、みんなに私の歌を聴いて少しでも『明日もがんばろう』と思ってもらえたらいいなと思ってるんだという、自分の気持ちに気付けました」と声を震わせた。そして、「そんなふうに2年間を過ごしてきたからこそ歌える新曲」と紹介し、
アップフロントが運営するオフィシャル映像配信サイト「HELLO! PROJECT STREAM ONLINE STORE」では、11月7日18:30から本日のライブ映像をストリーミング配信。また10月23日には大阪・NHK大阪ホール、11月3日には愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで、「鈴木愛理 LIVE 2021~26/27~」の追加公演が開催される。
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】鈴木愛理「やっぱり私は歌が好き」初披露曲連発した生バンド編成武道館ワンマン、来年新作アルバム発表
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