松本伊代がデビュー40周年アルバム発売、筒美京平の未発表曲をレコーディング

松本伊代のデビュー40周年アルバム「トレジャー・ヴォイス [40th Anniversary Song Book] ～Dedicated to Kyohei Tsutsumi」が12月22日にリリースされる。

松本は1981年10月21日にシングル「センチメンタル・ジャーニー」で歌手デビューし、“花の82年組”の代表的存在に。1982年に当時の史上最年少記録となる17歳で東京・日本武道館公演を成功させるなど、トップアイドルとして活躍した。近年は夫のヒロミと理想の夫婦として注目されるなど、第一線でのタレント活動が続いている。

「トレジャー・ヴォイス」というアルバムタイトルは、「センチメンタル・ジャーニー」をはじめ、松本に数々の名曲を提供した筒美京平が「はっきり言って美声ではないが、実にユニークな響きのある声、ちょっと甘えっぽく、少年的でもある伊代さんの声が私は大好きです」と過去にメッセージを寄せたことが由来。本作は筒美が作曲した楽曲のみで構成されるアルバムで、オリジナル曲のセルフリメイクバージョンや、西田佐知子「くれないホテル」、平山三紀「真夏の出来事」、郷ひろみ「あなたがいたから僕がいた」、岩崎宏美「シンデレラ・ハネムーン」のカバーが収められる。

さらにアルバムには未発表の新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」も収録。この曲は昨年10月に死去した筒美が1975年頃、ビクターエンタテインメントのディレクターに預けた未使用のメロディを使ってレコーディングされた。作詞は「センチメンタル・ジャーニー」を手がけた湯川れい子、編曲は今年4月に行われた「ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート」で総指揮を務めた船山基紀が担当した。

松本は新曲について「大切なデビュー曲を作曲してくださった筒美京平先生の新曲を歌わせていただけて、本当に光栄です。最初に曲を聴いたとき、なんて素敵なメロディなんだろうと感激しました」「新曲『イエスタデイ・ワンス・モア』は私にとって新しい宝物（トレジャー）。皆様への感謝を胸に、大切に歌い続けていきたいです」とコメント。湯川は曲のタイトルの由来を「実は『センチメンタル・ジャーニー』はドリス・デイ、『ラブ・ミー・テンダー』はエルヴィス・プレスリーの大ヒット・ナンバーでした。そこで今回も、何か歴史に残る洋楽のタイトルを考えて欲しいと言われて、頭に浮かんだのがカーペンターズの大ヒット曲『Yesterday Once More』だったのです」と説明している。