2019年にデビューし、海外ツアー「TOMORROW X TOGETHER SHOWCASE: STAR in US」も大成功に収めたTOMORROW X TOGETHER。しかしデビュー後1年でコロナ禍に突入し、以降、単独コンサートやツアーなどを実施する機会に恵まれなかった。今年3月にはファンミーティングを行ったが、今回のような20曲以上を披露する単独ライブはが初めて。感染対策の観点からオンライン開催となったものの、彼らが2年7カ月の中でリリースしてきた楽曲を詰め込んだ約150分におよぶ初の単独コンサートの模様は世界126の国と地域に配信され、世界中のMOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)が見届けた。
ライブのオープニングを飾ったのはデビュー曲の「CROWN」。エネルギッシュなパフォーマンスで魅了したあとは、「Blue Orangeade」を披露した。TOMORROW X TOGETHERは、「私たちの最高であり、最初の瞬間にはいつもMOAの皆さんが一緒にいてくれましたが、今日も来てくれて感謝している。 僕たちの記憶の中で、そしてMOAの皆さんの記憶の中で素晴らしいワンシーンが繰り広げられると信じて疑いません」と、初の単独コンサートへの期待を述べた。
その後TOMORROW X TOGETHERは、「Poppin' Star」やトロピカルリミックスバージョンの「Our Summer」などを披露。人気曲の「Run Away」はロックバージョンで届けた。2ndフルアルバム「The Chaos Chapter: FREEZE」の収録曲「No Rules」の披露のあとは、「20cm」「Fairy of Shampoo」といった幻想的な楽曲が続く。「Cat & Dog」では家のセットを使い犬と猫になりきり、「Angel or Devil」では、メンバー同士で協力し天使の輪と悪魔の角を作るダンスでMOAを魅了。「Ice Cream」では舞台上にアイスクリームショップが登場し、ファンシーな世界観の中で歌声を響かせた。
グループにとって初の全編英語詞曲「Magic」では、トレンディなディスコポップに乗せて空から魔法が降り注ぐ様子を5人がダンスで表現。「Blue Hour」ではサポートダンサーの手を借りてロングジャケットを羽織り、ジャケットを翻しながらダンスブレイクを披露した。本編ラストにはロックスピリットが炸裂する「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori」をパフォーマンス。アンコールパートでは「The Chaos Chapter: FREEZE」のリパッケージアルバム「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」のリード曲「LO$ER=LO♡ER」やメンバーが歌詞にMOAへの思いを詰め込んだ「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari)」といった、新曲を続々披露。ラストは未発表の自作曲「Sweat」で締めくくられた。
リーダーのSOOBINは「忘れられない時間になった。いつも愛に応えるために努力し、成長する」と話し、YEONJUNは「遠くからでもMOAの方々の応援を受け、楽しい時間だった。感謝し、愛している」と挨拶。BEOMGYUは「すべてのステージが記憶に長く残りそうだ。次は直接会って私たちの歌声が広がり、またMOAの皆さんの応援の声が広がればいいな」と語り、TAEHYUNは「『ACT:BOY』はここで終わるが、TOMORROW X TOGETHERの“ACT”はこれからも続くので楽しみにしていてほしい。MOAの皆さん、愛しているという言葉よりも愛している」と述べた。HUENINGKAIは「メンバーと全世界のMOAの皆さんに感謝している。常に成長するTOMORROW X TOGETHERになる」とMOAと約束した。
TOMORROW X TOGETHERは11月10日に日本にて新作「Chaotic Wonderland」をリリース。本作にはGReeeeNの提供曲「Ito」などが収録される。
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】TOMORROW X TOGETHER初の単独コンサートにデビューからの2年7カ月を凝縮、MOAへの愛を語る
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