8月31日をもって所属事務所のソニー・ミュージック・アーティスツを離れ独立したチャランポ。9月1日には、代表取締役社長を姉の小春、代表取締役副社長を妹のももが務める合同会社ゲシュタルト商会を立ち上げたことを発表した。「祝!独立讃歌祭」は独立を記念して行われた有観客ライブで、YouTubeで無料配信も行われた。
ステージ前の幕が上がると、そこには、小春とももの母・まつながあきが制作した新衣装を身にまとったチャランポと、グッズの風呂敷を取り入れた衣装を着たサポートメンバー・カンカンバルカンの4人が。チャランポは「一瞬よ人生は どうしたって終わっちゃう 過去に戻る扉なんて 私には必要ない」と晴れやかな旅立ちを歌う「旅立讃歌」でショーの幕を開けた。哀愁漂うアコーディオンの音色に乗せた姉妹のハーモニーで始まり、ワルツのリズムとスカビートを行き来するプログレッシブな人気曲「最高」で会場のテンションを“最高”潮に引き上げた2人は、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のオープニングテーマ「進め、たまに逃げても」をきっかけに「ムスタファ」「最後の晩餐」といった人気曲を詰め込んだメドレーを披露。ステージ前方までメンバーが躍り出て迫力満点な演奏を繰り広げると、観客も手拍子でライブを盛り上げ、ステージもフロアもお祭り騒ぎとなった。
ステップを踏みながら「置行堀行進曲」を披露したあとは、小春のアコーディオンの速弾きを筆頭にバンドメンバーがアグレッシブなプレイで魅せる「71億ピースのパズルゲーム」へ。ももは髪色と同じピンク色の大振りなフリルが付いたドレスを翻しながら、ステージを所狭しと駆け回りパワフルな歌声を届けた。MCで2人は毎週水曜日に最新回を公開しているYouTubeラジオ「チャラチャンラジオ」で鍛え上げたトークスキルを発揮。お弁当の発注や物販コーナーの仕込み作業をはじめ、独立してからこの日のライブに向けて試行錯誤しながら準備を進めてきたこと、コロナ禍で予定していた海外ツアーがなくなってしまったことなどを軽妙な語り口で振り返った。
2022年は海外公演をすることが目標だと語った小春は「目指せ、海外。目指せ、モスクワ!」と言い放ち、2005年頃にFLASHムービーで流行した空耳カバー「もすかう」を披露。さらに、ロシアの人気バンド・Mumiy Troll「Kosmicheskie Sily」の公式日本語カバー「Cosmic Force」、ミュージックビデオをロシアで撮影した「コ・ロシア」と“ロシア”つながりの曲を3連続でパフォーマンスして会場を沸かせた。
怒涛の勢いでロシア曲を熱唱したももは「かっとばしたー! ライブって楽しいー!」とピース。小春は9月1日の独立記念日に行ったスタジオライブの投げ銭により、配信のカメラが1台増やせたことをファンに報告し、感謝の言葉を述べた。ひさしぶりの披露となった「時計仕掛けの人生」で始まった後半戦では、昨年5月から6月にかけて8週連続で配信リリースした“宅録シングル”「空が晴れたら」や初期曲「サーカス・サーカス」などをパフォーマンス。本編をエネルギッシュな演奏と歌唱で「ハバナギラ」を締めくくったチャランポだったが、ステージを去ることなく「アンコールありがとう!」と拍手を受けてアンコールを始める。そして11月4日に東京・下北沢SHELTERにてチャランポとむぎ(猫)の対バンが決定したことと、12月17日に東京、19日に大阪のBillboardにてライブを開催することを発表した。これらのライブの詳細は追って発表されるという。配信は告知パートで終了。その後、チャランポは「Odessa Bulgarish」「Ale Brider」の2曲を披露しライブを終えた。
チャラン・ポ・ランタン「祝!独立讃歌祭」2021年9月24日 新宿LOFT セットリスト
01. 旅立讃歌
02. 最高
03. 進め、たまに逃げても
04. ムスタファ
05. 最後の晩餐
06. 置行堀行進曲
07. 71億ピースのパズルゲーム
08. もすかう
09. Cosmic Force
10. コ・ロシア
11. 時計仕掛けの人生
12. 新宿で映画を観る
13. 空が晴れたら
14. サーカス・サーカス
15. この先のシナリオはあなた次第
16. ハバナギラ
<アンコール>
17. Odessa Bulgarish
18. Ale Brider
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】祝・独立!チャラン・ポ・ランタンが熱烈パフォーマンス、海外公演開催への願い込め“ロシア曲”3連発(写真23枚)
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