2016年9月1日にソロ活動をスタートさせて以来、毎年9月にワンマンライブを行っている脇田。2020年はコロナ禍の現状を鑑み無観客の生配信ライブとなったが、今年は新型コロナウイルス感染対策を講じたうえで集客し、かつ会場に足を運べない全国のファンに向けての生配信も実施された。脇田は4周年の生配信ライブに引き続き、
背後に大きな月が浮かぶ月見ル君想フ独特のステージには、“ドリカヨ”の2人が演奏するシンセサイザーやサンプラーが複数台並ぶ。Dorianがきっかけのビートを鳴らし、ライブは「エスパドリーユでつかまえて」でスタート。KAYO-CHAAANがこのライブのために調達したというMoogのシンセベースがスピーカーを振動させ、フロアの熱気をじわじわと高めていく。会場内にはクレーンカメラが設置されており、配信画面では3人の表情や手の動きをつぶさに捉えた映像がリアルタイムで届けられた。
この日披露された楽曲は“ドリカヨ”が生演奏するシンセを軸にしたリアレンジが施されており、脇田はよりダンサブルに変化したサウンドに乗せて、この5年間の中で発表した新旧のレパートリー軽やかに歌い上げる。中盤の「青の夢」はラヴァーズロック調のアレンジで披露され、観客は脇田の歌声に聴き入りながらゆらゆらと体を揺らした。未来への希望ある別れを歌った「Dear」では、脇田が思わず感極まり涙をしてしまう場面も。4周年ライブが無観客配信だったため「一瞬で5年経ってしまった」と感じたという脇田は、「こんな時代になってもなんとか歌い続けることができて本当によかったなと。私は時代が変わっても歌をやめるつもりは全然ないので、状況がよくなってきたら来年はツアーもやりたいし、欲張っちゃいけないけど来年はアルバムも1作は出したいと思っています」と、目の前の観客とカメラの向こうのファンに向けて今現在の思いを伝えた。
ライブ終盤は脇田曰く「脇田もなり青春曲を詰め込んだ」ゾーンで、ハウス調の「I'm with you」、アシッドハウスのテイストがミックスされた「Boy Friend」、「Callin' You」のリミックスバージョンがノンストップで披露され、最後はデビュー曲「IN THE CITY」でフィニッシュ。さらにアンコールでもう1曲「WINGSCAPE」が歌われた。サンバのビートがフロアを熱くする「WINGSCAPE」では観客も一緒になっての大合唱が恒例だが、マスク姿の観客は無言のまま踊り、心地よい歌声とサウンドに合わせて手拍子を鳴らした。
月見ル君想フの配信サイトでは9月25日23:59までアーカイブ映像を公開中。また脇田のYouTube公式チャンネルにはこのライブのダイジェスト映像がアップされた。
関連する特集・インタビュー
脇田もなり「MONARI WAKITA 5th Anniversary Live -Gimme 5-」
2021年9月18日 青山 月見ル君想フ セットリスト
01. エスパドリーユでつかまえて
02. Thinkin' about U
03. PEPPERMINT RAINBOW
04. PLACE
05. EST! EST!! EST!!!
06. 青の夢(reggae ver.)
07. ONDO
08. Gozigen Lover-Joi
09. Dear
10. IRONY
11. I’m with you
12. Boy Friend
13. Callin' You(Nite in the Groove Mix)
14. IN THE CITY
<アンコール>
15. WINGSCAPE
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】脇田もなり5周年ライブ、満月をバックに“ドリカヨ”編成パフォーマンス(写真35枚 / ダイジェスト動画あり)
https://t.co/WbSuMLchzI https://t.co/8AEZwDh3W9