藤原が日比谷野音でワンマンを行うのは2018年7月以来で3年2カ月ぶり2回目。晴天に恵まれた本公演で彼女は別所和洋(Key)、Meg(Cho)、松井泉(Per)、
定刻を少し過ぎた頃、まずはバンドメンバー6人がステージに現れて軽いセッションをスタート。「Kirakira」のイントロが流れて客席から自然とハンドクラップが沸き起こると、藤原がステージに登場して軽やかな歌声を野音に響かせる。彼女はそのまま「Super good」「Someday」といったポップチューンを続けてプレイ。そして大滝詠一の「君は天然色」を、盤石のバンドサウンドに乗せてライブ初披露してオーディエンスを魅了した。
序盤のブロックを終えた藤原は、ファンとのひさびさの再会を喜びつつ、「野音だよ野音、晴れてよかったですね。めっちゃ気持ちいい!」と笑顔で語った。彼女は「今日は来てくれてる皆さんからリクエスト曲を募ったので、そのリクエストに応えながらいろんなアレンジで楽曲をお届けできればと思います」と話して「Oh Boy!」の演奏を開始。原曲はフォーキーで軽快なアコースティックギターが印象的な1曲だが、大胆にレゲエアレンジでパフォーマンスして観客および画面越しの視聴者を驚かせた。藤原はライブ中盤に「Give me a break」「ラタムニカ」といった活動初期のナンバーを、夕暮れどきに似合うメランコリックなアレンジで披露。クールなダンスナンバー「Monster」では演奏に合わせてライティングが激しく切り替わるなど、美しい照明演出が野音のステージを彩った。
ライブが終盤に差しかかると、藤原は9月1日に発表したばかりの最新曲「mother」について訥々と語り始める。「愛について書いた曲なんですけど、愛は“どれだけ近くにいるか”とか“どれだけ思い合ってるか”のもう少し先にあるようなものな気がするんです。どれだけ離れていても、会えない時間があっても近くにいてくれるようなそういうものが愛なのかなと思ったりして。だからなんだろうな……水を与えることというか『与えなさい、さすれば与えられる』みたいな。あれ、宗教?(笑)」と途中脱線して会場の笑いを誘いながらも、「周りの人を大切にしてあげてほしいです」と呼びかけて「mother」を情感たっぷりに歌い上げた。そして最後は観客と画面越しの視聴者に感謝の気持ちを伝えたのち、「NEW DAY」「お月さま」の2曲を届けて、ひさびさの野音公演を締めくくった。
本公演の配信チケットは9月27日21:00までLINE LIVE-VIEWINGおよびローチケ LIVE STREAMINGで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブ映像を視聴できる。またGYAO!では本公演で披露された楽曲のうち「Someday」「Waver」「Just the way we are」「Oh Boy!」「ラタムニカ」のライブ映像を公開中。
「藤原さくら 野外音楽会 2021」2021年9月20日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) セットリスト
01. Kirakira
02. Super good
03. Someday
04. 君は天然色
05. Waver
06. Just the way we are
07. Oh Boy!
08. Lovely Night
09. 「かわいい」
10. Ellie
11. Give me a break
12. ラタムニカ
13. Monster
14. mother
15. ゆめのなか
16. NEW DAY
17. お月さま
リンク
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】藤原さくらが新旧織り交ぜた17曲熱演、レゲエアレンジも飛び出した3年ぶり日比谷野音ワンマン(写真5枚)
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