7月23日の広島・東広島芸術文化ホール くらら 大ホールを皮切りに9月2日の福岡・Zepp Fukuokaまで、全国7都市で20公演を行った7ORDER。ツアーを終え、森田は「とにかく無事にやり切れたことに一番ホッとしています。みんなで内容を話し合いながら、振り付けや楽曲のアレンジも変えたりしていたので、その挑戦をやり切れたことがうれしかったです」と充実した表情でコメント。長妻は「初めての全国ツアーだったんですけど、日本は広いなあというふうに感じました!」と元気いっぱいに語り、「まだ行ってないところがあると思ったら、先は長いなと。もっといろんなところに行けるようにがんばっていきたいです」と意気込んだ。
安井は「『雨が始まりの合図 / SUMMER様様』という新しいシングルの楽曲以外は既存の曲での構成だったので、前回とどう違うライブを作るのかというところからスタートして。僕たちの力だけじゃなくて、いろんなスタッフさんの力を借りて、自分たちが開けたことのない引き出しを今回のツアーで開けられたと思います。ツアーでいろんな場所に行って、何公演もやるというのは人生の中で初めての経験だったんですけど、自分たちでいろいろ試して、お客さんの反応も違って、いい意味で毎日こんなにも違う公演になるんだなと。こんなにツアーって楽しいんだなと思えました」と感慨深げ。諸星は「いろんな地方に行ったんですけど、スタッフさんが快く迎え入れてくれて。スタッフさんの1つひとつの気遣いがめちゃくちゃうれしかったです。あと、ツアーを通して今まで以上にスタッフさんと仲よくなれました。今後につなげていけるような発見も見つけられたので、次のツアーもいいものになるんじゃないかなという手応えがあります」と述べ、萩谷は「夏にこうやってツアーをやって本当に大事だなって思ったのは、水分を摂取すること。体のケアにすごく目を向けるようになりました。今回、小さいプールのような水風呂を用意していただいて、公演が終わったあと、熱くなった体をアイシングしていました」とツアーを回るにあたって気を使ったポイントを語った。
ツアーを回っていく中での変化を尋ねられると、長妻は「最初はうまくいっていたところが、途中で『あれ? うまくできない。何がいけないんだろう』となって、自分と向き合い続ける時間もあったんです。でも、そういうときに1人で気にしてるよりも、メンバーの顔を見て、しゃべってコミュニケーションを取っていると自分の心も軽くなるし、音も合うなって。そういうことを改めて自分で実感したのは、このライブだったのかなと思います」と話す。安井も「僕が『一番変わったな』と思ったのは、コミュニケーション量の多さ。それはメンバー間もそうだし、お客さんに対してもそう。初日が開けたときは、チャレンジが多いライブだからこそ、自分がクリアしなきゃいけないことで頭がいっぱいで、それをとにかく遂行することから始まったんです。でも、そこからまず『メンバーの今日の音はどうなんだろう?』とメンバーの顔を見るようになりました」と語り、「今はお客さんが声を出せないけど、その中で一体感を感じてもらうにはどうしたらいいんだろうって、お客さん目線に立っていろいろ考えてトライしました。お客さんとのコミュニケーションが、ツアーの中で育っていったと思いますね」とコミュニケーション面での変化を挙げた。
このツアーで多くの既存曲の演奏やダンスにアレンジを施していた7ORDER。番組放送にあたって、具体的な聴きどころや観どころについて問われると、森田は「ライブの頭に、ロックを意識してアレンジを加えたバンドセクションがあるんですけど、そこは僕らが今までやってきたライブの演出とはまた全然違って、裸一貫というか、生身の自分たちというところを意識した音作りになっています」とアピール。また彼はダンスとバンドの両方で魅せた「What you got」について、「楽器とダンスのセッションを意識して、さらにそこにラップも入れていて。ダンスを踊ったあとにすぐベースを弾くという演出は、なかなかほかのアーティストさんのライブではないような珍しい展開なのかなと思います」と語る。長妻は「『SUMMER様様』ではピアノを弾いたり、シンセサイザーを弾いたりしていて。曲中に楽器を変えるのが新鮮ですごく楽しかったです」と声を弾ませ、「アレンジで好きなのは、『Sabãoflower』をバンドでやったところ。キーボードでソロを弾いているので、そこも聴いていただけたらうれしいです」と話した。
このツアーでアコースティックギターを弾いた安井は「セットリストを決めながら、アコースティックコーナーをやるかどうかを話しているときに、美勇人が『(アコースティックギターを)やってみれば?』って勧めてくれたんです」と話し、「普段はボーカルとして歌だけで参加しているけど、今回少しだけ楽器をやったことによって、全然違う楽しみ方があるなと思って。楽器のほうが、『リハではできたのに本番でなんか違う!』ということがあるんだなとか、自分の中で気付きがありました」と振り返った。安井は当初メンバーの阿部顕嵐(Vo)のギターを使用していたが、ツアー中に自身のギターを購入したとのことで、「顕嵐のギターがすごく高そうな、ビンテージみたいなやつなんですよ。高い木の香りがして……さすがだなあ、顕嵐っぽいなと思いました(笑)。借りちゃってるままなのもなあというのと、自分のギターが欲しいという気持ちもあって、ツアーの合間にスタッフさんに付き合ってもらって買いに行って。Zepp Haneda公演では自分のギターを使っています」と話す。安井が「お店でいろんな種類のギターを弾かせてもらって、収まりや鳴り方が違うなあとわかったりして。でも、結果的には最初に何も予備知識もないままお店に入って『どれか弾いてみますか?』ってお店の方に言われて、『じゃあこれを弾いてみます』と言ったやつになりました」とギターとの出会いを明かすと、長妻は「『ハリー・ポッター』で杖を選ぶやつみたいだね!」と目を丸くさせた。
萩谷はライブの観どころについて「『Monday morning』を軽い振りを付けてやったのが新鮮で。演出家さんに楽曲に対してのノリ方がすごく大事というのを教わりました」と自身の中での気付きを語った。諸星は「アコースティックコーナーのところで謙ちゃん(安井)のフェイクやさなぴー(真田佑馬 / G, Vo)のギターとセッションしたりしていて、その生感が好きでした。多分1回も同じフレーズの公演がなくて。すごく成長できたのかなと思います」と話す。アカペラを披露した「What you got」の話題になると、諸星は「リハーサルで僕じゃなくて美勇人が『どんな時だってー♪』と歌い出すんですよ。『お前が歌うんかい!』と思いつつ、どこかの公演で実際にやろうかなとも目論んでいたんですけど……」といたずらっぽい笑みを浮かべた。
その後も7ORDERのライブ遠征では恒例となっているホテルでの“インキー事件”など、和気あいあいとしたトークが続くも、スカパー!で放送されるZepp Haneda(TOKYO)公演の話になると、安井は「変化の多いツアーだったんですけど、その中でもけっこうポイントになった公演だったと思います。楽屋でも和気あいあいとしているというよりは、ステージのことを話してたので、インキーでどうっていうのはあんまりなかったかな」と真面目な表情に。長妻は「成長って階段のようにどんどん上がっていくものだって聞いたことがあるんですよ。Zepp Hanedaは、まさに階段を上がったような公演だったんじゃないかなと思いました。気付きと挑戦がどっちもあったので」と手応えを語る。そんなZepp Hanedaでの4公演が終わったあと、達成感からか、1つのシャワー室に阿部、長妻、諸星、萩谷が入って裸でハイテンションで盛り上がっていたというにぎやかなエピソードも明かされた。
このツアーで新しく発見した7ORDERの強みについて問われると、安井が「昨日レコーディングがあって、終わったあとにモロ(諸星)とも話してたのは……僕たち、まだまだできないことがいっぱいあるなって。そこが面白いなと思います。僕たちはこれを試してみようということに対して、あんまり抵抗がないし、メンバー内で反対意見がないし、けっこう飛び込めちゃう。失敗したら失敗しただけど、ちょっとこれはこれでやってみようみたいなことを7人で決めて、それにトライできるんです」と話す。そして安井は「トライすること、まだまだマップに書かれてないことが多分たくさんある。僕たちはまだマサラタウン(『ポケットモンスター』における始まりの町)みたいなところにいるんだということを認識できました。そのマサラタウンを出ることもみんなで決めていけるのが7ORDERの強みだし、面白いところだし、皆さんに見守っててほしいところかなと個人的には思います」とまっすぐに述べ、合同取材を締めくくった。
BSスカパー!「7ORDERの始まりテレビ完全版」
2021年10月12日(火)20:30~
100%ヒッツ!スペースシャワーTV プラス「7ORDER初武道館公演『WE ARE ONE』」
2021年10月17日(日)19:30~
BSスカパー!「7ORDER 武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~」
2021年10月19日(火)20:30~
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音楽ナタリー @natalie_mu
【インタビュー】7ORDERが挑戦と変化の全国ツアーを振り返る、Zepp Haneda公演放送の観どころも
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