すとぷりがバーチャルライブを開催するのは、4月の「すとろべりーめもりー in バーチャル!」に続いて2回目。今年は1月の東京・日本武道館公演に続き、8月に開催予定だった埼玉・メットライフドーム公演「すとろべりーめもりー Vol.Next!! in メットライフドーム」も新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて中止となってしまったが、メンバーたちはこの状況に屈することなく、リスナーを楽しませる場を仮想空間上に作り上げた。
ライブはメンバーのるぅとが作曲に参加し、リーダーななもり。が「退屈な毎日にバイバイ グズグズしてちゃもったいない 次に行こう!」「大切なものはここにある」という前向きなメッセージを歌詞に込めた楽曲「Streamer」でスタート。さらにすとぷりは結成5周年を記念して制作したラップバトルチューン「STAY PROUD」を披露し、序盤からハイボルテージなパフォーマンスを展開していく。MCの時間になると、ななもり。は「まだライブは始まったばかりですが、なんとライブが始まる前からもうTwitterで『#バーチャルすとぷり』がトレンド入りしておりまして、めちゃくちゃ盛り上がってます。みんなありがとう! 今日は皆さん、最後まで楽しんでもらえるとうれしいでございます。よろしく!」とテンション高く挨拶。配信画面のチャット欄はリスナーの興奮のコメントであふれ返った。
6人はその盛り上がりを加速させるように、夏曲のメドレーとして「苺色夏花火」、「チェキラ☆」「よさこいディスコParty」を連続で歌唱する。中盤には莉犬、ころん、るぅとの信号機組、ななもり。、ジェル、さとみの大人組に分かれてライブが展開され、まずは信号機組が和気あいあいとしたトークを繰り広げたのち、3人のかわいらしい魅力が弾ける「咲かせて恋の1・2・3!」、最新アルバム「Strawberry Prince」の収録曲「じゃむじゃむシグナル」、ナユタン星人によるダンスチューン「スキスキ星人」をにぎやかにパフォーマンスした。一方、大人組は歌唱前に突然“指スマゲーム”をやり始め、最下位となったジェルが罰ゲームとして各メンバーのモノマネに挑戦する“1人すとぷり”を披露。5人の細かい特徴をデフォルメしたモノマネでリスナーの笑いを誘った。その後は「僕を頼っていい」と大人の余裕たっぷりに歌う「僕らだけのシャングリラ」、シリアスな空気感と気怠い雰囲気が融合したミディアムロックチューン「ドラマチックのアンチ」、ノスタルジックなテイストが漂うメロディと哀切に満ちた歌詞で彩られた「脳内ピエロ」の3曲が披露され、大人組ならではのステージングにリスナーが夢中になった。
ライブ後半に突入する前には新衣装がお披露目され、中世ヨーロッパの貴族や王族を思わせるエレガントかつゴージャスな“ブラックプリンス仕様”になったすとぷりが、リスナー向けたスクショタイムとしてそれぞれポーズを決める。また新曲「シンドロームラブ」や「Very」を歌ったあとは、メンバー1人ひとりのためにデザインされた“あにまるヘアバンド”を装着してみせた。
そして、ここからライブは締めくくりに向けたラストスパートへ。6人は真摯な愛の歌「Prince」、HoneyWorksによる提供曲「プロポーズ」をしっかりと歌い上げたのち、順番にライブの感想を述べていった。るぅとは「今年の夏はみんなにリアルで会えるはずだったライブができなくなってしまって、悲しいなとか、寂しいなとか、悔しいなっていう気持ちになることがあって、きっと応援してくれているみんなも同じような気持ちになっていたと思うんです。でも、だからこそ今年の夏はそういういろんな気持ちが上書きされるくらいの楽しいとうれしいを届けようということで、すとぷりとしての毎日動画投稿や長時間リレー生放送、このバーチャルライブ、そして個人個人の活動をここまでやってくることができました。みんな、たくさん受け取ってくれてありがとうございます。僕たちはいつか“君”に会えるまで走り続けるから、“君”も僕たちのそばにいてください!」とリスナーに呼びかけ、ころんは「このライブをやるまでには、リハーサルを何回もやって時間をかけながら、僕たちはみんなに楽しんでもらえるようにがんばってきました。途中で、毎日動画投稿とリハーサルが被ったりして『これはどう考えてもスケジュール、キツいやろ……!』って思ったり、くじけそうになったことが何度もあったんやけど、そのたびにみんなからTwitterとか生放送で元気をもらって『僕たちは、きみたちが笑顔でいてくれてるからがんばれるんだな』と思って、一生懸命ここまでやってくることができました」と感謝の気持ちを言葉にする。
また、さとみは「ころんも言ってたとおり、この夏は毎日動画を投稿したりリハがあったりマジでヤバい日があって、屍になるんじゃないかっていう日もあったけど(笑)、生放送とか動画に対するみんなのコメントや1つひとつの声が、俺にとっては活動していくうえでの原動力になってるな、ってすごく実感した夏でした。このバーチャルなライブも、本当にやれてよかったです」としみじみと述べ、ジェルは「予定してたこの夏ライブができなくなったときは、『これまでも何回も奪われてきたし、もう慣れた。俺は大丈夫や、負けないぞ!』っていう気持ちでやってきたんやけど、途中でやっぱり『寂しいな』っていう思いが強くなりました。この夏を駆け抜けることができたのは、君のおかげです。君の好きの気持ちのおかげです」と胸の内を吐露。莉犬は「これで夏も終わるのかと思うと、あっという間だったなあ。ちょっと寂しいなあ。毎年すとぷりの夏には思い出があって、いつも青春を感じるなと思ってきたんだけど、みんなと一緒に駆け抜けて来た中で今日のバーチャルライブも君にとっていい思い出になってくれたらすごくうれしいです」「今日こうして素敵なライブの日を迎えることができたのは、喜んでくれる君がいるからです。君がいるからがんばれる。いつも応援してくれてありがとう」とリスナーに思いを伝えた。
そして、最後にななもり。が「思い返すと去年は春と夏に無観客ライブをやって、今年は4月と今日バーチャルライブがあって、この4回の配信では“楽しい”をみんなにたくさん届けることができました。でも、その裏側にはライブの延期や中止があったわけで、悲しさとかやるせなさ、つらさみたいな気持ちも当然あって。いろんな思いがごちゃごちゃになって、不安とずっと隣り合わせなところはあるんだけれども、そんな中でも“楽しい”を作れるように努力し続けてきたのがこの1年半、いや1年半以上の日々でした。そして、今日こうしてまたバーチャルライブをみんなに届けることができてすごくうれしいです。今こうして生でライブを観てくれたり、各SNSにコメントや感想を書いてくれたりする君の声があるからこそ、俺たちも『もっともっと!』って思ってかまし続けられているんです。みんなには感謝してます。いつもありがとう。この活動は君の声がある限り止まらない。この夏は1つの節目としてここで終わりますが、これからもまだまだたくさんの“楽しい”を届けられるよう、すとぷりのメンバーは6人でベストを尽くしていきます」と挨拶。6人は2022年に関東、関西、東海、九州を回るすとぷり史上最大規模のライブツアーを開催することを発表したのち、代表曲「Strawberry Prince Forever」を歌唱し、「聞こえますか 感じてますか 寂しくないよ 僕らがいるから」とリスナーへのメッセージを響かせた。
なおLINE MUSIC、Apple Music、Spotify、YouTube Musicではこのライブのセットリスト通りに楽曲をまとめたプレイリストを公開中。
すとぷり「すとろべりーめもりー in バーチャル! Vol.2」2021年8月28日 セットリスト
01. Streamer
02. STAY PROUD
03. 苺色夏花火
04. チェキラ☆
05. よさこいディスコParty
06. 咲かせて恋の 1・2・3!
07. じゃむじゃむシグナル
08. スキスキ星人
09. 僕らだけのシャングリラ
10. ドラマチックのアンチ
11. ストロベリーレボリューション
12. シンドロームラブ
13. Very
14. Prince
15. プロポーズ
16. Strawberry Prince Forever
リンク
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】すとぷり「君の声がある限り止まらない」2回目のバーチャルライブで届けたリスナーへのメッセージ(写真13枚)
https://t.co/ipBtNfQW1L
#すとぷり https://t.co/beBWXk9d8Y