星空のような照明が灯り、青白いライトがステージや客席を照らす中、バンドメンバーに続いてそらるが登場。「ユーリカ」のかわいらしいアルペジオが鳴り始めると会場内が明るくなり、そらるは「今日は1日よろしくお願いします」とファンに向けて手を挙げて挨拶した。「ぽんこつ白書」「アイフェイクミー」と7月に行われたオンラインライブ「SORARU ONLINE LIVE 2021 -きみのゆめをきかせて-」と共通の楽曲が披露されるものの、この日のライブはピアノやアコースティックギターといった楽器主体のアコースティックアレンジが施されており、配信ライブとは異なるサウンドでファンに持ち曲が届けられた。「すごくひさしぶりのツアーだったので、最初は緊張していた」とこれまでのツアーを振り返ったそらるは「地方のみんなから元気をもらって、今日はリラックスしてステージに立てています」と、ツアーを経て有観客ライブでの感覚を取り戻しつつあることを語った。
MC後にはsyudouによる提供曲「自己採点」、Kanaria作曲の「ブルーパレット」と新世代のボカロPたちが手がける楽曲をパフォーマンス。「KING」では原曲の疾走感をそのままに少し大人びた印象を与えるピアノの音色を加えたアレンジが施され、楽曲の新たな魅力が垣間見える演奏が繰り広げられた。椅子に腰かけたそらるはバンドマスターを務める
「楽しんでいただけていますか?」と観客に問いかけたそらるは事務員Gと「赤ちゃんはなぜ泣くのか?」といった哲学的な問いを考えるトークを展開。その後ファンからのリクエストで人気を集めた「366日」「ドライフラワー」「ヴァンパイア」の3曲を立て続けに歌唱したそらるは、バンドメンバーに話を振りつつ、急遽トイレに向かうことをアナウンス。緊張のあまり水分を取りすぎてしまった彼はMCを事務員Gに委ね、ライブを小休止させた。「コールボーイ」「シャルル」といった人気ボカロ曲のカバーで優しくも力強い歌声を響かせたそらるは、ライブ終盤に向けてボルテージを上げていく。「今回の公演でツアー自体は終わりなんだけど、こうしてみんなの前に立てるようにこれからもがんばっていきます」と、未来に向けて前向きなコメントを残した彼は「ぼくを叱って」「五線譜のタイムマシン」と新曲を連発。16曲を歌い終えたそらるは、客席から巻き起こる盛大な拍手を一身に受けながらステージをあとにした。
アンコールでそらるは名残惜しそうに「終わってしまうなあ」とひと言。ここ1年は配信ライブでステージに立つ機会も多かった彼は、ひさびさの有観客でのツアーを振り返って「またみんなの前で歌いたいという気持ちが強い」と言い切った。アンコールで披露されたのは、そらるが作詞作曲を手がけた「ワンダー」。そらるは「4階席、見えてるよ」「2階席ー!」と各階層のファンにもきめ細かく声をかけ、ひさびさの有観客ツアーを楽しんでいる様子を伺わせていた。「悪いこともあればいいこともあるので、またそんなに遠くない未来にライブをやるので、そこでまた一緒に楽しみましょう」と最後の挨拶したそらるは、9月にリリースするニューアルバムの表題曲「ゆめをきかせて」を優しく歌い上げ、アコースティックツアー「きみのゆめをきかせて」を締めくくった。
そらる「SORARU ACOUSTIC LIVE TOUR 2021 -きみのゆめをきかせて-」2021年8月11日 東京ガーデンシアター セットリスト
01. ユーリカ
02. ぽんこつ白書
03. アイフェイクミー
04. 自己採点
05. ブルーパレット
06. KING
07. ユラユラ
08. 文学少年の憂鬱
09. 366日
10. ドライフラワー
11. ヴァンパイア
12. コールボーイ
13. シャルル
14. Liekki
15. ぼくを叱って
16. 五線譜のタイムマシン
<アンコール>
17. ワンダー
18. ゆめをきかせて
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ハンバーガー(公ェ弋) @Umai_Hamburger
これの4枚目のそらるさんいまでも時々見るくらい好き https://t.co/pn3ZiSVLje