岡野昭仁(
岡野の配信ソロライブの開催は、今年4月に続き2回目。ポルノグラフィティの楽曲や自身のソロ曲、さらに新旧さまざまな世代のアーティストのカバー曲の数々で多数の視聴者を楽しませた。
最初に披露されたのは、ポルノグラフィティの楽曲「ギフト」。岡野は緩急を付けたアコースティックギターの弾き語りで熱い歌声を響かせる。「『DISPATCHERS vol.2』始まりました! 阿部詩ちゃん金メダルおめでとう!」と、ライブの開演直前に行われた東京オリンピック柔道女子52kg級決勝で金メダルを獲得した阿部詩選手に賛辞を送った岡野は、「阿部一二三さん、これから決勝だけどどうなるんじゃろう?」と男子66kg級の決勝が気になる様子を見せつつ、続く「リンク」を高らかに歌った。
ここで岡野は客席から背後のステージに上がり、サポートメンバーのtasuku(G)、渡辺シュンスケ(Key /
「最近の曲ですけど僕の心にグッと刺さりました。この曲を聞くと90年代の自分たちを思い出します」という言葉に続いてはAwesome City Clubの「勿忘」を披露。さらに「混迷を極めているこの時代のアンセムになるような気がする」という、SUPER BEAVERの「人として」を熱唱した。その後は同世代で、昔からその音楽性の深みにハマっているというくるりの「ジュビリー」、そしてSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」をしっとりと歌い上げ、視聴者を酔わせた。
続いて2011年リリースのポルノグラフィティの楽曲「生まれた街」に編曲で参加した朝本浩文がプロデュースを手がけた、UAのヒット曲「情熱」へ。岡野は朝本へのリスペクトを「この曲を歌ってお礼に代えさせてほしい」と語り、情感豊かな歌声でその思いを表した。松任谷由実、小田和正、財津和夫が1985年にリリースした「今だから」を歌ったあと、岡野は続く曲を「7年前に初めてやったカバーライブでもこの曲を歌いました。もう1回歌います」と紹介し、ファンの期待を高める。ここで披露されたのは米津玄師の「アイネクライネ」。切なさと強さが入り交じるボーカルで視聴者を圧倒した。
岡野の“日本の音楽を探訪する旅”の最後を飾ったのは、フジファブリックの「若者のすべて」。岡野は「皆さんに勇気を与える曲です。コロナ禍で一歩でも前に進めるように歌いたい」と意気込み、まっすぐな歌声を全国に届けた。カバー曲をすべて歌い終えた岡野は、これまで披露した楽曲の数々を「どうやってもいい曲になるんですよ。名曲というのはグッドメロディ、グッドリリックが骨格になる」と絶賛した。
その後は「自分の人生の花をきれいに咲かせてほしい」という思いを語り、ポルノグラフィティの「フラワー」を弾き語りでゆったりと歌う。そしてソロでの2ndシングル「Shaft of Light」の浮遊感あるアンサンブル、1stシングル「光あれ」のエモーショナルなサウンドを届けた。
最後の曲に入る前、岡野は自身の“歌を抱えて、歩いていく”プロジェクトを「ポルノグラフィティという母屋があって、この活動はDIYで作った離れみたいなもの。これからも続いていきます」と紹介しつつ「とは言えそろそろわしも母屋の様子を見に帰らにゃいかんなと思うので、そのへんはご期待ください」とポルノグラフィティの今後の展開についても含みを持たせた。ラストナンバーは「僕自身にも『壁を破れ』というお達しをいただいたような曲です」という、澤野弘之作曲、スガシカオ作詞の「その先の光へ」。全身全霊の力強いパフォーマンスで、2回目の配信ライブが締めくくられた。
このライブのアーカイブ映像は7月31日まで、LIVESHIPおよびLIVEWIREにて配信中。
岡野昭仁 配信LIVE2021「DISPATCHERS vol.2」2021年7月25日 セットリスト
01. ギフト
02. リンク
03. マリーゴールド
04. HANABI
05. 勿忘
06. 人として
07. ジュビリー
08. サヨナラCOLOR
09. 情熱
10. 今だから
11. アイネクライネ
12. 若者のすべて
13. フラワー
14. Shaft of Light
15. 光あれ
16. その先の光へ
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】ポルノグラフィティ岡野昭仁が日本の音楽史を探訪、配信ライブでさまざまな名曲をカバー(写真4枚)
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