ロックなさくらしめじにZepp熱狂!RADWIMPSカバーも飛び出した灼熱の「ロッ菌」

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さくらしめじが昨日7月18日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021 in Zepp DiverCity」を開催した。

さくらしめじ(撮影:鈴木友莉)

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Zeppでのワンマンライブは、当初2020年夏に開催が予定されていた。公演は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となってしまったが、「さくらしめじのゼップでロッ菌!」といううタイトルで、今回1年越しに実施されることに。昼夜の2部にわたって行われた公演のうち、この記事では第1部の模様をレポートする。

さくらしめじ(撮影:鈴木友莉)

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「ROCKIN 2021」と書かれた大きなバックドロップが掲げられたステージに開演時刻ぴったりに姿を見せた田中雅功と髙田彪我。バックバンドのメンバーとアイコンタクトを交わした彼らは、「青春の唄」を1曲目に鳴らした。2人でアコースティックギターを抱える姿が定番のスタイルだが、この日の彼らは初っ端からエレキギターをかき鳴らし、パワフルなサウンドできのこりあん(さくらしめじファンの呼称)を圧倒する。エッジーなギターリフの応酬から、雅功が作曲した「でぃすとーしょん」になだれ込むと、気だるげな佇まいでマイクに向かう雅功は「オイオイ、もっといけんだろ?」とフロアを煽ってみせた。

髙田彪我(撮影:鈴木友莉)

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彪我が「リア充爆発しろ」という思いを込め作ったロックナンバー「たけのこミサイル」も、バンド編成でのパフォーマンスで一層パンキッシュな聴き心地に。間奏でテクニカルなギターソロを披露した彪我は「鬱憤晴らしにZepp DiverCityに来ましたあー!」とシャウトする。続いて届けられたのは、RADWIMPS「会心の一撃」のカバー。想定外の選曲に客席が驚きの反応を見せる中、ボーカルを担った雅功はステージの前方ギリギリまで身を乗り出して歌声を響かせた。

田中雅功(撮影:鈴木友莉)

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4曲を終えてのMCでは、この日のために人生初の金髪にしてイメージチェンジした雅功にファンの視線が集中。彪我が「誰ですか?(笑)」とひと言問いかけると、雅功は「一昨日染めました! 2回ブリーチしたんです。あ、髪染めたことない人にはわからないか?(笑)」と反応した。黒髪を貫いている彪我はこの言葉に「黒(髪)しか勝たん!」と拳を握り、そんな2人の仲のよいやりとりに、客席には笑顔が広がる。

さくらしめじ(撮影:鈴木友莉)

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「“ロッ菌”なんで、最後までブチ上がっていきましょう!」と雅功が呼びかけたあとも、2人は「朝が来る前に」「先に言うね」などの持ち曲をこの日ならではのアッパーなロックアレンジで次々とプレイしてゆく。曲を重ねるごとに熱を帯びていくバンドアンサンブルに思わず笑顔を浮かべる雅功と彪我は「あやまリズム」でお互いのほうを向き合ってギターをかき鳴した。そして、ソカのサウンドが夏にピッタリな「Bun!Bun!BuuuN!」ではギターを3色のサイリウムに持ち替えた雅功と彪我がステージ上を駆け回り、会場全体を巻き込むエネルギッシュなパフォーマンスでファンを魅了した。

田中雅功(撮影:鈴木友莉)

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2度目のMCタイムでは、雅功が「ロックの定義」について、きのこりあんと彪我に「なんだと思う?」と問いかける。会場中が「ロック」という言葉について真剣に頭を悩ませる中、雅功は「ロックは心の在り方だと思うんです。僕らは中学生の頃からずっとフォークデュオだけど、そんな中でも激しい曲はやってきた。だから、僕らが『フォークだ』といえばフォークだし、『ロックだ』と言えばロックなんです」と自身の考えをオーディエンスに伝え「この、ロックなライブを作っているのは皆さんと僕らの心なんです」と語りかけていた。

髙田彪我(撮影:鈴木友莉)

髙田彪我(撮影:鈴木友莉)[拡大]

雅功と彪我は10曲目にして初めて2人共にアコースティックギターを抱え、「ストーリーズ」「別れた後に僕が思うこと」を披露。「別れた後に僕が思うこと」では涼やかなトーンで独白するように歌う、2人の巧みなボーカルワークが聴衆を惹きつけた。そして「ちゃんと出し切れてる? まだだろ? 後悔ないようにブチ上がっていきましょう!」という雅功の呼びかけとともに、「ねこの16ビート」でライブはクライマックスへ。普段のライブでも会場が沸き立つ人気曲だが、バンドメンバーのソロ回しも織り交ぜたこの日のパフォーマンスの熱量はひときわ高く、2人はがなりを効かせた歌声を思い切り響かせた。

さくらしめじのZeppワンマンの様子。(撮影:鈴木友莉)

さくらしめじのZeppワンマンの様子。(撮影:鈴木友莉)[拡大]

続けて「おたまじゃくし」を披露し、きのこりあんの一体感をより高めたところで、雅功と彪我は新曲「わがままでいたい」をここでプレイした。「わがままでいたい」はスピーディな楽曲展開に2人の息の合ったハーモニーが映える、ダンサブルなロックチューン。いつもの牧歌的なムードとは一味異なる瀟洒なサウンドながら、2人は肩の力の抜けた等身大の姿で曲を歌いこなし、さくらしめじの新たな表情をファンに提示した。「初のZepp、いい景色だね」。そんな彪我のうれしそうなつぶやきのあと、本編の最後に届けられたのは「同じ雲の下」。まぶしい照明に照らされた2人は突き抜けるように晴れやかなハーモニーをライブハウスいっぱいに響かせ、大きなジャンプで演奏を締めくくってステージをあとにした。

バンドメンバーと共にステージを去ったさくらしめじには鳴り止まないアンコールの拍手が送られ、これに応えて雅功と彪我は2人だけで再びファンの前へ。雅功は「みんなが来てくれたのが本当にうれしいよ。ごめんね、『お前ら』とか言って」と茶目っ気たっぷりに謝罪し、「また絶対会えるんで。今日は本当にありがとうございました」と再会を約束。そして2人はアコースティックギターの弾き語りで「合言葉」を豊かに歌い上げ、第1部公演に幕を下ろした。

さくらしめじ「さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021 in Zepp DiverCity」2021年7月18日 第1部 セットリスト

01. 青春の唄
02. でぃすとーしょん
03. たけのこミサイル
04. 会心の一撃(オリジナル:RADWIMPS)
05. 朝が来る前に
06. スタートダッシュ
07. 先に言うね
08. あやまリズム
09. Bun!Bun!BuuuN!
10. ストーリーズ
11. 別れた後に僕が思うこと
12. ねこの16ビート
13. おたまじゃくし
14. わがままでいたい(新曲)
15. 同じ雲の下
<アンコール>
16. 合言葉

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【ライブレポート】ロックなさくらしめじにZepp熱狂!RADWIMPSカバーも飛び出した灼熱の「ロッ菌」(写真8枚)
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