ヒトリエ3人体制初のアルバムツアー、全16公演完走

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ヒトリエの全国ツアー「ヒトリエ Amplified Tour 2021」のツアーファイナル公演が、7月7日に大阪・BIGCATにて開催された。

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

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このツアーは今年2月にリリースされた新体制初のオリジナルアルバム「REAMP」を携え、全国16公演にわたって行われたもの。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言などが断続的に発令される中、今回のツアーは1公演も中止や延期に見舞われることなく完遂された。また7月6日、および7日の公演の模様は生配信も行われ、全国のファンにヒトリエの最新の姿が届けられた。

シノダ(Vo, G)(撮影:西槇太一)

シノダ(Vo, G)(撮影:西槇太一)[拡大]

開演時刻を迎えたステージにシノダ(Vo, G)、イガラシ(B)、ゆーまお(Dr)が登場。ギターを下げてステージ中央に躍り出たシノダは勢い余って転んでしまうが、立ち上がって1曲目のイントロを奏で始める。しかしシノダの「ちょっと待って!」というひと言で演奏がストップ。ギターをスタッフに預けたシノダは「1曲目でギターがぶっ壊れたんだよ(笑)。こんなことあるか? ファイナルがこれかね」と、自らの転倒による想定外のハプニングを明かして観客を驚かせた。笑いをこらえるファンを眺めつつイガラシは「もうギターいらないかも」、ゆーまおも「こんなこと初めてじゃない?」とツッコみ、シノダをさらに苦笑させていた。

イガラシ(B)(撮影:西槇太一)

イガラシ(B)(撮影:西槇太一)[拡大]

ギターのメンテナンスが完了し、仕切り直して演奏された最初の曲は「センスレス・ワンダー」。シノダの印象的なギターフレーズが炸裂すると、オーディエンスは大きな拍手をステージに送った。その後は3人体制で初めて発表された楽曲でもある「curved edge」、さらに「REAMP」から「ハイゲイン」を披露。初期の曲と最新アルバムの楽曲を続けて演奏し、彼らのサウンドの核を序盤からファンに印象づけた。

「『Amplified Tour 2021』ファイナル始まりました。僕たちヒトリエです」と挨拶したシノダは、冒頭のハプニングを「転んだってまた立ち上がればいいということを、まさかツアーファイナルで教えられるとは思いませんでした。『curved edge』と『ハイゲイン』の歌詞が自分に刺さる刺さる(笑)」と振り返った。そんな言葉に続いて披露された浮遊感のあるダンスチューン「bouquet」では、イガラシとゆーまおが刻む心地よいリズムに合わせてフロアが揺れる。「Loveless」のソリッドなアンサンブルを聞かせたあとは「tat」「うつつ」をしっとりと演奏し、温かくも切ないサウンドでオーディエンスを酔わせた。

ゆーまお(Dr)(撮影:西槇太一)

ゆーまお(Dr)(撮影:西槇太一)[拡大]

感染拡大防止のため声が出せない観客に向け、シノダは「もどかしいだろうとは思うけど、まだまだやれることはあるんじゃないのかい? 踊るなとも垂直に飛び続けるなとも言われていない、わかるか?」と呼びかけ「そんな皆さんに、ヒトリエの始まりの曲を贈ります」という言葉から「カラノワレモノ」へと突入。オーディエンスはシノダの哀切な歌声、そして直前の彼の言葉に応えるように力強いジャンプを繰り返した。その後はゆーまおの鮮烈なビートが牽引する「トーキーダンス」「アンノウン・マザーグース」を連投し、場内の熱気を急上昇させる。間奏で通常ならばオーディエンスのシンガロングが響く場面では、声を出せない観客に向かってシノダが「聞こえるよ!」と大きな声で呼びかけていた。

3人それぞれのエモーショナルなプレイが光った「Marshall A」、さらに最新シングル「3分29秒」のスリリングなサウンドを届けたあと、シノダは2019年開催の大阪の野外イベント「OTODAMA'18-'19~音泉魂~」での演奏を振り返り「3人になって大人数の前で歌ったこと、どこまでも人がいてその向こうにきれいな夕暮れ時の青色が広がっていたときのことを思い出します」と語り、「青」へとつなげる。3人の思いが込められた演奏に、オーディエンスは息を呑んで聴き入った。

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

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「精一杯の感謝を込めて、僕たちのこれからの曲を歌いたいと思います」というシノダの言葉に続いては「イメージ」を披露。シノダのアカペラから始まった曲は徐々に熱量を増し、オーディエンスを圧倒していった。本編最後には観客との再会を誓うように「YUBIKIRI」が披露された。

アンコールではゆーまおが、16本のツアーを無事に終えたことについてファンに感謝を述べ「こういう場所でみんなが普通に過ごせることが少しずつでも伝わればいい。今日、来るという決断をしてくれてありがとう」と話す。シノダに挨拶を促されたイガラシは「今日はギターが爆発して時間が押してるので」と遠慮しつつ、1曲目が始まるまでの時間を「ただみんなと見つめ合う不思議な時間でした。たまにはいいかも」と振り返り、シノダから「本当にたまにでいいわ!(笑)」と言い返されていた。最後に3人はツアーを締めくくる曲として「ポラリス」を披露。曲の途中、シノダは歌詞を変えて「お前らみんな強えから!」と絶叫。その思いを全国に届けた。

このツアーファイナル公演のアーカイブ映像は7月13日まで配信中。なお6日のセミファイナル公演の模様も12日まで配信されている。

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「ヒトリエ Amplified Tour 2021」2021年7月7日 BIGCAT セットリスト

01. センスレス・ワンダー
02. curved edge
03. ハイゲイン
04. bouquet
05. Loveless
06. tat
07. うつつ
08. カラノワレモノ
09. トーキーダンス
10. アンノウン・マザーグース
11. Marshall A
12. 3分29秒
13. 青
14. イメージ
15. YUBIKIRI
<アンコール>
16. ポラリス

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ヒトリエ @hitorieJP

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『ヒトリエ Amplified Tour 2021』ツアーファイル公演、
7月7日 大阪・BIGCATのライブレポートが公開されました!
https://t.co/BvfIAdEgYX

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#AmplifiedTour

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