このライブは中村佳穂やKID FRESINOなど多数のミュージシャンのバンドで活躍するギタリストの西田が、“自分たちが好きな時に好きなものを作って届けていくため”にファッションブランドPHABLIC×KAZUIの瀧澤日以と立ち上げた、新プロジェクト「W/M」の第1弾として企画されたもの。プロジェクトのメンバーには西田と瀧澤のほか、斎藤拓郎(映像・編集 /
「W/M basement」を訪れた君島と西田はリラックスしたムードで談笑し、ギターを手に向かい合うように着席。そしてゆっくりと音を重ね、2ndシングルの表題曲「火傷に雨」でライブをスタートさせた。自分という楽器のチューニングを合わせるかのように、エフェクトをかけた自身の歌声を繊細に響かせた君島は、ときおり笑顔を滲ませながらアコースティックアレンジした同曲を視聴者にたっぷりと届ける。続いて君島がエレキギターに持ち替えて始まった「19℃」は、君島が「いいよ」と優しく歌うフレーズが印象的なナンバー。この曲では2人のギターソロが聴きどころとなった。
2曲を終え満足げな表情を浮かべる西田の「こうやって2人でしっかりやるのは1年ぶりだね」という投げかけに、演奏に入り込むあまり心ここに在らずといった表情でうなづく君島。そんな君島に西田がギターで語りかけると、君島は「よしきた」とばかりにギターで返答する。2人はギターでの応酬を楽しみながら、そのまま「都合」のセッションに突入した。そしてライブの折り返し地点で披露されたのは、軽快なイントロで始まった、くるり「ばらの花」のカバー。2人はライブでもたびたび披露してるこの曲を、スモーキーにアレンジしてみせた。
後半に入ると、2人の演奏はますます白熱。アイコンタクトは減り、お互いがそれぞれの演奏に没頭していく。君島がピアノにチェンジした「旅」の演奏が終わると、西田がその余韻をギターでつなぎ、2人は「きさらぎ」をプレイ。憂いを帯びたメロディを西田のソロが切り裂き、切なさを爆発させる。
そして1st音源の表題曲「午後の反射光」をギターの多彩な音像で立ち上げたあと、2人は最新音源「袖の汀」のオープニングナンバー「光暈(halo)」をこの日最後の楽曲として情感たっぷりに奏でる。2人のギターの音色は曲が終わっても鳴り止むことなく会場を満たしていき、余韻を残しながら配信はフェードアウトしていった。
このライブのアーカイブは7月11日(日)23:59まで視聴可能。チケットは同日22:00まで「W/M」のショップサイトにて販売されている。ショップサイトではこのほか、オリジナルのギターストラップやエフェクター、Tシャツの受注販売も行われている。
「Ohzora Kimishima × Shuta Nishida Live at W/M basement」2021年7月1日セットリスト
01. 火傷に雨
02. 19℃
03. 都合
04. ばらの花
05. 旅
06. きさらぎ
07. 午後の反射光
08. 光暈(halo)
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君島大空と西田修大が“秘密基地”を音で満たした配信デュオライブ、「ばらの花」カバーも https://t.co/cjpfD8uhcp