a flood of circleが「A FLOOD OF CIRCUS」リベンジでw.o.d.、GLIM SPANKY、NCISと火花散らす

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a flood of circleによる自主企画ライブイベント「A FLOOD OF CIRCUS 2020-2021」が、6月27日に東京・TSUTAYA O-EASTにて行われた。

a flood of circle(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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「A FLOOD OF CIRCUS」はa flood of circleが2016年より定期的に開催している企画だが、昨年はコロナ禍の影響で中止に。約2年ぶりに行われた今年の公演には、昨年も出演がオファーされていたというw.o.d.GLIM SPANKYNothing's Carved In Stoneのゲスト3組が、ホストであるa flood of circleと熾烈なライブバトルを繰り広げた。

w.o.d.(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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トップバッターを務めたw.o.d.は、ドレープ状のカーテンに赤く染められた床、カラフルなガーランドを吊るした天井など、サーカス小屋を想起させるステージにふらりと登場。サイトウタクヤ(Vo, G)が勢いよくギターをストロークしたのを合図に、中島元良(Dr)がタイトなリズムを刻み、それを追うようにKen Mackay(B)が歪んだベースを鳴らす。轟音に支配されたフロアにまず放たれたのは「モーニング・グローリー」。そのまま3人は、荒々しく退廃的な「Mayday」や、高速のビートの上でサイトウが吠えるように歌う「楽園」など、攻撃的なナンバーを間髪入れずに叩き込み、強烈な存在感をアピールしていく。演奏する側も観る側も文字通り踊らされる「踊る阿呆に見る阿呆」で会場を心地よく揺らしたのち、3人が最後に鳴らしたのはストレートなメロディが印象的な「1994」。MCを一切挟まないストイックなステージを完遂したのち、サイトウはメンバーを代表するように「ありがとう。最後まで楽しんで」とひと言放ち、颯爽とステージをあとにした。

GLIM SPANKY(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

GLIM SPANKY(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

続くGLIM SPANKYのライブは、亀本寛貴(G)とサポートメンバーによるセッションで幕開け。亀本が華やかなギタープレイでしっかり観客を自分たちの世界に引き込んだところで、松尾レミ(Vo, G)がステージに合流し「愚か者たち」を迫力たっぷりに歌い上げた。フロアを切り裂くようなボーカルや、ノイジーなギターが響く「怒りをくれよ」、豪快なロックンロールナンバー「Singin' Now」といった“らしさ”全開の楽曲をプレイする一方で、コロナ禍の中で宅録で作ったというミディアムチューン「こんな夜更けは」やインディーズ時代からの楽曲「大人になったら」を丁寧に届け、しっとりした一面も披露した2人。最後に、壮大なサウンドスケープを描く「Circle Of Time」をパフォーマンスしてフロアに開放感をもたらした。

Nothing's Carved In Stone(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

Nothing's Carved In Stone(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

2回目の「A FLOOD OF CIRCUS」出演となるNothing's Carved In Stoneは、「Like a Shooting Star」を皮切りにダンサブルな楽曲を軸にライブを展開。生形真一(G)、日向秀和(B)、大喜多崇規(Dr)が時に火花を散らすように音をぶつけ合い、時に有機的に互いの音を重ねる中、村松拓(Vo)はステージを所狭しと躍動しながら、骨太な歌声でオーディエンスを惹き付ける。声は一切出せずとも拳を突き上げ、体を揺らし、全身で音楽を楽しむ観客の姿を前に、村松は「最高!」と笑顔を弾けさせた。バンドの最新曲「Wonderer」では、観客が軽快なクラップで4人のサウンドを彩る場面も。キャリアに裏打ちされた確かな演奏力と、熱量の高いステージで観客を魅了した彼らは、クライマックスにライブの定番曲である「Out of Control」を投下。フロアをうねるようなグルーヴで飲み込み、痛快な余韻を残して出番を終えた。

a flood of circle(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

a flood of circle(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

「おはようございます、a flood of circleです」という佐々木亮介(Vo, G)のおなじみの挨拶に続き、イベントにふさわしい「Flyer's Waltz」でスタートしたa flood of circleのステージ。1年越しの「A FLOOD OF CIRCUS」のために4人は、「Beast Mode」「Sweet Home Battle Field」「Dancing Zombiez」など血気盛んなロックンロールナンバーを矢継ぎ早に披露して、集まったオーディエンスのテンションを何度もピークへと導く。なお、この日のライブで出色だったのは出演バンドたちの楽曲をカバーする「A FLOOD OF CIRCUS」ならではの企画だった。メンバーはw.o.d.の「踊る阿呆に見る阿呆」、GLIM SPANKYの「ワイルド・サイドを行け」、Nothing's Carved In Stoneの「ツバメクリムゾン」をリスペクトと愛を込めて演奏。いずれもa flood of circleらしい味付けを施したカバーは観客を熱狂させ、喝采をもって歓迎された。

佐々木亮介(a flood of circle)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

佐々木亮介(a flood of circle)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

デビューアルバムの1曲目に収録されており、今もライブの定番曲として愛されている「シーガル」で本編が締めくくられるも、観客の熱烈な拍手は止まずメンバーは再びステージへ。佐々木は「A FLOOD OF CIRCUS」の大阪編の開催やお笑いコンビ・金属バットとの異色ツーマンライブの告知をしつつ、「今年、すごいよ」と結成15周年を記念した企画が目白押しであることを予告。そしてファンへの愛を伝えるように4人は、カラフルなライトの下で楽しげに「I LOVE YOU」を奏で、2年ぶり、4時間半におよんだ「A FLOOD OF CIRCUS」をフィナーレに導いた。

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】a flood of circleが「A FLOOD OF CIRCUS」リベンジでw.o.d.、GLIM SPANKY、NCISと火花散らす(写真13枚)
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