SKE48の野島樺乃の卒業公演が6月26日に愛知・SKE48劇場で開催された。
野島は2015年に7期生としてSKE48に加入し、同年にチームSの正規メンバーに昇格。2019年に開催された「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝を果たしたのち、SKE48の25thシングル「FRUSTRATION」で初めて選抜メンバーに選ばれ、以降グループの中心メンバーとして活動してきた。
卒業公演として行われたのはチームSによる「重ねた足跡」。公演ごとに毎回センターが変わる「Gonna Jump」が1曲目に披露され、この日はもちろん野島がステージの中央に立った。さらに「手をつなぎながら」「Innocence」「強がり時計」と立て続けにパフォーマンスしたあと、野島はおなじみの自己紹介で最後の“テンションMAX”ポーズを決める。また客席の最前列に掲げられた「かのちゃん大好き 卒業おめでとう ずっと一緒だよ!!」というメッセージを目にした野島は、「感動して1曲目から涙が出ないよう目を細めて踊っていました」と告白。仲良しの同期・杉山愛佳から約6年前の昇格発表時の野島の対応をずっと根にもっていたと告白されて苦笑する場面もあり、和やかに公演が進んでいった。
続いてダンス曲メドレーで6曲を畳みかけるように披露すると、野島は「何回やっても何年経ってもキツさは変わらなくて最高!」と満足気な笑顔を見せる。さらに彼女は後輩の9期生・荒野姫楓からのお願いに応えて「花占い」のワンフレーズをアカペラで歌ったほか、8期生・北川愛乃から「もうあまりする機会もなくなると思うので」とリクエストされて萌えゼリフを披露し、客席から大きな拍手を浴びた。
その後、「オキドキ」「パレオはエメラルド」「不器用太陽」とSKE48の代表曲が続いて公演本編は終了。アンコールでは事前に録音されたファンの「樺乃ちゃん」コールと大きな拍手に応える形で、「放課後レース」や「僕は知っている」が披露された。さらに公演はダブルアンコールに突入し、メンバーは純白の衣装で「微笑みのポジティブシンキング」を歌唱。普段あまり泣かないというドラフト2期生の上村亜柚香や、8期生・ 石黒友月の目にも涙が光った。そしてドレス姿で「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の優勝特典として書き下ろされたソロ曲「夢の在処へ」を披露した野島は、涙ながらにこれまでのことを振り返り、ファンやスタッフ、家族への感謝の気持ちを伝えていく。ラストは「本当に最後に、大好きなチームSのみんなと1曲歌わせてください」という言葉をきっかけに、野島が研究生のときの公演曲だった卒業ソング「桜の花びらたち」を歌唱。曲が終わると、彼女は「約6年間、私は皆さんに恩返しできていましたか? 一緒に夢を見続けることを諦めないでいてくれて本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と挨拶してステージをあとにした。
なお野島は7月より4人組新グループ・&のメンバーとして活動。「SKE48で6年間培ってきたがむしゃらさと熱さは、&に引き継いでいきたいなと私は思っています。SKE48を卒業して&に行くという道を選んだので、成功してビッグにならないとと思っています。私が背中で『どんどん夢は叶えられるよ』と示せる人になりたいので、大きくなって名古屋に帰ってこられるよう一生懸命頑張ります」とその意気込みを語っている。
野島樺乃 コメント
SKE48に入って約6年間、今の野島樺乃を見ると、「歌唱力の子だよね」とありがたいことに言ってくださる方が多いのかなと思います。じゃあ、歌唱力の前はなにをしてた子なんだろうと振り返ってみると、入った当初は無駄なプライドとかもっていたり、生意気にも「選抜に入りたい」と言っていて、その夢を早く叶えたいという焦りから、自分らしさを失ってファンの方々とうまくコミュニケーションがとれていなかったなと今では思います。でもファンの方々はすごく優しくて、そんな時もいつも一緒にいてくれて、「樺乃ちゃんならできるよ」と言ってくださいました。私以上に喜んでくれたり、悲しんでくれたりするファンの方に出会えたことは、SKE48に入って一番の宝物だと思っています。本当にみつけてくれてありがとうございます。
7月から違うグループでアーティストとしてデビューするんですけど、楽しみだし期待と夢でワクワクしているのもあるけど、正直チームSのみんなに会えなくなるのが悲しくて。友達だから寂しいとかじゃなくて、自分の弱いところを見せても支えてきてくれた仲間なので、振り返ってみるとその仲間に頼ってきた部分がたくさんあります。その仲間が心にはいるけど近くに感じられないのはすごく寂しいなと思っています。
そして、感謝したいなと思うことがあって、マネージャーさんやお仕事の関係者の方、衣装さん、メイクさん、劇場のスタッフさん、いつも私のことを輝かせてくださって、本当にありがとうございます。今日ここに来られてないんですが、この場をお借りして家族に対して(も感謝したいと思います)。私がSKE48に入ることは、心配されていて。でも私がSKE48の活動を通して目に見える結果を出してきて、今ではみんなが応援してくれています。ずっとずっと家族は私を一番心配してくれる人たちであり、理解者でもあります。約6年間のSKE48生活を家族に支えられました。みんなありがとうございます。
7月からはゼスト所属の「&(アンド)」というヴォーカルグループでデビューさせていただきます。SKE48で6年間培ってきたがむしゃらさと熱さは、&に引き継いでいきたいなと私は思っています。SKE48を卒業して&に行くという道を選んだので、成功してビッグにならないとと思っています。私が背中で「どんどん夢は叶えられるよ」と示せる人になりたいので、大きくなって名古屋に帰ってこられるよう一生懸命頑張ります。なので皆さん、ずっとずっと末永く応援してくださると嬉しいです。いつも大好きって言ってくれてありがとう。樺乃も大好きです。本当にありがとうございます。
SKE48 チームS「重ねた足跡」公演 野島樺乃劇場最終公演 2021年6月26日 SKE48劇場 セットリスト
SE. overture(SKE48 ver.)
01. Gonna Jump
02. 手をつなぎながら
03. Innocence
04. 強がり時計
05. ダンス曲メドレー(Escape / Darkness / GALAXY of DREAMS / DIRTY / 世界が泣いてるなら / チキンLINE)
06. オキドキ
07. パレオはエメラルド
08. 不器用太陽
<アンコール>
09. 放課後レース
10. チームS推し
11. 僕は知っている
<ダブルアンコール>
12. 微笑みのポジティブシンキング
13. 夢の在処へ
14. 桜の花びらたち
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