ゆずが松坂屋前に帰ってきた!配信ライブ「ALWAYS YUZUTOWN」で路上時代を再現

5

1549

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 190 1339
  • 20 シェア

ゆずのオンラインライブ「YUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN Supported by 日本生命」の2日目公演「DAY 2 ALWAYS YUZUTOWN」が、昨日6月5日に配信された。

松坂屋前を再現したセットの前で歌うゆず。

松坂屋前を再現したセットの前で歌うゆず。

大きなサイズで見る(全9件)

この配信ライブは昨年開催予定だったアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN」の世界をファンに届けるべく企画されたもの。初日公演とはまったく異なるセットリストや演出で、全国のゆずっこ(ゆずファンの呼称)を楽しませた。

北川悠仁

北川悠仁[拡大]

開演時刻を迎えると、北川悠仁が配信のカメラを調整する様子が映し出される。北川の背後にはギターを抱えた岩沢厚治、そして「Matsuzakaya」のロゴがあしらわれた建物が。驚くゆずっこたちに向け、北川は「今日はここ、今は無き松坂屋さん前からゆず2人でお届けしたいと思います!」と、インディーズ時代に路上ライブを行っていた横浜・伊勢佐木町の松坂屋前の風景を再現したことを説明し、最初の曲へと入った。

ここで2人が弾き語りで披露したのは嵐への提供曲「夏疾風」を、新たな歌詞に変えたナンバー。春らしい光景を歌った歌詞を歌い終えた北川が「新曲『春疾風』でした!」と曲タイトルを明かすと、岩沢は「ずっるー!」と笑顔を見せた。「松坂屋さんが僕らの前に現れてくれたので、当時やっていたこの曲を」という北川の言葉に続いてはインディーズ時代の楽曲「値札」へ。パワーアップした2人の歌声で、ゆずのキャリアを感じさせるひとときとなった。

ここで北川はファンにもライブに参加してほしいという思いで募集した、リクエスト企画の結果を発表した。北川が作曲した候補曲3曲から「ぶっちぎりの1位」になったという曲は「幸せの扉」。力強いギターのストロークに乗せ、北川の高らかな歌声が響く。そして「僅差の試合展開でしたがこの曲が選ばれました」という紹介からは岩沢の楽曲「方程式2」をパフォーマンス。2人の美しいハーモニーでゆずっこを魅了した。

岩沢厚治

岩沢厚治[拡大]

「これ放送されてるのは何曜日ですか?」「アーカイブとかありますから、土曜日か日曜日じゃないですか」という北川と岩沢のやり取りに続いては「日曜日の午後」が披露されるが、イントロを間違えて2回もやり直す事態に。そのたびに2人は「何曜日ですか?」というやり取りをわざとらしく繰り返し、ゆずっこたちを笑わせる。歌い終えた岩沢が思わず「若い頃作った歌は疲れますね(笑)」とこぼすと、北川も「悲しいこと言うなよ……日々痛感してるよ!」と苦笑いしつつ同意していた。

北川は松坂屋前で歌っていた時代を思い返しながら「いろんな人たちを見送りながら歌を歌っていました。去年、そして今はみんな、いつも家に帰る道のりでいろんな思いを抱えながら帰っていったんじゃないかと思います」と語り「どうしてもこの曲を歌いたいと思いました」という言葉から「GOING HOME」へとつなげた。北川と岩沢は万感の思いを込めるように、力強い歌声を響かせる。間奏で2人を映したカメラが引いていくと、この日のライブ会場の全貌が画面に現れた。2人が立っていたのは神奈川・ぴあアリーナMMのアリーナエリアの中央。ステージ上のバンドメンバーやホーン隊の演奏も加わり、ライブのスケール感を一気に広げた。

“路上”から一転し、大きなステージに立った2人は大樹や大自然を表現した映像の下で「SEIMEI」の壮大なサウンドを届ける。大サビではステージ上、そしてアリーナに多数のダンサーが現れ、ミュージカル風のダイナミックなダンスを繰り広げた。ステージ上のセットに光が灯ると、北川は「ようこそ『ALWAYS YUZUTOWN』へ! 最後まで思いっきり楽しんでいこう!」と視聴者に呼びかけ、「うたエール」をダンサーたちとともに華やかにパフォーマンスした。

「チャイナタウン」を披露する北川悠仁(中央)。

「チャイナタウン」を披露する北川悠仁(中央)。[拡大]

北川は今回のライブの趣旨を「先週はもともとやろうとしていた『YUZUTOWN』という世界を見てもらいました。今日はこの1年間で成長した僕らのライブを観てもらえたら」と語り、アルバム「YUZUTOWN」からポップなサウンドの「フラフラ」を届ける。初日でも披露された「チャイナタウン」では、間奏の寸劇で続きのストーリーを展開。中華料理店の店先でゴンゾーらが扮する暴漢たちに倒されてしまった北川が、岩沢扮する謎の老人のもとで武術の修行に励むアクション映画風の映像が差し込まれ、ゆずっこたちを笑わせた。

「イマサラ」を披露するゆず。

「イマサラ」を披露するゆず。[拡大]

その後はMIZUが映像で登場し、全国のファンに会いに行けなかったことを残念がりつつも再会を誓う。衣装を改めたゆずの2人が続いて披露したのは「GreenGreen」。ステージ上のビジョンには「YUZUTOWN」ツアーで周る予定だった各地の名所を描いたイラストが映し出され、2人の思いを歌と演出を通じて届けた。感動的なひとときから一転し、「イマサラ」ではステージ前方に花火が吹き上がる中でダンサーたちのド派手なパフォーマンスが繰り広げられる。大サビでは北川がセンターステージからワイヤーに吊り上げられてのフライングを披露し、ゆずっこたちの度肝を抜いた。「公私混同」ではロボットレストランの巨大ロボットがステージ上に登場し、北川と岩沢を乗せて動き回った。

「ALWAYS」を歌うゆず。

「ALWAYS」を歌うゆず。[拡大]

最後の曲に入る前、北川は夏から2年ぶりの有観客ツアー「YUZU TOUR 2021 謳おう」を行うことを発表。ツアータイトルに寄せた思いを「こういうご時世なので『謳おう』って言っても歌えない。でも、僕らの歌を通じて心と心を響かせることができたら」と語った。ラストは北川の「この1年の自分たちのいろいろな思いを新曲にしてきました。応援してくれてるみんなに聴いてほしい曲です」という言葉から、新曲「ALWAYS」を披露。大切な人との再会への思いを歌った、2人の美しいハーモニーが印象的なバラードナンバーで2週にわたる配信ライブを締めくくった。ライブが終わった後の画面には「またあおう 夏に…」というゆずからのメッセージが映し出された。

このライブのリピート配信は本日6月6日21:00、および11日21:00より行われる。また公式ファンクラブ「ゆずの輪」では、「YUZU TOUR 2021 謳おう」のチケット先行予約を本日12:00より受け付ける。

この記事の画像(全9件)

ゆず「YUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN Supported by 日本生命」2021年6月5日 セットリスト

DAY 2 ALWAYS YUZUTOWN

01. 春疾風
02. 値札
03. 幸せの扉
04. 方程式2
05. 日曜日の午後
06. GOING HOME
07. SEIMEI
08. うたエール
09. フラフラ
10. チャイナタウン
11. GreenGreen
12. イマサラ
13. 公私混同
14. ALWAYS

全文を表示
撮影:太田好治 / 立脇卓 / 徳重裕二郎

読者の反応

  • 5

J_ROCKNews @J_ROCKNews

ゆずが松坂屋前に帰ってきた!配信ライブ「ALWAYS YUZUTOWN」で路上時代を再現 https://t.co/4MdfuNAI7q

コメントを読む(5件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 ゆず / GONZO の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。