さくら学院が単独ライブを行うのは、昨年12月のクリスマスライブ「10th Anniversary さくら学院☆2020 ~ Happy Xmas ~」以来。閉校まで3カ月を切ったこの日の公演では、今年度の披露は初となる楽曲や最新曲がセットリストに組み込まれ、メンバーは力強さと新鮮さを感じさせるパフォーマンスを父兄(さくら学院ファンの呼称)に届けた。
ライブがスタートすると、スポットライトを浴びた担任先生役の森ハヤシの姿が映し出される。彼が神妙な面持ちで「それでは出席を取ります」と告げると、「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」の軽快なイントロが鳴り、ステージ袖からは生徒たちがさくら学院の校章が描かれたキューブを手に勢いよく登場した。生徒たちによって後方へ追いやられながらも、森先生は「10年間の汗と涙と伝統をこの曲に詰め込んだ。届けますよ! これがさくら学院の集大成だ!」とメンバーにバトンを渡す。「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」が披露されるのはこの公演が初めてで、1人ひとりのキャラクターを盛り込んだ新バージョンの歌詞とパフォーマンスをしっかりと父兄に届けたメンバーは「私たち成長期限定ユニット、さくら学院です!」とポーズを決めた。
最初のMCでは、メンバーが初披露したばかりの「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」のおすすめポイントを発表。間奏で名前を呼ばれたあとのひと言について、田中美空は5年間ずっと変わらず「ワン!」と言い続けてきたと話す。すると、田中と同じ2017年度転入組の八木美樹は、田中とは逆に毎回セリフを変えてきたと明かした。
「Hello!IVY」で元気にフラッグを振ったあと、「もっともっと盛り上がりましょう!」と、モータウンビートをベースにした「Song for smiling」、今年度のメンバーでは初パフォーマンスとなる「Capsule Scope」と、キャッチーなナンバーを展開していくメンバー。MCののち、「チャイム」を笑顔いっぱいに歌うと「アニマリズム」では動物の生態を盛り込んだユニークなパフォーマンスで視聴者を魅了した。
現メンバーでは初披露となった「Fairy tale」では、これまでタオルを回していたパートでフラッグを振るという配信ライブならではのアレンジも。そんな「Fairy tale」への思いをそれぞれが語ると、白鳥沙南が「ほかに好きな曲はありますか?」とメンバーに問いかける。彼女の問いに、佐藤愛桜は「『School days』が大好きで。『School days』って清楚な女の子のイメージがある」と答えた。
8人がエモーショナルな歌声を響かせた「マシュマロ色の君と」のあとには、最新曲「The Days ~新たなる旅立ち~」のフルバージョンが初披露された。夕焼けをイメージした照明がステージを照らす中、後半の間奏パートではメンバーが1人ずつ、画面の向こうの父兄に向けてメッセージを送る。「父兄さんめちゃめちゃ会いたいです」と八木が語りかけると佐藤は「私たちと素敵な思い出作りましょう」、野中は「もっともっと声を聞かせてください」と続く。自らの言葉でそれぞれに思いを伝えたメンバーは、田中の「10年間のたくさんのありがとうを届けたいです」という言葉とともに「Thank you…」を歌唱。感謝の思いを歌とパフォーマンスに込め、この日のステージを締めくくった。
さくら学院「10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~」2021年6月5日 セットリスト
01. 目指せ!スーパーレディー -2020年度-
02. School days
03. Hello!IVY
04. Song for smiling
05. Capsule Scope
06. チャイム
07. アニマリズム
08. FLYAWAY
09. オトメゴコロ。
10. Fairy tale
11. マシュマロ色の君と
12. The Days ~新たなる旅立ち~
13. Thank you…
リンク
J_ROCKNews @J_ROCKNews
「10年間のたくさんのありがとうを」さくら学院、カメラの向こうへそれぞれの思い届けた配信ライブ https://t.co/BLcicbZj59