UNISON SQUARE GARDEN、9年前のライブを再現するツアーでレア曲続々パフォーマンス

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UNISON SQUARE GARDENの全国ツアー「Revival Tour "Spring Spring Spring"」ファイナル公演が、昨日5月20日に東京・東京ガーデンシアターで行われた。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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このツアーは2012年に開催され、2013年にライブ映像作品としてリリースされた「Spring Spring Spring」ツアーを再現するというコンセプトで行われたもの。現在もライブの定番曲として親しまれている楽曲から近年はほぼ演奏されていないレアな楽曲まで、9年前ならではのセットリストをパワーアップした演奏で披露し、集まったファンを楽しませた。

斎藤宏介(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

斎藤宏介(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

開演時刻を迎えてステージに現れた鈴木貴雄(Dr)、田淵智也(B)、斎藤宏介(Vo, G)は、オープニングナンバーの「Spring Spring Spring」を高らかに鳴らす。斎藤の「お待たせ!」という挨拶から「フルカラープログラム」へとなだれ込むと、フロアを指差す鈴木に応えるようにオーディエンスが一斉に腕を上げた。サイケデリックなライトの下で披露されたのは「プロトラクト・カウントダウン」。続く「23:25」では観客が一斉にジャンプを繰り返し、3人の刻むリズムを全身で楽しんでいた。

田淵智也(B)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

田淵智也(B)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

斎藤はファイナル公演に集まったファンに向け「9年前とまったく同じセットリストでやっていこうと思います。最後まで楽しんでいってください」と呼びかけ、「空の飛び方」「デイライ協奏楽団」「スカースデイル」と初期の楽曲を連投していく。「マスターボリューム」ではドラム台に飛び乗った田淵のグルーヴに牽引されるように、それぞれが荒々しい音を奏でた。

中盤のMCで斎藤は、今回のツアーを振り返り「お客さんが静かに待ってくれて、マナーを守ってくれてよかったです。僕らもやれることをしっかりやっていこうと思えました」と、声援の禁止を含めたさまざまな制約を守ったファンに感謝を述べる。そして「9年後に“リバイバルリバイバル”をやろうかと思ったくらい楽しいです。あと数年はやらないだろう曲が多いので、演奏するたびに空へ帰すような気持ちです(笑)」と、このツアーの感触を語った。

鈴木貴雄(Dr)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

鈴木貴雄(Dr)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

「せっかくなので当時のMCも完全再現します。ついて来れる人はついてきてちょうだい!」という斎藤の言葉からは、ユニゾンのツアー史上でこの「Spring Spring Spring」ツアーのみで唯一披露されたというメドレーへ。ミラーボールがきらめく中での「ライドオンタイム」から鈴木による圧巻のドラムソロを挟んで8曲にわたるメドレーが展開され、オーディエンスも怒涛の展開に興奮する。メドレーのラストを飾った「ガリレオのショーケース」の間奏では田淵と斎藤がそれぞれの音を奏でながら追いかけっこを繰り広げ、観客を和ませた。

「クローバー」の温かみのあるアンサンブルを響かせたのち、斎藤が大きく息をついてから歌い始めたのは「シュプレヒコール~世界が終わる前に~」。力強い演奏でオーディエンスを圧倒し、ラストは「cody beats」「オリオンをなぞる」「場違いハミングバード」を畳みかけた。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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場内からのアンコールを求める万雷の拍手に応え、3人は再びステージへ。斎藤は久々に演奏する曲を連投したステージを振り返り「疲れた……(笑)」と本音をこぼしてファンを笑わせた。そしてメンバーを代表し「バンドのスタンスとして、ライブはやれるだけやるという動きをしていきたいです。でも来られない人もいるし、ちょうどいいところでこのリバイバルツアーを見つけました」と、今回の企画に至った流れを語った。アンコールでは「アイラブニージュー」「サンポサキマイライフ」「kid, I like quartet」をパフォーマンス。最後の「kid, I like quartet」の大サビでは会場内の照明が一斉に灯り、オーディエンスの笑顔を華やかに映し出した。

UNISON SQUARE GARDENは今回のツアーに続き、リバイバルツアーの第2弾「Revival Tour "CIDER ROAD"」を8月に全国5会場で開催。秋には最新アルバム「Patrick Vegee」のレコ発ツアーを行う。またこれらに先駆けて5月26日にはライブ映像作品「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021『Normal』at KT Zepp Yokohama 2021.03.02」をリリースするほか、7月23日と24日にはファンクラブ会員限定の配信ライブ「UNICITY LIVE ONLINE」を開催する。

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UNISON SQUARE GARDEN「Revival Tour "Spring Spring Spring"」2021年5月20日 東京ガーデンシアター セットリスト

01. overture ~ Spring Spring Spring ~
02. フルカラープログラム
03. プロトラクト・カウントダウン
04. 23:25
05. 空の飛び方
06. デイライ協奏楽団
07. スカースデイル
08. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
09. マスターボリューム
10. スペシャルメドレー(ライドオンタイム~等身大の地球~ MR.アンディ~CAPACITY超える~ワールドワイド・スーパーガ―ル~コーヒーカップシンドローム~センチメンタルピリオド~ドラムソロ~ガリレオのショーケース)
11. シャンデリア・ワルツ
12. クローバー
13. シュプレヒコール~世界が終わる前に~
14. cody beats
15. オリオンをなぞる
16. 場違いハミングバード
<アンコール>
17. アイラブニージュー
18. サンポサキマイライフ
19. kid, I like quartet

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