TEAM SHACHI昼夜2公演、昼は名古屋の同志ボイメンと共演！夜は特別セトリで

ライブナタリーが企画するTEAM SHACHIのライブイベント「ライブナタリー "TEAM SHACHI"～シャチにボイメン 会いにおいで～ / ～ARE YOU READY FOR THE FUTURE?～」が、5月16日に東京・Zepp Haneda（TOKYO）で行われた。

10月24日に開催される神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール公演「OVER THE HORIZON ～はちゃめちゃ！パシフィコ！～」に向けて弾みを付けるべく企画された今回のイベント。昼公演「シャチにボイメン 会いにおいで」はTEAM SHACHIと同様に愛知・名古屋を拠点に活動し、共に地元の活性化を担う“同志”BOYS AND MENとのツーマンライブ、夜公演「ARE YOU READY FOR THE FUTURE?」は音楽ナタリーが選曲会議に参加した特別なセットリストでのワンマンライブとして実施された。

シャチにボイメン 会いにおいで

昼公演「シャチにボイメン 会いにおいで」の開幕のブザーが鳴ると、ステージ上にはTEAM SHACHIとボイメン、合計12名が横並びで登場。TEAM SHACHIのブラスセクション・ブラス民も加えた総勢18名による、TEAM SHACHI「抱きしめてアンセム」のコラボレーションからスタートした。「抱きしめてアンセム」は消費カロリーの激しいダンスが特徴だが、TEAM SHACHIはもちろん、ボイメンも、客席のタフ民（TEAM SHACHIファンの呼称）とボイメンファミリー（BOYS AND MENファンの呼称）もライブ冒頭から全力でダンス。かつ曲間の体操パートでしっかり体をほぐし、ここから先のライブを楽しむ準備は万端だ。

なごやかなトークで各グループの紹介が終わると、まずは先攻・ボイメンのステージへ。オープニングナンバー「NO LIMIT」に乗せて再登場した8人は、この対バンへの意気込みを示すかのようにハイテンションなダンスナンバー「どえりゃあJUMP!」で全力のパフォーマンスを見せる。小林豊は「今日はボイメンファミリーもタフ民も一緒になってアチアチで行こうぜ！」と双方のファンに呼びかけた。続けてボイメンはつんのめるような勢いで「D.T.G.」を歌い、自己紹介ソング「BOYS AND MEN夜露四苦」でメンバー各自の個性をアピール。MCではグループ結成当初からたびたび名古屋のイベント会場で競演していたTEAM SHACHIとの思い出を振り返り、リーダーの水野勝は「今日は羽田だけど、次は名古屋で」と今まさに始まったばかりのツーマンの再戦をリクエストした。そして「我々は名古屋から全国に元気を発信したいという思いで11年活動してきました。過去にもレコ大や名古屋ドームなど夢を叶えてきましたが、今年も大きな夢に向かって挑戦したい。もっともっと夢を叶えて名古屋から発信していくことができたらもっと元気になるんじゃないかという思いで、今年は『紅白』を狙っております！ 大きい夢は笑われるかもしれないけど、口に出していくことが大事だと思うんです」と、その決意を込めた新曲「ニューチャレンジャー」を熱唱した。

「進化理論」「炎・天下奪取」とエモーショナルな楽曲を連発したボイメンは、最後に「こういうときだからこそポジティブに元気に。今日来てくれた、配信を観てくれたみんなに、最後どうしても置いていきたいメッセージをこの楽曲に込めて」と、昨年9月に発表したシングル曲「Oh Yeah」を披露。「絶対負けるな こんな世の中に」という熱いメッセージを、拳を突立て力強く届けた。

熱いライブパフォーマンスから一転、幕間のゲームコーナーではTEAM SHACHIとボイメンが「古今東西ゲーム」で和気あいあい。「都道府県名」「名古屋めし」「サザエさんの登場人物」をお題に盛り上がり、さらには「キュンとする仕草」を順に繰り出すという変則的なお題で両グループの魅力が爆発した。

後攻・TEAM SHACHIのパフォーマンスは、「私たちの共通点といえば名古屋観光特使。そろそろ首都、移転しちゃってもいいですか？」という秋本帆華の言葉から、2013年の全国デビュー曲「首都移転計画」でスタート。「JUMP MAN」ではメンバーのジャンプに合わせていつも以上にカラフルなペンライトが揺れる。咲良菜緒は「ボイメンファミリーさんはフェスとかでほかのアーティストさんも盛り上げる“参加型”だって聞いてたけど、今すっごい体感してる！」とボイメンファミリーのノリのよさに大興奮。4人は自己紹介に続いてブラス民を紹介すると、10人でのダンスフォーメーションが見事な「JIBUNGOTO」を披露した。

このツーマンライブに向け、TEAM SHACHIはYouTubeでボイメンの楽曲「進化理論」のダンス映像を公開していたが、この日は4人で歌うカバーに挑戦。ブラス民のホーンセクションを交えたアレンジでボイメンファミリーを喜ばせた。またアクションゲーム「ロックマン」とTEAM SHACHIのコラボ曲「Rocket Queen feat. MCU」には、ロックマンのコスプレをしたボイメン田村侑久が乱入。これはライブ前に行われた音楽ナタリーの対談企画で話題に上がったリクエストが実現した格好だ。

「私たちのモットーはみんな筋肉痛にして帰すこと」というTEAM SHACHIは、ここから怒涛のステージを展開する。「START」「AWAKE」「乙女受験戦争」とアッパーな楽曲を畳みかけ、最後はチームしゃちほこからTEAM SHACHIへの改名第1弾楽曲として発表された2018年の楽曲「DREAMER」で熱くフィニッシュ。再びボイメンが合流し、TEAM SHACHIからのリクエストでボイメンの「帆を上げろ！」を2組とブラス民の18名で披露した。充実のコラボステージを終え、ボイメン本田剛文は「皆さんのリアクションがよければ、この対バンも2回目3回目と……僕の手応えとしては、これは続けたほうがいいんじゃないかなと思ったんですが、皆さんいかがですか？」と観客に再戦希望の同意を求め、観客は色とりどりのペンライトを振ってその声に応えた。

ARE YOU READY FOR THE FUTURE?

夜公演のTEAM SHACHIワンマンライブ「ARE YOU READY FOR THE FUTURE?」は、秋本のエアギターを合図に「エンジョイ人生」で幕開け。チームしゃちほこ時代の初期ナンバー「ザ・スターダストボウリング」はブラス民のホーンアレンジでよりパワフルに表現される。冒頭からエンジン全開のTEAM SHACHIは激しいブラスロック「ROSE FIGHTERS」で「We Are TEAM SHACHI!!」と場内のタフ民にアピールした。夜公演では新衣装がお披露目され、ひさびさにメンバーカラーを強く押し出した衣装はタフ民にも大好評。フロアは歓声代わりの拍手で沸いた。

「踊って踊って踊る準備できてますか？」という坂本遥奈の煽りから、4人は軽快なポップチューン「グラブジャムン」、スキャットが印象的なラテン歌謡「こだま」、メランコリックな「パレードは夜空を翔ける」、昼公演でも歌われた「Rocket Queen feat. MCU」とバリエーション豊かなステージを展開。「グラブジャムン」では直前のMCで触れられていた咲良の「Tシャツの絵柄と同じポーズを取る」というミッションが盛り込まれた。

ライブ中盤には、5月5日にリリースされた両A面配信シングル「HONEY / AWAKE」のうち、まだライブで歌われていなかった「HONEY」の初披露も行われた。この曲はファン人気の高いチームしゃちほこ時代の楽曲「colors」を手がけた小出祐介（Base Ball Bear）が約7年ぶりに作詞で参加したナンバー。TEAM SHACHIにとって初挑戦となるレゲエの要素を取り入れた楽曲で、4人は大人びたパフォーマンスでタフ民の視線を釘付けにした。ここから小出提供の「colors」へとつなげ、「シャンプーハット」「We are...」「恋人はスナイパー」と、TEAM SHACHIは間髪入れずに色とりどりの楽曲を重ねていく。さらにTEAM SHACHI屈指のアッパーチューン「抱きしめてアンセム」から「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」、新曲「AWAKE」とタフ民に休むいとまも与えないスパルタのようなセットリストを展開した。8曲が連続で披露されたところでステージは暗転。メンバーを白い幕が覆ったかと思うと、4人はいつの間にか法被を羽織り鉢巻を巻いた姿に。最後は近年ほとんどライブで歌われることのなかったコミカルな寿司ソング「NIGI2 WONDERLAND」という意外な選曲で締めくくられた。

昼夜2公演の充実したステージを終えたTEAM SHACHIは、さらにアンコールで「わたしフィーバー」「JIBUNGOTO」を披露。ライブに向けて自身のYouTube番組「柚姫の部屋」で情報を発信し続けてきた大黒柚姫は、「どうなるかわからない状況で心配だったけど、ライブがやれると決まったときはすっごいうれしかった。来てくださった皆さんに100%のものをお届けしたいという気持ちで1部2部とライブができたので、この先のツアーやパシフィコでのライブも楽しみになりました」とライブができる喜びを改めて口にした。4人はさらにもう1曲、コロナ禍の中でタフ民との一体感を求めて作られた楽曲「Today」を歌い、昼夜におよんだステージを終えた。

なお昼公演の生配信を行っていたdTVチャンネルでは5月30日（日）13:45まで見逃し配信を実施中。またライブナタリーのTwitter公式アカウント（@live_natalie_mu）では5月23日まで、TEAM SHACHIとボイメン2組のメンバー全員のサインが入ったコラボTシャツのプレゼント企画への応募を受け付けている。

※記事初出時、昼公演の小見出しおよびファンの呼称に誤りがありました。訂正してお詫び致します。