NELNはblowout代表の一ノ宮佑貴と映像作家の森岡千織がタッグを組み、「目を閉じて、夢は自由。」というコンセプトのもと誕生させたアイドルグループ。オーディションで選ばれたAKARI、NATSUMI、KARIN、MAOの4人のメンバーからなる。彼女たちは昨年4月より新曲を12カ月連続で配信リリースし、そのMVも毎月公開。サウンドプロデューサーのShinnosuke Nakasone(ex. 蟲ふるう夜に)が手がける楽曲のクオリティの高さでじわじわと話題を集めている。12曲がそろったタイミングで行われた渋谷ストリームホール公演はそのすべての楽曲を披露し、この1年間の活動の集大成を見せるライブとなった。
開演時刻になると「overture」が流れ始め、会場に集まったファンの胸が一気に高まる。ステージに登場したNELNは、1年前にリリースした始まりの楽曲「ワンダーフォーゲル」を挨拶代わりに披露。楽曲発表時の白の衣装を着たメンバーは、アカペラでライブの幕開けを告げたNATSUMIをはじめ、力強い歌声で冒頭からオーディエンスの心をつかんだ。4人はその勢いに乗り「スクエア」「オレンジ」と畳みかけてファンを踊らせつつ、夏の気だるさとさわやかな空気感が漂う「ノンフィクション」やメロウなミドルチューン「irony」をじっくり聴かせる。楽曲の世界観を引き立たせる照明でステージが彩られる中、彼女たちは6曲目に「ころがる」を熱唱し、昨年8月発表の初のCD「Predawn」の収録曲をすべて披露し終えたところで一旦退場した。
1年後の自分に質問を投げかけるデビュー時のメンバーの姿で始まり、その当時の自分たちへのメッセージを語る現在の4人の姿で終わるドキュメンタリー映像の上映を挟み、ライブは後半戦へ。鮮やかな水色の新衣装に着替えたNELNは12カ月連続リリースの最後を締めくくった楽曲で、「ワンダーフォーゲル」へのアンサーソングである「dawn」でパフォーマンスを再開した。初披露となった新曲「ストロベリー」ではメンバーがステージ上の椅子に腰掛けてエモーショナルに歌い上げ、孤独を前向きに楽しむ心情を描いた「REM」でも情感のある歌声が観客を包み込む。そしてライブの終盤、4人は「mimic」「MILK」「snow light」をノンストップで歌唱。迫真の歌とダンスで会場全体のボルテージをぐんぐんと上昇させた。
ここまで駆け抜けるようにライブを進めてきたNELNだが、アンコールになるとこの日初めてのMCを展開し、パフォーマンス中とのギャップを感じさせる無邪気な笑顔を浮かべる。AKARIは「私たちの一生に一度しかない大切な日を一緒に迎えてくれた皆さんは、私たちにとって宝物です」とファンに感謝の気持ちを伝え、NATSUMIも「デビューしたときはこんなたくさんの人の前でライブをできると思ってなかったし、ライブを重ねていくうちにお客さんがどんどん増えていくのがうれしくて、皆さんの応援が日々の支えになっています」と挨拶。KARINは「皆さんから笑顔と元気をもらっているので、これからはNELNが皆さんに笑顔と元気をあげられるような存在になりたいと思います。これからも付いてきてください!」と元気いっぱいに呼びかけ、MAOは「今すごく幸せです! この幸せが続くように、これからも成長して前に進みたいと思います」と意気込みを口にした。
自身の胸の内を伝え終えた4人は、続いてこの1年間に発表した楽曲をまとめた1stアルバム「dawn」を7月13日にリリースすることを告知。盛大な拍手を浴びたのち、この日2つ目の新曲「ゆらゆら」を初パフォーマンスし、疾走感あふれるピアノの音色とともに弓矢で射抜くような振り付けでファンを魅了した。アンコールのラストには「今日は本当にありがとうございました! 最後の曲になります! みんなのことが大好き!」という言葉を合図に、青春を描いた人気曲「しおさい」が響きわたる。デビュー1周年記念ライブは大盛況のうちに締めくくられ、それと同時にNELNの活動第2章の幕が開いた。
NELN「NELN 1st Anniversary One-man Live」2021年4月18日 渋谷ストリームホール セットリスト
SE. overture
01. ワンダーフォーゲル
02. スクエア
03. オレンジ
04. ノンフィクション
05. irony
06. ころがる
07. dawn
08. ストロベリー
09. REM
10. mimic
11. MILK
12. snow light
<アンコール>
13. ゆらゆら
14. しおさい
成松哲 @narima
ほお。ヘッドラインニュースがNELNか。まあ確かにカッチョいいし、かわいいしな
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