田邊駿一とミキ亜生入れ替わりも!BLUE ENCOUNT、横アリでバンドの“存在証明”

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BLUE ENCOUNTが神奈川・横浜アリーナにて単独公演「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」を4月17日と18日に開催した。この記事では昨日18日に行われた2日目の公演の模様をレポートする。

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

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ライブは、数学や哲学において「証明終了」を意味する最新アルバムおよび公演タイトルにちなんで、無数の数式が浮かび上がる映像でスタート。「What is LIVE in your life?」という問いかけを経て、おなじみのSEであるMISSPRAY「Break Down The Clock」がスピーカーから流れ出すとオーディエンスは待ってましたとばかりに盛大なハンドクラップでメンバーを迎えた。観客の熱烈な歓迎を受けた田邊駿一(Vo, G)は「準備できてる? あなたの前に帰ってきました、BLUE ENCOUNTです!」とシャウト。その言葉から4人は、希望を歌うアップテンポな「STAY HOPE」を高らかに奏でた。

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

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赤と青を基調とした照明とレーザーを交えた「VS」、リリックをスクリーンに映しながらプレイされた「FREEDOM」、ミラーボールを天井に反射させ、宇宙空間のような光景を作り出した「ポラリス」と、序盤からアリーナ会場ならではの演出を取り入れながらエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げたメンバーたち。観客はソーシャルディスタンスを保ちながら、それぞれの席で体を揺らし、シンガロングや歓声の代わりに拳を突き上げる。その光景を前に田邊は「マスクをしててもあなたが楽しんでいるのがわかる」とはにかみ、江口雄也(G)、辻村勇太(B)、高村佳秀(Dr)も満面の笑みを浮かべた。

田邊がホテルにチェックインできなかったトラブルや、過去に窃盗犯に間違われ職質を受けたという横浜にまつわるエピソードで場を和ませたあと、4人はMCのムードを引き継ぐように「HAPPY ENDING STORY」「NEVER ENDING STORY」という底抜けに明るいナンバーを投下。「ミュージック」を挟んでひさびさにライブで披露された「LIVER」では、高村がパワフルにリズムを刻む前で、江口と辻村が豪快にそれぞれの楽器を弾き、オーディエンスのボルテージをグイグイと引き上げた。「音楽というのはあなたと俺らの居場所なんじゃないかな」。田邊が放ったひと言に続けて届けられたのは、インディーズ時代の楽曲である「PLACE」だった。「This place is yours」というフレーズをメンバーは力いっぱい奏で、今も昔も変わることのないバンドのメッセージを観客1人ひとりに伝えた。

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:小杉歩)

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幕間映像を挟み、春の風情が漂う「ユメミグサ」でライブは後半戦に突入。桜の花びらが舞う映像を背に4人は、切なさと温かさが同居するナンバーをプレイして柔らかなサウンドで会場を包み込んだ。そんな穏やかな空気は、江口のギミックに富んだギターフレーズが炸裂する「バッドパラドックス」で再び熱を帯びていく。「VOLCANO DANCE」「#YOLO」「DAY×DAY」を怒涛のようにパフォーマンスしたのち、田邊が「あんたに救われているんだよ。救われてるからありがとうって思って歌ってるんだ」と叫び「もっと光を」へ。まばゆい光が会場全体を照らす中、オーディエンスは4人が鳴らす音をつかむように、ステージに向かって手を伸ばした。

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:小杉歩)

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:小杉歩)[拡大]

「あなたのことが大好きです。俺たちの音楽に気付いてくれてありがとう。また会おうね」。そんな言葉から始まったMCで田邊は、「無理をするな」と自分のペースで生きていくことをオーディエンスに切々と説く。「自分が何か証明できる人なんていない」と言いながら、「1コだけちゃんとわかってる。ほかの誰と一緒にいるときよりも、あなたと一緒にいるときが一番楽しい」「あなたの隣で一緒に心配して、傷付いて、乗り越えたいと思ってるバンドです」と今も昔も変わらないBLUE ENCOUNTのスタンスを宣言し、「夢中で飛び込んだ世界は正解だ」と歌う「ハミングバード」を体の力を振り絞るように歌い上げた。

曲のクライマックスでドラムセットからジャンプするミキの亜生(写真中央)。(撮影:浜野カズシ)

曲のクライマックスでドラムセットからジャンプするミキの亜生(写真中央)。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

田邊駿一(Vo, G)とミキ。(撮影:浜野カズシ)

田邊駿一(Vo, G)とミキ。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

感動的な余韻を残した本編から一転して、アンコールは笑いに満ちた時間に。まずは“物販隊長”である高村が「高村大陸」なる映像演出を交え、たっぷりと時間を割いてグッズを紹介。また前日は04 Limited SazabysのGEN(B, Vo)とTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也(Vo, G)が駆け付け、コラボレーションを披露するサプライズがあったが、この日はミキの亜生がゲストで登場。「トイレに行きたい」と中座した田邊に代わり、彼とそっくりと噂される亜生がギターを抱えて現れると会場はざわめいた。「めっちゃ田邊!」と田邊になりきった亜生は、楽器隊による盤石のアンサンブルに乗せて「バッドパラドックス」を見事な歌声で熱唱。「最高です!」と亜生が気持ちよさそうにしていると、昴生がステージに現れ「何しとん、お前!」と猛然とツッコミを入れる。しかし、すぐさま兄の顔になり、「正直、観ながら泣きそうになった。ありがとう」と大舞台でのサプライズを完遂した弟を褒め称え、田邊にお礼を伝える。すると田邊本人がステージに帰還し、「Q.E.D」リリース時に、亜生と田邊を入れ替え、似ていることを“証明”したコラボ動画企画について振り返る。改めて2人が似ていることが観客の前で“証明”され、ブルエンと再共演の約束を交わしたところでミキは退場。本来のメンバー編成になったブルエンは、巨大な「Q.E.D」のオブジェの下で「あなたへ」と「喝采」をオーディエンスに全力で届け、ライブハウスツアー「BLUE ENCOUNT tour 2021 ~Q.E.D : INITIALIZE~」で再会することを誓ってステージをあとにした。

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BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT ~Q.E.D : INITIALIZE~」2021年4月17日 横浜アリーナ セットリスト

01. STAY HOPE
02. VS
03. FREEDOM
04. ポラリス
05. 棘
06. girl
07. HAPPY ENDING STORY
08. NEVER ENDING STORY
09. ミュージック
10. LIVER
11. PLACE
12. ユメミグサ
13. バッドパラドックス
14. VOLCANO DANCE
15. #YOLO
16. DAY×DAY
17. もっと光を
18. ハミングバード
<アンコール>
19. バッドパラドックス
20. あなたへ
21. 喝采

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】田邊駿一とミキ亜生入れ替わりも!BLUE ENCOUNT、横アリでバンドの“存在証明”(写真21枚)
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